総務省 EU、情報通信技術委員会(TTC) ETSIの協力についての公表... (2026.03)
こんにちは、丸山満彦です。
総務省とEU、TTCとETSIの連携についての発表がそれぞれされているので、参考まで...
● 総務省
・2026.03.31 日EU・ICTラウンドテーブル及び日EU・ICT政策対話(第31回)の結果
総務省は、3月27日(金)、欧州委員会 通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局とともに、日EU・ICTラウンドテーブル及び日EU・ICT政策対話(第31回)を東京にて開催した。
| 1 日EU・ICTラウンドテーブル | 2 日EU・ICT政策対話(第31回) |
| (1)概要 | (1)概要 |
| 本ラウンドテーブルは、デジタル分野における政策、取組について日EUの官民で相互理解を深め、連携・協力を推進することを目的としている枠組みであり、ICT分野に関する幅広い議題が取り上げられ官民で活発な意見交換が行われました。 | 本政策対話は、ICT分野における政策について日EUの政府間で相互理解を深め、連携・協力を推進することを目的としています。今回の会合では、日EU間におけるICT分野の重要テーマに関し、双方の最新の取組について活発な議論が行われました。 |
| (2)主な成果 | (2)主な成果 |
| ア Beyond 5G/6G | ア 5G・Beyond 5G/6G |
| 日本側から、オール光ネットワーク(APN)に係る取組、データセンターの分散化等データセンターに係る取組、日EU間における国際共同研究を含む最新の取組、オープンRANに関する取組を説明しました。EU側からは、6G研究開発における日EU産学連携、民間の標準化活動の状況、目標とする6Gの在り方等についての説明がありました。双方の説明を踏まえ、日EUで更なる協力を推進していくことの重要性が確認されました。 | 日本側から、デジタル海外展開総合戦略2030、オープンRANの第三国展開、AI RANの推進等について説明を行い、また、日EU双方にてBeyond5G/6Gの標準化を見据え昨年4月から開始された国際共同研究プロジェクトの進捗状況等を確認した上で、双方の取組について議論を行いました。 |
| イ AI RAN | ウ AI |
| 日EU双方で、AIによるRAN最適化・自動化の進展を踏まえた、ネットワーク効率化、運用コスト削減、新収益モデル、物流ロボット制御の実証、相互運用性確保に向けた協力の方向性や標準化の重要性について議論を行い、日欧協調のもと、最適なAI実行基盤と移行の重要性が確認されました。 | 日本側から、広島AIプロセスの報告枠組み、フレンズグループ及びパートナーズコミュニティの状況、AI推進法、AI基本計画等について説明を行い、EU側からは、AI法及び行動規範、AIセーフティ・インスティテュート等について説明があり、双方の取組について議論を行いました。 |
| ウ オンラインプラットフォーム(偽・誤情報対策) | エ オンラインプラットフォーム |
| 日本側から、偽・誤情報や新たなAIリスクへの対応を目的として昨年創立された国際コンソーシアム「Frontria(フロントリア)」の取組について説明を行い、EU側からはデジタルサービス法(DSA)や欧州民主主義の盾(EUDS)などの取組、リテラシー向上のための市民教育の取組等の紹介が行われ、双方の連携も含めた偽・誤情報対策について議論を行いました。 | 日本側から、青少年インターネット環境整備法及び政府における取組・議論の状況、総務省の青少年のインターネット利用環境整備の取組を紹介し、EU側からはDSAの施行状況、体制強化、スナップチャットの調査等青少年保護の取組について説明があり、双方の取組について議論を行いました。 |
| エ ワイヤレス給電 | |
| 日本側から、ワイヤレス給電技術及びその商用化の取組について説明を行い、普及の課題も含めた議論を行いました。 | |
| オ 量子 | イ 量子 |
| 日本側から、量子鍵配送、耐量子暗号を組み合わせた量子セキュアネットワークの取組及び量子インターネットに向けた量子通信システム、量子中継器等関連技術の開発動向の説明をしました。EU側からは、日EU共同研究「Q-NEKO」の取組につき紹介があり、日EU双方で、安全性向上や国際標準化、相互接続性確保に向けた協力の可能性や今後の課題等について議論を行いました。 | 日本側から、量子エコシステム構築に向けた推進方策、量子技術イノベーションハブ、量子通信技術の研究開発、Q-STARとの連携等について説明を行い、EU側からは、欧州における量子通信ネットワーク構築のための「EuroQCI」プロジェクトの進捗につき説明が行われました。 |
| カ サイバーセキュリティ | オ サイバーセキュリティ |
| 日EU双方から、高度化するサイバー脅威への対応に向け、アクティブ・サイバーディフェンスの取組、サプライチェーンの安全確保に向けた取組等につき説明を行い、情報共有の在り方や国際協力の深化に関する連携の方向性について議論を行いました。 | 日本側から、サイバー対処能力強化法を始めとする政府全体の取組や、日ASEANサイバーセキュリティ能力構築センター(AJCCBC)等における能力構築支援等の総務省の取組について説明を行い、EU側からは、サイバーレジリエンス法、重要インフラ・サプライチェーンの安全保障の取組、人材育成の取組について説明があり、双方の取組について議論を行いました。 |
| キ 官民連携 | |
| 日本側から、海外において通信・放送・郵便事業を行う者等に対しリスクマネー供給等の支援を行う官民ファンドである株式会社 海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)の取組を紹介し、EU側からは、日・EUビジネス・ラウンドテーブル(BRT)の取組につき紹介を行いました。 | |
| ク データスペース | |
| 日本側から、日本のデータスペース基盤「ウラノス・エコシステム」の取組につき紹介し、日EU双方で、産業間データ連携の高度化に向け、相互運用性、ガバナンス、標準化の在り方を共有し、日本のDFFT(信頼性のある自由なデータ流通)とも整合した、安全かつ円滑なデータ流通を実現するための協力可能性や今後の課題について議論しました。 | |
| カ デジタルインフラ | |
| 日EU双方から、昨年5月に立ち上げに合意した日EU海底ケーブルワーキンググループにおける議論の進捗につき報告があり、今後の協力について議論を行いました。 | |
