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2026.02.27

金融庁 コーポレートガバナンスコードの改定案(事務局案) (2026.02.26)

こんにちは、丸山満彦です。

金融庁でコーポレートガバナンスコードの改訂作業がコーポレートガバナンス・コードの改訂に関する有識者会議で進んでいますが、第2回会合において改訂案が議論されたようですね.。。

2021年の改訂から5年経っている、2025年にスチュワードシップコードが改訂されていることも意識しての改訂ですかね...

改訂のポイントは、「形式的な遵守」から「実質的な企業価値向上」ということを意識づけしていくということなのでしょうかね...2021年版でも”Compline or Explane” の考え方だったので、その考え方が変わることがないと思うのですが、本当は今やっている方が良いと思うんだけど、ちょっと変えて一応Complineしておいて、explaneの面倒を省こうというのではなく、本当に実質的な企業価値向上につながるなら、Complineしていなくても、堂々とexplaneしたらいいやん、ということだと思います(英国は割と文化的にそんな感じがします...筆者感覚値 (^^))。

形式的な遵守に陥ることなく実質的な企業価値向上につなげるコーポレートガバナンスコードはどうあるべきか?ということ突き詰めて考えた改訂案だと思います。

その結果が、

文章構造的には

・プリンシプル化・スリム化
(骨太化ですかね...チェックリスト的コンプライアンスから原則中心に再構成)

・解釈指針を強化
(ベストプラクティスを例示し、画一的な対応ではなく、各社の工夫を促す)

内容については、

・「攻めのガバナンス」
(ガバナンスは、リスク抑制装置ではなく、リスクテイク支援)

・資本効率の向上
(現預金の有効活用。政策保有株式の検証強化。)

・実質的なエクスプレイン
(→株主・投資家との対話を重視)

・株主との対話(エンゲージメント)の重視
(エンゲージメントをガバナンスの中核に位置付ける)

・株主総会の重視
(有価証券報告書の早期提出。実質的な議決権行使環境の整備)

・人的資本経営の実質化
(多様性の具体化、測定可能目標の明示)

ということにつながってきているのでしょうかね...

構造はこんな感じ...

基本原則1 株主の権利・平等性の確保、株主との対話
原則1-1 株主との建設的な対話
原則1-2 株主総会における権利行使
原則1-3 株主総会で相当数の反対があった会社提案議案
原則1-4 政策保有株式
基本原則2 株主以外のステークホルダーとの適切な協働
原則2-1 中長期的な企業価値向上の基礎となる経営理念の策定 
原則2-2 女性の活躍促進を含む社内の多様性の確保 
原則2-3 企業年金のアセットオーナーとしての機能発揮 
基本原則3 適切な情報開示と透明性の確保
原則3-1 情報開示の充実 
原則3-2 英文開示 
原則3-3 外部会計監査人 
基本原則4 取締役会等の責務
原則4-1 取締役会の役割・責務(1):企業戦略等の大きな方向付け
原則4-2 取締役会の役割・責務(2):適切なリスクテイクを支える環境整備
原則4-3 取締役会の役割・責務(3):経営陣・取締役に対する実効的な監督
原則4-4 取締役会の役割・責務(4):サステナビリティを巡る取組み
原則4-5 監査役及び監査役会の役割・責務
原則4-6 任意の仕組みの活用
原則4-7 独立社外取締役の役割・責務
原則4-8
独立社外取締役の質の確保
原則4-9 独立社外取締役の員数の確保
原則4-10
独立社外取締役の独立性の確保
原則4-11 独立社外取締役の機能発揮
原則4-12 取締役会・監査役会の実効性確保のための前提条件
原則4-13 取締役会における審議の活性化等
原則4-14 取締役・監査役のトレーニング

 

あと、「原則4-3 取締役会の役割・責務(3):経営陣・取締役に対する実効的な監督」の「解釈指針」にサイバーセキュリティリスク、情報漏洩、サプライチェーンといった経済安保関係の記述も追加されていますね...「解釈指針」がベストプラクティスの例示という位置付けであれば、これからDX、AIの利用促進で社内のデジタル化がより進む一方、世界情勢の不安定化の中では当然の話のような気がします...

金融庁 - コーポレートガバナンス・コードの改訂に関する有識者会議

2026.02.26 第2回  
開催通知    
資料 資料1 事務局説明資料
  資料2 事務局参考資料
  資料3-1 コーポレートガバナンス・コード改訂案(改訂前からの変更点)
  資料3-2 コーポレートガバナンス・コード改訂案(クリーン版)
  資料4  意見書(円谷メンバー)
  参考資料 コーポレートガバナンス・コード
    (参考)開催実績
議事録    
2025.10.21 第1回  
開催通知    
資料 資料1 「コーポレートガバナンス・コードの改訂に関する有識者会議」(令和7年度)の開催について
  資料2 「コーポレートガバナンス・コードの改訂に関する有識者会議」(令和7年度)メンバー名簿
  資料3 「コーポレートガバナンス・コードの改訂に関する有識者会議」(令和7年度)運営要領(案)
  資料4 事務局説明資料(金融庁)
  資料5 事務局説明資料(東京証券取引所)
  資料6 意見書(小林 メンバー)(和文)
  資料7 意見書(シッソン メンバー)(英文)
  参考資料 コーポレートガバナンス・コード
議事録    

 

・[PDF]

20260227-100039

 

参考

コーポレートガバナンス改革に向けた取組みについて

 


 

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