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2025.03.29

経済産業省 ウラノス・エコシステムにおける産業データ連携の促進に向けた「トラスト」のあり方に関する報告書 (2025.03.28)

こんにちは、丸山満彦です。

経済産業省が推進している「ウラノス・エコシステム(Ouranos Ecosystem)」...DFFT(Data Free Flow with Trust:信頼性のある自由なデータ流通)の実現に向け、複数のシステムを連携させ、企業・業界を横断したデータの利活用を促進することで、データ・システム・ビジネス連携を具体的に推進し、官民協調で企業・産業競争力強化を目指す取組...

・ウラノス・エコシステム

・・経済産業省

・・IPA

天王星(Uranus)もウラノスですが、ギリシャの神の名前からきているのでしょうね... ガイアの息子兼夫の...なんで日本人に馴染みがあまりない、ギリシャ神話から名前をもってきたんでしょうかね...普及を考えた時...偉い人のひとこと???(^^)

Wikipediaを読むとウラノスにまつわる神話はなかなかすごいです...(どこか、古事記にも通じるようなところが...)

さて、そんなデータやシステムの連携基盤を推進するイニシアティブともいえるウラノス・エコシステムですが、データ連携を促進するためには、主体、データ、連携基盤のトラストが必要ということで、そのトラストを実現するための論点を整理したというのが、今回の報告書ですかね...

ちなみに、Security、Safety、Trustですが、私の語感では、Securityというのは外部脅威に対して防御をすること、防御されている状態という感じですかね...Safetyは、その結果も含めて安全な状態になっている感じ...で、Trustは関係性に対する主観的な問題なので、安全な状態になっていることも含めて何かに信頼を寄せることができる状態という感じですかね...

Trustなので、主観的な心の問題...

 

経済産業省

・2025.03.28 ウラノス・エコシステムにおける産業データ連携の促進に向けた「トラスト」のあり方に関する報告書を取りまとめました

 

構成員が企業においてデータ利活用を推進する技術的な人、工学的な学者を中心にまとめたのですが、ガバナンスやマネジメントの知見がある人、法律に知見がある人を加えた方が、報告書に深みがでたかもですね...

 

ウラノス・エコシステムの拡大及び相互運用性確保に向けたトラスト研究会 報告書

・[PDF] 概要

20250329-54818

 

・[PDF] 本体

20250329-54800

 

 

目次...

エグゼクティブサマリー

1. はじめに
1.1 産業データ連携及びウラノス・エコシステムに係る経緯
1.2 本研究会開催の目的

2. ユースケースに基づくトラスト要求の整理方法
2.1 トラストの整理に当たっての基本的な方針
2.2 DMF の概要
 2.2.1 DMF 策定の経緯
 2.2.2 データマネジメントのモデル化
 2.2.3 リスク分析手順
2.3 DMF STEP に沿ったトラストの整理の方法

3. 各分野におけるユースケース
3.1 自動車・蓄電池のユースケース➀:蓄電池 CFP/DD,
 3.1.1 連携対象となるデータ
 3.1.2 データ連携の場
 3.1.3 データに関わるリスク・不確実性
 3.1.4 リスクに対する対応策
3.2 自動車・蓄電池のユースケース②:自動車 LCA
 ...
3.3 自動車・蓄電池のユースケース③:電池パスポート
 ...
3.4 化学物質管理のユースケース
 ...
3.5 鉄道のユースケース
 ...
3.6 電力データのユースケース
 ...
3.7 人流データのユースケース
 ...
3.8 スマートビルのユースケース
...

