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2026.02.06

Q-STAR 量子リテラシー標準(QSS‑L)ver.1.0 (2026.02.03)

こんにちは、丸山満彦です。

一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)の監事をしております...で、昨日はPractives-SDGエグゼクティブセミナーにも参加しておりました...

・今年の日本政府の量子技術については、当初予算361億円で、補正で1,332億円、合計すると約1,700億円...

スーパーコンピュータと量子コンピュータの連携が世界の潮流になっている

・日本は政府主導の投資が目立つ...(アカデミックによっているかも)

・量子コンピュータは黎明期の汎用機とは違い、1社独占ではつくれないのではないか(クローズドなエコシステム?)

・量子コンピュータへの理解ができないと良いユースケースも思いつきにくいし、産業化も遅れる...

・AI for Quantum, Quantum for AI (AI for Quantumは現実的、Quantum for AIはこれから)

・量子コンピュータはエネルギー効率がよい

という感じでしたかね...

 

さて、そんなQ-STARが量子リテラシー標準(QSS‑L)ver.1.0を公表していますね...

 

一般社団法人量子技術による新産業創出協議会(Q-STAR)

・2026.02.03 量子時代に誰でも“量子の基本”が学べる指針 「量子リテラシー標準(QSS-L)ver.1.0」を策定・公開

・[PDF]

20260205-161516

 

20260205-163004

 

Why なぜ量子技術か
社会的背景 量子技術が今後の社会や経済の基盤技術として広く活用されていく可能性があることを知っている
量子技術がAI、セキュリティなど他の先端技術と結びつきながら、社会基盤を再構成しつつあることを知っている
教育、行政、金融、安全保障など、特定の産業にとどまらず社会全体に影響を及ぼしうることを知っている
技術の発展に先行して、社会理解と制度整備が求められる段階にあることを知っている
量子技術に対する過度な期待や誤解が、意思決定や投資判断に影響を与えるリスクがあることを知っている
国家戦略(例:日本政府の「量子未来社会ビジョン」)や、国際的な量子人材育成競争が進行していることを知っている
若年層から社会人まで、量子技術の理解がキャリア選択やリスキリングの契機になりうることを知っている
市民やビジネスパーソンとして、量子技術の意義を正しく捉え、社会との関係性を問い直す姿勢が求められていることを知っている
技術的変化 量子コンピュータや量子暗号、量子センシングなど、複数の量子関連技術が並行して発展していることを知っている
現在は研究・開発段階にある技術が、今後10年で社会実装フェーズに入ると見込まれていることを知っている
量子技術は既存のデジタル技術(AI、クラウド、IoTなど)と組み合わせて活用されることが多いことを知っている
技術ごとの成熟度に差があり、「実用化されつつある技術」と「長期的な研究段階にある技術」とを区別する視点が重要であることを知っている
直感とは異なる物理法則(重ね合わせ・もつれ等)を前提としており、それゆえに理解と判断のための新しい視点が求められることを知っている
社会的・産業的ニ ーズ 社会実装には研究者や技術者だけでなく、ビジネス、政策、教育など多様な現場にいる人々の関与が必要とされていることを知っている
創薬、物流、金融、エネルギー、材料開発など、産業ごとに異なる課題に対して適用し得る多様な可能性を持っていることを知っている
各産業において、量子技術を評価・翻訳・説明し、事業や政策と接続する中間的な役割が重要であることを知っている
社内外の関係者と共通言語で量子技術を語るための基盤的なリテラシーが必要とされていることを知っている
量子技術に関する基本的な理解があることで、他者との協業、新たな専門職との接点、技術の社会的翻訳などの可能性が広がることを知っている
What 量子技術とは
基本構造と原理 量子ビットの概念と重ね合わせ
量子もつれ(エンタングルメント)の原理
マクロ世界とミクロ世界の接続
古典物理学との比較と補完関係
古典コンピュータとの違いの理解
ゲート型とアニーリング型の違い
量子ハードウェアとソフトウェアの基本構造
量子ハードウェアの理解
量子暗号・量子通信の基礎概念
社会・産業応用 創薬・金融・物流等の応用可能性を把握している
AIやIoTなど他の先端技術と量子技術がどのように連携し、機能を補完し合うかを知っている
脱炭素・エネルギー・安全保障などの社会課題と、量子技術との接点について視野を持つことの重要性を知っている
技術の進展・展望 NISQ時代の技術的限界を理解している
エラー訂正の必要性と量子優位性の到達条件が存在することを理解している
実用化までのタイムラインを把握することが重要であることを知っている
How 量子技術の社会実装
社会実装事例から学ぶ量子技術の活用 量子技術の社会実装がどのような産業や社会課題に対して始まっているかということを知っている
企業・研究機関が量子技術を活用したPoC(概念実証)を国内外で進めていることを知っている
量子技術を活用する取り組みは、課題の明確化や現実的にできることへの適切な設定が重要であることを知っている
産業ごとに導入の進み具合や課題感が異なることを知っている
PoCを通じて技術の実用化に向けた現実的な課題(例:計算時間、誤差、インフラ整備等)があることを知っている
量子技術の価値 量子の原理や利点を平易な言葉で説明しようとする姿勢が社会的に広く理解させる上でに必要であることを知っている
自分の業務や関心分野に照らして量子技術の可能性を語る視点を持つことが求められていることを知っている
自社が求める量子技術に関連するテクノロジーを把握し、説明できるスキルが必要であることを知っている
抽象的な技術論でなく、具体的なユースケースと結びつける応用力が必要とされていることを知っている
社内外での関与・意思決定 非専門家であっても、量子技術に関する関連する事業や教育などの現場で関与することが可能であることを知っている
自らの役割や関心に応じた関与の仕方(企画、調整、翻訳など)があることを知っている
導入の意思決定にあたっては、ビジネス的視点・技術的視点・倫理的視点などを複合的に考慮する必要があることを知っている
専門的な判断は他者に委ねつつも、チームの一員として意味づけや方向性を議論する役割があることを知っている
技術過渡期における冷静な判断と期待管理 量子技術に対する過度な期待が社会に存在していることを知っており、正しい期待管理が、社会全体の信頼構築につながることを知っている
量子技術の制約や成熟度を正しく把握することが導入判断に必要であることを知っている
量子技術は過渡期にある技術ゆえに、長期視点での育成・準備が必要であることを知っている
量子技術を導入する目的や必要レベルが、業種や事業ごとに異なることを知っている
Mind/Stance マインド・スタンス
マインド・スタンス 変化への適応
自律的な学びと自己成長
多様性・協働・対話
課題志向と現場主義
倫理観と社会的配慮
量子技術=万能ではなく、現実的に考える姿勢
抽象的/未定義なものを扱う力

 

 

 

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