個人情報保護委員会 個人情報保護法の3年ごとの見直しに関する意見をヒアリング中...
こんにちは、丸山満彦です。
個人情報保護委員会が個人情報保護法の3年ごと見直しに関する意見を各種団体等から徴収中ですね。。。
個人情報保護法の最初の経産省ガイドを作っていた時から比べると、個人情報保護法の運用もこなれてきた反面、
- ビッグデータ化による、取り扱う組織の規模と社会的な影響の比率が拡大していく問題
- AIの利活用による利用目的(第三者提供を含む)の不明瞭さが拡大していく問題
- スマートフォン等に利用の拡大に伴う子どものデータが収集されていく問題
- 安全保障を含む社会的課題の解決と個人の権利利益の一つであるプライバシーの調整の問題
というのが諸外国も含めて生じていて、
組織の活動がグローバル化が進む中で、社会変化に伴う各国制度の改訂においても、各国との調整が必要になってきている状況だろうと思います。
個人的には、法令の見直しという点では、
- 悪徳事業者への罰金等の増額
- 拡大した個人情報の定義についてのGDPR等との整合性の確保のための整理
- 子供の個人情報保護のための規定の追加
- 各個別分野(医療、金融、通信、その他重要インフラ分野)等における課題の調整
というのが必要かと思っていて、
さらにガイドライン及びFAQにおいて
- 改訂部分の説明と事例の提示
- AIの利活用における考え方の整理と具体例の提示
- 公益性とプライバシー保護のグラデーションの整理と事例の提示
- 漏えい等の報告におけるルールのさらなる明確化と事例の追加(例えば、報告が不要な軽微な例)
そして、政策的には
- G7、G20各国等の主要国とのプライバシー保護に関する規制の調整に関するリーダーシップをとるための体制の整備
- 国内省庁との連携体制の強化(例:子ども家庭庁、国家安全保障委員会)のための体制の強化
- 国民への周知等(例:より幅広い層へのアクセス手段の拡大、教育現場への教育ツールの提供)の強化
というのが必要なのではないかと思っています。。。(みなさんの考えていることとそんなにずれていないと思いますが...)
さて、各種団体からの意見...
・2023.12.21 電子情報技術産業協会 (JEITA)
・2023.12.21 全国商工会連合会
・2023.12.15 新経済連盟
・2023.12.15 日本IT団体連盟
・2023.12.06 欧州ビジネス協会
・2023.11.29 一般社団法人日本情報経済社会推進協会
個人情報保護委員会の課題???
・2023.11.15 個人情報保護法 いわゆる3年ごと見直し規定に基づく検討
そのための各国の状況把握???
・2023.11.15 個人情報保護に係る主要課題に関する海外・国内動向調査 概要資料
2023.12.21 | 第266回個人情報保護委員会 |
資料1―1 | 個人情報保護法の3年ごと見直しに関する意見(電子情報技術産業協会) |
資料1―2 | ヒアリング資料(全国商工会連合会) |
2023.12.20 | 第265回個人情報保護委員会 |
資料1―1 | ACCJ Comments for the Personal Information Protection Commission Public Hearing(在米国商工会議所) |
資料1―2 | 公開ヒアリングに向けたACCJ意見(在米国商工会議所) |
2023.12.15 | 第264回個人情報保護委員会 |
資料1―1 | 個人情報保護法の見直しについて(新経済連盟) |
資料1―2 | 個人情報保護法見直しに関する意見(日本IT団体連盟) |
議事概要 | |
2023.12.06 | 第263回個人情報保護委員会 |
資料2 | 個人情報保護法に関する欧州企業の代表的な課題(欧州ビジネス協会) |
議事概要 | |
2023.11.29 | 第262回個人情報保護委員会 |
資料1 | ヒアリング資料(一般社団法人日本情報経済社会推進協会) |
議事概要 | |
2023.11.15 | 第261回個人情報保護委員会 |
資料2-1 | 個人情報保護法 いわゆる3年ごと見直し規定に基づく検討 |
資料2-2 | 個人情報保護に係る主要課題に関する海外・国内動向調査 概要資料 |
議事概要 | |
議事録 |
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