創建エース(東証スタンダード)の特別調査委員会が、2022年3月期で91%、2023年3月期で95%の売上の取消しが必要と報告 (2025.6.30)
こんにちは、丸山満彦です。
創建エース(東証スタンダード)の特別調査委員会が、2022年3月期で91%、2023年3月期で95%の売上の取消しが必要と報告していますね...
すごい金額です...
調査報告書 (downloaded) は外部公表用で70ページほどです...
前任の社長等が粉飾をおこなっていた可能性が高い感じですね...そして、創業者の関係者の現社長の関係会社から資金を借りる (downloaded) という状況になり、監理銘柄に指定 (downloaded) されていますね...
また、報告書の発表に先立ち、株主総会をもって監査人も交代 (downloaded) すると発表されていますね...
フォレンジックスについては、IDFの会員企業でもある、foxcale さんがやっていますね...
建設工事には多重下請け構造があるわけですが、その構造の中で、発注先と下請け先の間に入って資金提供をするという役回りを演じさせられるという構造ですかね...
会計監査をしているときに、同じような状況を発見しました。通常の売買取引ではなく、実態は金融取引ということで、売上と対応する売上原価を相殺し、残りを手数料(金利)として営業外費用にすることにしましたね...
その時は、
・間に入って実質的に何をしているのか?
・発注先と下請け先の関係はどうなっているのか(結託しているのか)?
ということを論点にして、確認しました。
見つけたきっかけは特定の事業者への売上と仕入れが急増していること、その取引の利益率が低いことから、通常ではない取引として、特に注意をして確認しないといけないなぁ...と思ったわけです(データ監査の走りです(^^)。エクセルでグラフを描いて上司に説明しました)。
調べると一級建築士を雇っていたものの、実態的には建設業務に関わる作業はほぼ何もしておらず、全ての作業の差配は下請け企業がしていたので、下請け企業から借入れて、発注先に貸付けている金融取引と判断しました...
登記簿等を取り寄せると、発注先と下請け先で役員が兼務してたりで、これは実態的に経済的に一体だということで、借入と貸付行為なので、借入と貸付行為として、稟議しないといけないという話をしました...
構造としては、今回の事案と同じ話です...
粉飾は、それぞれ独立していろいろな人がいろいろ頭を使って考えているのでしょうが、行き着く先がだいたい同じなので、場数を踏んでいる会計士であれば、だいたい見抜けるはずなんですよね...
そして、粉飾とか詐欺をする人って、繰り返すケースが多いんですよね...抜け出せない沼にはまったように...
創建エースが現在の社長のもとで、再建できることを祈念いたします...
● 創建エース
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・2025.06.27 2025 年3月期有価証券報告書の提出期限延長に関する承認申請書提出のお知らせ
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・2025.06.12 第61回定時株主総会の延期に関するお知らせ
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