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2024.01.30

内閣官房 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議 最終取りまとめ (2024.01.19)

こんにちは、丸山満彦です。

内閣官房に設置された、経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議が2024.01.17に第10回の会議を経て最終とりまとめを公表していますね。。。

こういう形でおわりましたね。。。

 

● 内閣官房 - 経済安全保障推進会議 - 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議

・2024.01.19 [PDF] 最終とりまとめ

20240130-54456

 

目次...


1 はじめに

2 セキュリティ・クリアランス制度に関する必要性
(1) セキュリティ・クリアランス制度に関する国としての必要性
(2) 企業からのニーズ

3 新たな制度の基本的な骨格

4 新たな制度の具体的な方向性
(1) 情報指定の範囲
 ① 制度の対象とすべき情報の分野
 ② 民間事業者等が保有する情報
(2) 情報の管理・提供ルール
 ① 行政機関内における管理ルール
 ② 個人に対するクリアランス
 ③ 事業者に対するクリアランス(民間事業者等に対する情報保全)
(3) プライバシーや労働法制等との関係
 ① 評価対象者への丁寧なプロセス
 ② プライバシーとの関係
 ③ 不利益取扱いの防止等
(4) 漏えい等の罰則
(5) 情報保全を適切に実施していくための取組

5 CI以外の重要な情報の取扱い


 

今後について書いている部分...

 


(5)情報保全を適切に実施していくための取組

  • 上記の方向性に基づく新たな制度を実効的なものとするためには、官民双方において、情報保全の重要性を理解した上で、適切に対応していくことが重要である。
  • そのため、まずは、政府において、こうした理解が国民に広く醸成されるよう、新たな制度の具体的な中身やその必要性、どのような事業者に影響が及ぶのか等について、分かりやすい説明を尽くしていくべきである。その際、特に、諸外国では、このような信頼性の確認を受けることで処遇面も含めて社会での活躍の幅が広がるものと認識されているということを踏まえることも重要である。
  • また、官民双方において、主要国の実態や動向も踏まえながら、適切な体制や設備を整備する必要がある。
  • この点、政府においては、情報保全を適切に実施するため必要な体制整備の在り方を検討する必要がある。前記(2)のとおり、経済安全保障上の重要情報を管理するための保護規程を整備するとともに、調査に関して取得・作成した文書等について公文書管理法や個人情報保護法に基づき厳重に管理していくべきであるほか、実際の保全措置を講ずるに当たり、必要があれば、専用の区画や施設も設けていくべきである。
  • また、民間事業者等における適切な保全に資するよう、事業者から見て分かりやすい基準等の文書を作成、公表していくべきである。その際、経済安全保障分野に関する状況変化に応じて、又はその状況変化を見通して、不断の見直しを徹底していくことも重要である。
  • さらに、セキュリティ・クリアランス制度を日本の民間事業者等の海外ビジネス展開につなげていくためには、それを後押しするような同盟国・同志国との連携も重要であり、政府においては、今回の制度整備を踏まえ、同盟国・同志国との間で新たに必要となる国際的な枠組みについても取組を進めていくべきである。
  • このほか、民間事業者等においても、実際に政府から経済安全保障上の重要情報が提供された際には、専用の区画や施設を設ける必要があるが、こうした施設等の整備は、民間事業者等にとっては少なからぬ負担となるとも考えられる。かかる負担については、民間事業者等が政府からの協力要請に応じてCIに触れることとなる場合など、経緯や実態も踏まえて、民間事業者等における保全の取組に対する支援の在り方について合理的な範囲内で検討していく必要がある。

 

 

ここまでの議論の過程...

 内閣官房 - 経済安全保障推進会議 - 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議

 

2023.02.22 第1回 議事次第
資料1 事務局 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議の開催について
資料2 事務局 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議運営要領
資料3 事務局 経済安全保障分野における
議事要旨    
2023.03.14 第2回 議事次第
資料1 事務局 第1回会議の議論の整理(主なポイント)
資料2 事務局 情報の区分(イメージ)
資料3 電機メーカー・A社 セキュリティ・クリアランス制度への期待
資料4 電機メーカー・B社 セキュリティクリアランス制度に対する要望
議事要旨    
2023.03.27 第3回 議事次第
資料1 事務局 第2回会議の議論の整理(主なポイント)
資料2 事務局 諸外国における情報保全制度の比較
資料3 電機メーカー・C社 セキュリティ・クリアランス制度について~期待と要望~
資料4 永野秀雄委員 米国におけるセキュリティクリアランス制度の基本情報
議事要旨    
2023.04.07 第4回 議事次第
資料1 事務局 第3回会議の議論の整理(主なポイント)
資料2 重要インフラ事業者 セキュリティクリアランス制度に対する要望
資料3   セキュリティ・クリアランス制度について
議事要旨    
2023.04.25 第5回 議事次第
資料1 事務局 第4回会議の議論の整理(主なポイント)
資料2 事務局 スタートアップとの意見交換結果
資料3 内閣情報調査室 特定秘密保護法概要
資料4 防衛装備庁 防衛産業保全について
議事要旨    
2023.05.29 第6回 議事次第
資料 事務局 中間論点整理(骨子案)
議事要旨    
2023.06.06 中間論点整理  
    中間論点整理(骨子)
    中間論点整理
2023.10.11 第7回 議事次第
資料 事務局 中間論点整理の概要
今回の検討の前提
新しい制度の基本的な骨格
経済安全保障上の重要な情報のイメージ
経済安全保障上重要な情報の候補
論点
・新しい制度の射程について
・新しい制度の基本的な骨格について 経済安全保障上の重要な情報の秘密指定
・・指定解除、 経済安全保障上の重要な情報の管理
・・提供ルール、 罰則
・経済安全保障上の重要な情報について
議事要旨    
2023.11.20 第8回 議事次第
資料 事務局 第7回会議の議論の整理(主なポイント)
論点
・事業者に対する信頼性確認
・個人に対する信頼性確認
・漏洩等に対する罰則
議事要旨    
2023.12.20 第9回 議事次第
資料1 事務局 第8回会議の議論の整理(主なポイント)
(1)事業者に対する信頼性確認(クリアランスが必要となる事業者・従業員)
(2)事業者に対する信頼性確認(FOCI)
(3)個人に対する信頼性確認、調査とプライバシー
(4)罰則
(5)その他
資料2 事務局 論点
〇調査の一元化の関係
• 「一元化機関」における調査事項と調査手法
• 調査機能の一元化のスキーム
〇プライバシー・労働法制等との関係
• 評価対象者に対する配慮
資料3 事務局 前回会議の指摘事項について
・アメリカのNISPOMについて
・海外の制度概要(組織・施設クリアランス)
・国内法との関係(外為法)
・罰則
・諸外国における国家秘密情報漏洩時の罰則について
議事要旨 事務局  
2024.01.17 第10回 議事次第
資料   最終取りまとめ案
参考資料    
議事次第    

 

 


 

まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記

・2023.12.22 内閣官房 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議(第9回)

・2023.10.12 内閣官房 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議(第7回)

・2023.06.08 経済安全保障分野におけるセキュリティ・クリアランス制度等に関する有識者会議 中間論点整理

 

 

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