欧州議会 Think Tank 欧州の民主主義の盾 (2025.06.25)
こんにちは、丸山満彦です。
欧州議会のThink Tankから、European democracy shield(欧州の民主主義の盾)という報告書が公表されていますね...
ちょうど今、欧州を旅しているわけですが、最初に到着をしたのは、ベルギーのブラッセル。欧州委員会、欧州議会、欧州理事会等が設置されている地です。その中で、欧州議会の建物内部を見学しました。民主主義を最初におこなったとされるアテネも訪れました。そして、7月14日はフランスでバスティーユ監獄を解放した日を祝うNational Dayを迎えました。
ギリシャ時代、ローマ時代から、第一次戦争、第二次戦争まで国と国との争い、宗教の争い、民族の争い、一族の争いで多くの犠牲を払ってきた欧州が、その歴史の上に築いている民主主義の思想。海に守られてきた日本や、他国からの直接的な侵略の可能性がほぼない米国の感覚とは少し違うようにも思います。
正しい世界とはないか?は一つに決められないのかもしれません。それぞれの歴史を踏まえた価値観があるので...
ただ、力がない一個人としては、同じように力がない大多数の個人が安心して、自由に生活できる社会であってほしいと思います。そのための手段として、民主主義や、人権の保護というのは何にも増して重要なのではないかとも思います。民主主義はみんなが政治にも参加するということだと思います。そのためには、みんながみんなのことを考えるということが重要だと思います。
自分やその家族が大切なのはもちろんそうです。ただ、それだけではなく、つらい生活を強いられている人々にも力をあたえるような社会でないと結局、自分やその家族が幸せになれないのだろうと思います。(米国に住んでいる時、富裕層が厳重な城壁のような街を築き、その中に住んでいる光景を見ました。結局、閉じ込められているようにも見えました。)
犯罪を犯す人もいるでしょうし、経済的に社会の負担となっている人もいると思います。でも、そういう人を切ってすててしまってよいのでしょうか?
努力した人が多くのお金を稼ぎ、いろいろと自分のやりたいことをするのは良いと思います。でも、自分のためというのは本当に自分やその家族、知り合いのためだけで良いのでしょうか?それぞれ持っている力に応じて、社会にできることは違うとは思います。
全員が政治に参加するというのは、全員が本当に社会全体を考えるということができないといけないわけで、国民に知識と勇気が必要ということだと思います。
その知識と勇気が、日本を含め、多くの国の人々からなくなっていっているとしたら、とても残念なことだと思います...
あっ、この報告書は、海外からの干渉やデジタル規制に関する話題もあります(^^)
● European Parliament - Think Tank
・2025.06.25 European democracy shield
| European democracy shield | 欧州の民主主義の盾 |
| ISSUES AT STAKE • Increasing strategic and systemic attacks on European democracy and fundamental values reflect growing pressures on democracy as a system across the world. In addition to threats from traditional authoritarian adversaries, risks in the digital realm are growing. • The proposed European democracy shield aims to counter foreign information manipulation and interference, preserve fairness and integrity of elections, support independent media and journalists as well as protect civil society. • Moreover, EU digital regulation put in place in recent years to protect citizens is facing increasingly organised challenges from big corporate players, which are also picking up growing support from political actors outside as well as inside the EU. • This challenges the strategically important enforcement of the EU's digital regulation – initially a key dimension of the initiative – while at the same time reducing the number of democratic allies on which the EU can rely for support. • The outgoing Polish EU Presidency placed the defence of democracy and the fight against disinformation under a broad security umbrella, emphasising the role of civil society in building resilience. The incoming Danish Presidency further builds on the EU's whole-of-society approach with an explicit focus on the role of media and culture for democratic resilience. • The European Parliament's special committee on the European Democracy Shield (EUDS), which was set up in December 2024, is playing an active and visible role in providing input to the Commission, further building on previous work. As the only directly elected institution – representing all political groups – the outcome of the work of Parliament's EUDS carries special democratic legitimacy of strategic importance for the future of European democracy and, by extension, for the European project. | 課題 • 欧州の民主主義と基本的価値観に対する戦略的かつ組織的な攻撃の増加は、世界中で民主主義体制に対する圧力が高まっていることを反映している。従来の権威主義的な敵からの脅威に加え、デジタル分野におけるリスクも増大している。• 提案されている欧州の民主主義の盾は、外国による情報操作や干渉に対抗し、選挙の公平性と完全性を維持し、独立したメディアやジャーナリストを支援し、市民社会を保護することを目的としている。• さらに、市民を保護するために近年導入された EU のデジタル規制は、大企業による組織的な挑戦に直面しており、EU 内外の政治関係者からも支持が高まっている。• これは、当初このイニシアチブの重要な側面であった EU のデジタル規制の戦略的に重要な実施に課題をもたらし、同時に EU が支援を期待できる民主主義の同盟国の数を減少させている。• 退任するポーランド EU 議長国は、民主主義の防衛と偽情報との闘いを幅広い安全保障の枠組みの下に置き、レジリエンスの構築における市民社会の役割を強調した。次期議長国であるデンマークは、民主的なレジリエンスのためのメディアと文化の役割に明確に焦点を当て、EU の社会全体のアプローチをさらに発展させる。• 2024年12月に設立された欧州議会欧州民主主義保護委員会(EUDS)は、これまでの取り組みをさらに発展させ、欧州委員会に意見を提供するなど、積極的かつ目に見える役割を果たしている。すべての政治団体を代表する唯一の直接選挙による機関である欧州議会のEUDSの作業結果は、欧州の民主主義の将来、ひいては欧州プロジェクトにとって戦略的に重要な、特別な民主的正当性を持っている。 |
・[PDF]
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