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2023.03.25

個人情報保護委員会 犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会報告書

こんにちは、丸山満彦です。

個人情報保護委員会が、「犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会報告書」を公表していますね。。。

 

● 個人情報保護委員会

・2023.03.23 犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会報告書を公表しました。

報告書

20230325-72554

開催状況

 

報告書の目次...

第 1 章 本報告書の背景
1  顔識別機能付きカメラシステムを巡る国内動向
2  本報告書の対象範囲について
 (1)
取り扱う個人情報
 (2) 顔識別機能付きカメラを設置する空間的範囲
 (3) 顔識別機能付きカメラシステムを利用する目的
 (4) 顔識別機能付きカメラシステムを利用する主体的範囲

3  本報告書の位置づけ

第 2 章 用語の定義

第 3 章 顔識別機能付きカメラシステムについて
1  顔識別機能付きカメラシステムやその他防犯システムの機能や動向
 (1)
顔識別機能付きカメラシステムの技術的仕組み
 (2) 顔識別機能付きカメラシステム以外の映像分析技術
 (3) その他の防犯システム、対策

2  顔識別機能付きカメラシステムを利用することの利点・懸念点
 (1)
顔識別機能付きカメラシステムを利用することの利点
 (2) 顔識別機能付きカメラシステムを利用することの懸念点

3  犯罪予防や安全確保のために顔識別機能付きカメラシステムを利用することが想定される場面
 (1)
犯罪予防
 (2) 要保護者保護

第 4 章 肖像権・プライバシーに関する留意点
1  肖像権・プライバシー侵害を争点とする裁判例
 (1)
肖像権・プライバシー侵害を争点とする判例
 (2) カメラ撮影に関する肖像権・プライバシー侵害を争点とする裁判例における考慮要素
 (3) 顔識別機能付きカメラシステムを利用する場合への示唆

2  不法行為の成否と個人情報保護法の関係
(
参考) カメラ撮影に関する肖像権・プライバシー侵害を争点とする裁判例

第 5 章 顔識別機能付きカメラシステムを利用する際の個人情報保護法上の留意点
1 顔識別機能付きカメラシステムの利用と個人情報保護法の適用について
2 利用目的の特定、通知公表及びその他の個人情報に係る規律
 (1)
利用目的の特定
 (2) 利用目的等の通知公表等
 (3) 不適正利用の防止及び適正取得のための態様
 (4) 利用目的の通知公表等の例外
 (5) 要配慮個人情報について
 (6) 従来型防犯カメラについての考え方

3 運用基準の在り方及び当該内容に関する透明性の確保
 (1)
登録基準
 (2) 対応手順
 (3) 保存期間
 (4) 登録消去
 (5) 運用基準に関する透明性の確保

4 安全管理措置
5  他の事業者等に対する個人データの提供
 (1)
法令に基づく場合
 (2) 人の生命、身体又は財産の保護のために必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき及び公衆衛生の向上又は児童の健全な育成の推進のために特に必要がある場合であって、本人の同意を得ることが困難であるとき
 (3) 委託
 (4) 共同利用

6  保有個人データに係る情報の公表等及び開示等の請求や相談への対応
 (1)
保有個人データについて
 (2) 保有個人データに係る情報の公表等
 (3) 開示等の請求や相談への対応

(
参考) 顔識別機能付きカメラシステムに関する委託

第 6 章 事業者の自主的な取組として考えられる事項
1  実現しようとする内容の明確化・適切な手段の選択
2  導入前の影響評価
3  被撮影者への十分な説明
4  他の事業者との連携
5  導入後の検証

別紙1︓顔識別機能付きカメラシステムの利用を巡る国際的な議論
別紙2︓顔識別機能付きカメラシステムの検討の観点リスト
別紙3︓施設内での掲示案

(参考資料)犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会



 

● まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記

この委員会

・2023.01.13 個人情報保護委員会 「犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会報告書(案)」に関する意見募集

・2022.12.24 個人情報保護委員会 第7回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.09.10 個人情報保護委員会 第6回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.06.24 個人情報保護委員会 第5回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.05.25 個人情報保護委員会 第4回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.04.17 個人情報保護委員会 第3回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.03.16 個人情報保護委員会 第2回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.02.01 個人情報保護委員会 第1回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2021.12.25 個人情報保護委員会 犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会の設置

 

顔認識

・2022.12.24 個人情報保護委員会 第7回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.12.09 世界経済フォーラム (WEF) 顔認識の責任ある制限のためのポリシーフレームワーク ユースケース:法執行機関の捜査 9つの原則 (2022.11)

・2022.11.01 第44回 世界プライバシー会議 顔認識に関する決議

・2022.10.03 米国 2022年顔認識法案

・2022.09.10 個人情報保護委員会 第6回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.07.10 米国 GAO 顔認識技術:連邦政府機関の利用と関連するプライバシー保護 (2022.06.29)

・2022.06.24 個人情報保護委員会 第5回犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会

・2022.05.30 英国 情報コミッショナー 顔認識データベース会社Clearview AI Incに750万ポンド以上の罰金を科し、英国人のデータの削除を命じた

・2022.05.20 欧州データ保護委員会 (EDPB) 意見募集「法執行分野における顔認識技術の使用に関するガイドライン」

・2022.01.21 ENISA デジタル・アイデンティティ攻撃に注意:あなたの顔が偽装される可能性があります

・2021.12.25 個人情報保護委員会 犯罪予防や安全確保のためのカメラ画像利用に関する有識者検討会の設置

・2021.10.17 インターポール、国連地域間犯罪司法研究所、オランダ警察、世界経済会議が「顔認証を責任もって制限するためのポリシーフレームワーク ユースケース:法執行機関の捜査」 at 2021.10.05

