世界経済フォーラム (WEF) 自動車ソフトウェアの安全性とイノベーションを解き放つ
こんにちは、丸山満彦です。
世界経済フォーラム (WEF) が自動車ソフトウェアの安全性とイノベーションに欠かせない、ソフトウェアのあり方についての報告書を公表していますね。。。ボスコンが協力していますね。。。
● World Economic Forum - Report
・2023.06.28 Unlocking Safety and Innovation in Vehicle Software
自動車が機械という要素からよりソフトウェアという要素に重点が移ってきている中、自動車の安全性を向上させるためには、自動車用の汎用ミドルウェア環境のようなものが必要だという感じでしょうかね。。。
・[PDF]
図 1 ソフトウェア・デファインド・ビークルの6つのレイヤー
FIGURE 1 Six layers of the software-defined vehicle | 図 1 ソフトウェア・デファインド・ビークルの6つのレイヤー |
6 Smart mobility ecosystem | 6 スマートモビリティ・エコシステム |
Enable seamless user journeys, faster innovation and scaling | シームレスなユーザージャーニー、迅速なイノベーション、スケーリングを可能にする |
5 Applications | 5 アプリケーション |
Deliver differentiating and increasingly complex functions/services to users | 差別化され、複雑化する機能・サービスをユーザーに提供する |
4 Data platform | 4 データプラットフォーム |
Syndicate insights on user and vehicle and provide relevant predictions | ユーザーと車両に関する洞察を共有し、適切な予測を提供する。 |
3 Vehicle software platform | 3 車両ソフトウェア・プラットフォーム |
Provide secure, high-performance run-time environment and reusable SW components | 安全で高性能なランタイム環境と再利用可能なソフトウェア・コンポーネントをプロバイダする。 |
2 Compute platform | 2 コンピュート・プラットフォーム |
Enable high-performance compute at minimum energy consumption | 最小限のエネルギー消費で高性能な計算を可能にする |
1 Vehicle platform | 1 車両プラットフォーム |
Scale and simplify common mechanical components across models | モデル間で共通のメカニカルコンポーネントを拡張し、簡素化する。 |
図 2 車載ソフトウェア・プラットフォームのターゲット像の特徴と最終目標の狙い
FIGURE 2 Vehicle software platform target picture characteristics and their end-goal ambitions | 図 2 車載ソフトウェア・プラットフォームのターゲット像の特徴と最終目標の狙い |
1 Mixed-critical | 1 ミックスクリティカル |
Unified HW/SW foundation can run safety and non-safety critical loads safely for all applications | 統一されたHW/SW基盤は、すべてのアプリケーションで安全および非安全クリティカルな負荷を安全に実行できる。 |
2 Cloud-edge distributed | 2 クラウド-エッジ分配 |
Software can be virtually tested in cloud and deployed over-the-air during runtime | ソフトウェアをクラウド上で仮想的にテストし、実行時に無線で実装できる。 |
3 Cloud-native principles | 3 クラウドネイティブ原則 |
Services can be handled individually (e.g. via containerization, APIs) | サービスを個別に処理できる(コンテナ化、API経由など) |
4 Standardized architecture | 4 標準化されたアーキテクチャ |
Industry follows common tech stack with modular template structure and interfaces | 業界は、モジュール化されたテンプレート構造とインターフェイスを備えた共通の技術スタックに従う |
5 Integrated toolchain | 5 統合されたツールチェーン |
Industry adopts commonly agreed toolchain standard allowing co-creation | 業界は、共通に合意されたツールチェーン標準を採用し、共創を可能にする。 |
6 Chip agnostic | 6 チップ非依存 |
Code can run on different silicon and compute meeting performance requirements | 異なるシリコンや性能要件を満たすコンピュート上でコードを実行できる |
7 Cloud agnostic | 7 クラウド非依存 |
Multiple clouds can be combined to interact with the SW platform | 複数のクラウドを組み合わせてSWプラットフォームと相互作用させることができる |
8 Language agnostic | 8 言語非依存 |
Any coding language can be used to develop a service | どのようなコーディング言語でもサービスを開発できる |
OEM側が囲い込みではなく、協力していくとよりよい社会になるような気がします。。。
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