| (参考)日EU・ICTラウンドテーブル出席者 | (参考)日EU・ICT政策対話(第31回)出席者 |
| 日本側:総務省 今川総務審議官、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)、 株式会社海外通信・放送・郵便事業支援機構(JICT)、関連企業 ほか | 日本側:総務省 今川総務審議官 ほか |
| EU側: 欧州委員会 通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局スコルダス次長、関連企業 ほか | EU側: 欧州委員会 通信ネットワーク・コンテンツ・技術総局スコルダス次長 ほか |
● ETSI
・2026.03.25 From vision to action: Strengthening EU–Japan standards cooperation for trusted digital futures
| From vision to action: Strengthening EU–Japan standards cooperation for trusted digital futures | ビジョンから行動へ:信頼できるデジタルの未来に向けたEU・日本の標準化協力の強化 |
| Today, ETSI-TTC Workshop, “How European and Japanese SDOs can support the EU-Japan Digital Partnership”, building on the momentum of ETSI’s mission led by Director General Jan Ellsberger in May 2025, highlighted how ETSI and the 𝗧𝗲𝗹𝗲𝗰𝗼𝗺𝗺𝘂𝗻𝗶𝗰𝗮𝘁𝗶𝗼𝗻 𝗧𝗲𝗰𝗵𝗻𝗼𝗹𝗼𝗴𝘆 𝗖𝗼𝗺𝗺𝗶𝘁𝘁𝗲𝗲 (𝗧𝗧𝗖) are shaping the next generation of global standards across new and emerging digital technologies. | 本日開催されたETSI-TTCワークショップ「欧州と日本の標準化団体がEU・日本デジタル・パートナーシップをいかに支援できるか」は、2025年5月にヤン・エルスベルガー事務局長が率いたETSIのミッションの勢いを踏まえ、 ETSIと情報通信技術委員会(TTC)が、新興のデジタル技術分野における次世代のグローバル標準をいかに形成しているかを強調した |
| Keynote speakers, Olivier Bringer, Head of Unit for International Affairs and Policy Outreach at the European Commission; Yasushi Furukawa, Director of the ICT Standardization Division at Japan’s Ministry of Internal Affairs and Communications; Hideyuki Iwata, President and Director General of TTC; and Martin Chatel, Chief Policy Officer at ETSI, set a powerful tone. Their messages reinforced that we are at a pivotal moment with AI, quantum technologies, 6G, and trusted data infrastructures rapidly evolving, and that coordinated action between Europe and Japan through ETSI and TTC is essential to shape secure, interoperable, and globally relevant standards. | 基調講演者として登壇した、欧州委員会の国際問題・政策連携ユニット長オリヴィエ・ブリンガー氏、総務省情報通信標準化ディビジョン長の古川康氏、TTCの岩田英之理事長兼事務局長、およびETSIのチーフ・ポリシー・オフィサーであるマーティン・シャテル氏は、力強い基調を示した。彼らのメッセージは、AI、量子技術、6G、信頼できるデータインフラが急速に進化する中、我々が重要な分岐点に立っていること、そして安全で相互運用可能かつ世界的に意義のある標準を形作るためには、ETSIとTTCを通じた欧州と日本の協調行動が不可欠であることを強調した。 |
| Throughout the Technical Sessions, moderated by Igor Minaev, Director of External Relations, and Eriko Hondo, Senior Expert at KDDI Corporation, several clear takeaways emerged: | 対外関係担当ディレクターのイゴール・ミナエフ氏とKDDI株式会社のシニアエキスパートである本堂恵理子氏が司会を務めた技術セッションを通じて、いくつかの明確な結論が導き出された: |
| ・Mobile & Wireless Communications: Trusted and interoperable frameworks remain essential. 6G-Mirai, an EU-Japan collaboration, aims at developing reliable and robust AI-native wireless communication systems. Greater alignment between standardisations bodies, open-source communities and regulators will accelerate innovation and deployment. Specific use cases of Network Functions Virtualisation (NFV) standardized by ETSI ISG NFV represent a successful foundation to build upon. | ・モバイル・ワイヤレスコミュニケーション:信頼性が高く相互運用可能な枠組みは依然として不可欠である。EUと日本の共同プロジェクトである「6G-Mirai」は、信頼性が高く堅牢なAIネイティブの無線通信システムの開発を目指している。標準化団体、オープンソースコミュニティ、規制当局間の連携を強化することで、イノベーションと展開が加速するだろう。ETSI ISG NFVによって標準化されたネットワーク機能仮想化(NFV)の具体的なユースケースは、今後の発展に向けた成功の基盤となっている。 |