・2021.09.29 世界経済フォーラム (WEF) 技術の責任ある利用:IBMをケースにした研究

・2021.09.27 欧州委員会 職場での電子モニタリングと監視 (Electronic Monitoring and Surveillance in the Workplace)

・2021.09.10 EU議会 提言 バイオメトリクス認識と行動検知

・2021.08.28 中国 意見募集 国家サイバースペース管理局 「インターネット情報サービスのアルゴリズムによる推奨に関する管理規定」

・2021.08.27 米国 GAO 顔認識技術:連邦政府機関による現在および計画中の使用方法

・2021.08.20 英国 意見募集 監視カメラ実施規範改訂案 by 監視カメラコミッショナー at 2021.08.13

・2021.08.11 EU議会 STUDY バイオメトリクス認識と行動検知

・2021.08.10 EU議会 STUDY ヨーロッパの政策におけるディープフェイクへの取り組み at 2021.07.30

・2021.08.08 EU議会 BRIEFING スマートシティとアーバンモビリティにおける人工知能 at 2021.07.23

・2021.08.07 総務省 AIネットワーク社会推進会議 「報告書2021」の公表

・2021.08.07 Atlantic Council AIとデータ倫理におけるコミットメントからコンテンツへの移行:正義と説明可能性

・2021.08.04 中国 通信院 信頼できる人工知能についての白書 at 2021.07.09

・2021.08.03 中国 最高人民法院 「民事案件における顔識別技術の使用に関する司法解釈」

・2021.07.15 米国GAO 顔認識技術について連邦法執行機関はプライバシーやその他のリスクをより適切に評価する必要がある at 2021.06.03

・2021.07.12 ニューヨーク市 生体情報プライバシー条例が2021.07.09から施行されましたね。。。

・2021.06.30 WHO 保健のための人工知能の倫理とガバナンス

・2021.06.28 EU 外交政策ツールとしての人工知能ガバナンス

・2021.06.23 欧州 EDPBとEDPS 公共の場における人の特徴を自動認識するためのAIの使用、および不当な差別につながる可能性のあるその他のAIの使用の一部を禁止するよう要請

・2021.06.22 欧州保険職業年金局 (EIOPA) 欧州保険セクターにおける倫理的で信頼できるAIガバナンス原則に関するレポートを公表

・2021.06.20 英国 情報コミッショナー 公共の場でのライブ顔認識技術の使用に関するプライバシーの懸念

・2021.06.17 米国上院・下院 顔認識ツールを含む生体情報監視を政府が使用することを禁止する「顔認識および生体認識技術モラトリアム法案」

・2021.06.17 英国政府:データ倫理とイノベーションセンター プライバシーに関するユーザの積極的選択中間報告(スマートフォン)

・2021.06.08 U.S. の公益団体であるEPICが顔認識技術および遠隔生体認識技術の使用禁止を世界的に呼びかけていますね。。。

・2021.05.12 カナダのプライバシーコミッショナーが顔認識技術について議会で見解を述べたようですね。。。

・2021.05.07 ドイツ連邦情報セキュリティ局 (BSI) が「監査可能なAIシステムを目指して - 現状と今後の展望」を公表しています

・2021.05.03 中国 意見募集 顔認識に続けて、歩行認識、音声認識のデータセキュリティ要件の国家標準案を発表し、意見募集していますね。。。

・2021.04.24 欧州委員会がAIへの規制を提案 → 欧州データ保護官は歓迎するけど、公共空間での遠隔生体認証についての規制も入れてね

・2021.04.22 ドイツ連邦情報セキュリティ局 (BSI) が安全なAI導入のための対策をまとめていますね。。。

・2021.04.21 U.S. FTC(連邦取引委員会) のブログ 会社でAIを活用する場合は真実、公正、公平を目指そう、という記事がありますね。。。

・2021.03.14 CNIL 乗客のマスク着用率を測定するためのインテリジェントビデオの使用に関する法令についての意見を公表

・2021.02.05 カナダのプライバシーコミッショナーが顔認識ソフトウェアを提供するClearview AIについての声明を出していますね。。。

・2021.01.30 欧州評議会 108号条約委員会が「顔認証に関するガイドライン」を採択しましたね。。。

・2021.01.12 欧州委員会 市民イニシアティブとして「生体認証による大量監視慣行の禁止」を登録

・2021.01.04 ニューヨーク州 知事が学校での顔認識技術の使用を一時停止し、研究を指示する法律に署名 at 2020.12.22

・2020.11.04 カナダプライバシー委員会 Cadillac Fairview社が500万人の顔データを取得していたことに関する報告書(2020.10.28)

・2020.06.26 人間が間違うなら、人間を模倣したAIも間違うんでしょうね。。。

・2020.06.14 IBM, Amazon, Microsoftは顔認証システムを米国の警察には販売しない

・2020.05.01 (人工知能 AI)ブラックボックスの検証:アルゴリズムシステムを評価するためのツール - アルゴリズムの監査・影響評価のための共通言語の特定

・2020.03.26 JVNVU#99619336 勾配降下法を使用する機械学習モデルに、誤った識別をさせるような入力を作成することが可能な問題

・2020.03.04 FIRST EVER DECISION OF A FRENCH COURT APPLYING GDPR TO FACIAL RECOGNITION

・2020.02.17 遠くからでもわかる顔認識システム!

ぐっと遡って、2000年代

・2009.11.07 世界プライバシー宣言(Global Privacy Standards for a Global World)

・2005.08.11 外務省 IC旅券調査研究報告書

・2005.02.04 監視社会と信頼関係

 

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