4. 諸外国における産業データ連携事例とトラスト
4.1 Catena-X における取組
 4.1.1 ガバナンス
 4.1.2 アーキテクチャ
4.2 諸外国におけるトラストフレームワークの事例
 4.2.1 シンガポールにおける取組(TDSF)
 4.2.2 カナダにおける取組(PCTF)
 4.2.3 英国における取組
4.3 総括

5. 産業データ連携におけるトラスト確保に向けた分析と進め方
5.1 データ連携の「場」に関する分析(Q1、Q2 関係)
5.2 データに対するリスクと対処に関する分析(Q3、Q4 関係)
5.3 各事例から得られた内容とその整理
 5.3.1 事業者(主体の真正性・実在性)に関するリスク
 5.3.2 データそのものに関するリスク
 5.3.3 連携基盤等に関するリスク
5.4 ウラノス・エコシステムにおけるトラストの考え方、あり方

6. 終わりに

構成員名簿
オブザーバー名簿

本研究会の開催実績


エグゼクティブサマリー

背景と目的

本報告書は、経済産業省が推進するウラノス・エコシステムにおいて、産業データ連携を安全で信頼できる形で推進するために必要な「トラスト」の考え方とあり方について整理したものである。産業データ連携に関わる幅広いステークホルダーを想定読者としている。

分析方法と対象ユースケース

本研究会では、産業データ連携の拡大に伴う、なりすましや参加権限を満たさない等による不正な事業者の参入や、データ改ざんや精度・品質の不十分なデータ等による不正確なデータの混入等のリスクに対し、「トラスト」を「相手が期待を裏切らないと思える状態」と定義した。その上で、国内の 8 つのユースケース(蓄電池、自動車 LCA、電池パスポート、化学物質管理、鉄道、電力、人流データ、スマートビル)を対象に、データマネジメント・フレームワーク(DMF)を用いて、要求されるトラスト等について分析を行った。また、国際的な企業間データ連携も視野に入れ、欧州、シンガポール、カナダ、英国の先行事例を整理した。

分析結果

分析の結果、データ連携に伴う主要なリスクを次の3つに整理した。

  1. 事業者(主体の真正性・実在性)に関するリスク
  2. データそのものに関するリスク
  3. 連携基盤等に関するリスク

「事業者に関するリスク」は、各ユースケースに共通するリスクであり、官の情報を基にしたトラスト確保が分野横断的に有効となる可能性があることが示された。他方で、「データそのものに関するリスク」、「連携基盤等に関するリスク」については、「場」1 から要請される要素や水準に個別に応えることが合理的であり、各ユースケースやその設計において議論・対処すべきとされた。

今後の課題・将来的論点

以上を踏まえ、産業データ連携におけるトラストについての将来的論点としては、ユースケース間連携におけるトラストの確立、相互運用性の確保やスケーラビリティのある有用なアーキテクチャ・共通コンポーネント等の整備、複数の海外データスペースとの連携等が考えられる。


 

おわりに...


6. 終わりに

企業・業界を横断したデータの利活用の促進を通じ、官民協調で企業・産業競争力強化を目指す「ウラノス・エコシステム」での産業データ連携におけるトラストについて、本研究会ではユースケースや国外の取組事例の収集・分析に基づいてトラストの考え方・在り方を整理した。データ連携の「場」の分析を通じてリスクや求められる対応を明らかにした上で、それぞれの「場」で求められる要素や水準に応じて必要な取組を推進するべきであると整理した。また、今回分析した事例において共通的な要求が存在するものとして、データ連携を行う主体(事業者)の真正性・実在性が挙げられ、官の情報を基にしたトラスト確保が分野横断的に有効となる可能性があることが示された。

各ユースケースの創出が今後蓄積されていく中で、データ連携におけるトラストについての将来的論点としては、ユースケース間連携におけるトラストの確立、相互運用性の確保やスケーラビリティのある拡大に有用なアーキテクチャ・共通コンポーネント等の整備、複数の海外データスペースとの連携等が考えられる。

また、データ連携のトラスト確立の推進に向けては、上述したリスクやその対処において、既存のトラストに関する取組や制度も含めた様々な手段や技術が存在する中で、官民それぞれの取組が求められると考えられる。

信頼できるデータ連携やエコシステムによって、より多くの事業者が産業データ連携の活用、それを通じた産業競争力の向上に貢献できるよう、今後も「ウラノス・エコシステム」の取組を推進していく。


 

 


こっちも併せて理解するとよりよいかもですね...

 

まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記

・2025.02.01 経済産業省 産業データの越境データ管理等に関するマニュアル (2025.01.27)

 

 

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