| ・Quantum Technologies & QKD: Quantum technologies will underpin future trust infrastructures for governments and industry. Standards must be interoperable-by-design, testable, and certification-ready to enable scaling. With PQC and QKD nearing deployment, hybrid approaches create new standardisation opportunities. Crypto-agility and global standards will be key to long-term resilience. Proposal for “Quantum-safe Security Profile” as one deliverable usable in both EU and Japan markets. | ・量子技術とQKD: 量子技術は、政府や産業界における将来の信頼インフラを支える基盤となる。標準は、スケーラビリティを実現するために、設計段階から相互運用性を備え、テスト可能かつ認証対応でなければならない。PQC(量子耐性暗号)とQKD(量子鍵配送)の展開が目前に迫る中、ハイブリッドなアプローチが新たな標準化の機会を生み出す。暗号の俊敏性とグローバルな標準が、長期的なレジリエンシーの鍵となる。「量子耐性セキュリティプロファイル」の提案は、EUと日本の両市場で活用可能な成果物の一つである。 |
| ・Artificial Intelligence: apan’s ambition to become the “world’s most AI-friendly country” aligns closely with EU priorities. As stressed by Michaela Klopstra, Vice-Chair of TC SAI, secure-by-design, transparent, and accountable AI, supported by practical lifecycle-based standards EN 304 223, will underpin trustworthy AI adoption. | ・人工知能:日本が掲げる「世界で最もAIに優しい国」となるという目標は、EUの優先事項と密接に合致している。TC SAIの副議長であるミカエラ・クロプストラが強調したように、実用的なライフサイクルベースの標準EN 304 223に裏打ちされた、設計段階から安全性を確保し、透明性があり、説明責任を果たすAIこそが、信頼できるAIの普及を支える基盤となる。 |
| ・Data Governance & Data Spaces: AI is reshaping business systems but cannot deliver without trusted data flows. Standardisation drives trust and scale but must balance rigor with flexibility to support evolving and diverse needs, as well as rapid technological evolution. As stressed by Franck Le Gall, Vice-Chair of TC DATA, standards like EN 304 199 and EN 303 760 provide foundational specifications supporting trusted data sharing, interoperability, and governance across data spaces. | ・データガバナンスとデータ空間:AIはビジネスシステムを変革しているが、信頼できるデータフローがなければ成果を上げられない。標準化は信頼と規模拡大を促進するが、進化し続ける多様なニーズや急速な技術的進化に対応するため、厳格さと柔軟性のバランスを取らなければならない。TC DATAの副議長であるフランク・ル・ガルが強調したように、EN 304 199やEN 303 760のような標準は、データ空間全体における信頼できるデータ共有、相互運用性、およびガバナンスを支える基礎的な仕様を提供する。 |
| Stronger EU-Japan cooperation through ETSI and TTC will be key to delivering secure, interoperable, and globally scalable digital solutions. | ETSIおよびTTCを通じたEUと日本のより強固な協力関係は、安全で相互運用性があり、グローバルに拡張可能なデジタルソリューションを実現するための鍵となる。 |
・・2025 .12 [PDF] Securing Artificial Intelligence (SAI); Baseline Cyber Security Requirements for AI Models and Systems
・・2026.03 [PDF] Data Solutions (DATA); Data catalogue implementation framework; Guidelines for Data Catalogue
Framework
・・2024.10 [PDF] SmartM2M; SAREF Guidelines for IoT Semantic Interoperability; Develop, apply and evolve Smart Applications ontologies












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