« 米国 NSA CISA ベースボード管理コントローラ (BMC) を保護するためのガイドを公開 | Main | 米国 国防総省 最高デジタル・AI室が第6回グローバル情報支配実験 (GIDE) を開催 »

2023.06.17

経団連 サイバー安全保障に関する意見交換会を開催

こんにちは、丸山満彦です。

経団連が、


内閣官房サイバー安全保障体制整備準備室の奥田修司参事官と谷澤厚志企画官から、サイバー安全保障の今後の方向性等について説明を聴くとともに、意見交換した


と公表していますね。。。奥田さんですね。。。

 

日本経済団体連合会

・2023.06.15 サイバー安全保障に関する意見交換会を開催

 

国が考えていることとして...

・サイバー安全保障分野における対応能力の向上

  1. 能動的サイバー防御の導入
  2. 民間部門のサイバーセキュリティ強化
  3. 政府機関のサイバーセキュリティ強化
  4. サイバー安全保障に関する政府内の体制・法制度・国際連携

 

・情報共有について

経団連側から...ISACの有効性=>政府側...官民でいかに信頼関係を構築していくか、検討したい。

(^^)=>信頼関係は対話(Give and Take)の積み重ね。。。民にとって有益な情報を官が提供することが第一歩だと思いますね。今の状況は...

 

サイバー攻撃を受けた際の政府等への報告について

経団連側から...省庁縦割りによる報告の負担が大きい=>政府側...多方面から被害情報を要求される現状はできるだけ改善したい

(^^)=>官も得た情報の活用が十分にできていないことが想定される。何に必要なので、どのような情報がいつ必要かを各省庁で整理して、それをまとめて、統一窓口に連絡できるようにするとかでも大きく変わってくると思う。

何をしたいかがはっきりしないけど(議員に言われた困るから、上司に怒られたら困るから)とりあえず情報は持っておこう。。。という発想で、情報収集をしているとは思っていませんが...そうであれば、皺寄せは情報を提供する側にいきますね。。。

 


■ 準備室説明

準備室設置の目的は、国家安全保障戦略に示されたとおり、サイバー安全保障分野における対応能力の向上にかかる検討を着実に行い、欧米主要国と同等以上とすることである。具体的には、(1)能動的サイバー防御の導入(2)民間部門のサイバーセキュリティ強化(3)政府機関のサイバーセキュリティ強化(4)サイバー安全保障に関する政府内の体制・法制度・国際連携――などに取り組む。

各論については今後の検討課題である。経団連から忌憚のない意見を聴きながら、継続的に検討していきたい。

■ 意見交換

「脅威情報をそのまま民間企業に共有することが困難ななか、どのような情報をどのように共有すべきか、効果的な官民連携の方策を検討したい」との準備室の発言に対し、経団連側から、「ISAC(Information Sharing and Analysis Center、アイザック)(注2)における情報共有は非常に有益である。ある程度の信頼関係が確立している業界内だからこそ、生々しい情報をタイムリーに共有することができる」との意見があった。これを受け、準備室は、「ISACは効果的な取り組みである。サイバー安全保障は民間企業の協調領域でもあり、業界ごとに特有の取り組みが重要なカギを握る。官民でいかに信頼関係を構築していくか、検討したい」と応じた。

さらに経団連側が、「監督官庁が多岐にわたるため、サイバー攻撃を受けた企業にとっては報告などの負担が大きい」とし、官の縦割りについて問題提起した。これに対し準備室は、「官民のみならず、官官の連携も重要であることは指摘のとおりである。多方面から被害情報を要求される現状はできるだけ改善したい」と回答した。

一連の意見交換を踏まえ、準備室は、「民間の協力も得ながら、サイバーセキュリティ強化につなげていきたい。サイバー攻撃の被害を受けた企業が、必要な情報を官と共有しやすい仕組みづくりを心がけたい」と締めくくった。


 

1_20230617062301

 

|

« 米国 NSA CISA ベースボード管理コントローラ (BMC) を保護するためのガイドを公開 | Main | 米国 国防総省 最高デジタル・AI室が第6回グローバル情報支配実験 (GIDE) を開催 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 米国 NSA CISA ベースボード管理コントローラ (BMC) を保護するためのガイドを公開 | Main | 米国 国防総省 最高デジタル・AI室が第6回グローバル情報支配実験 (GIDE) を開催 »