データ活用に関してちょっと考えていること...
こんにちは、丸山満彦です。
これからの世の中で重要なことの本質的な部分というのは、データ活用だと思うんです。。。このデータ活用というのは、世の中の事象を数値化したもので、このデータからある程度、世の中のことがわかる。したがって、データを活用することによって、世の中の問題を解決することがある程度(しかし使わないよりもずっと確度が高く)できるということだと思います。
世の中の事象をデータ化するということは、デジタル化ということかもしれません。
日本はこのデータ活用の分野で遅れていると言われています。。。高速インターネット回線の整備や、スーパーコンピュータの開発等のハード面ではそれなりに充実しているのでしょうが(総務省の情報通信白書とか参考になりますね。。。)、肝心の活用という部分で、データがないのか、アイデアがないのか、とにかく社会実装としてのデータ活用がうまくいっている感じがしない。
気になるのが、意思決定における論理的判断の軽視というのがあるのかもしれないなぁ。。。とも思ったりします。
どんだけデータを活用して分析しても、最終的には権力者(または、その権力者の恩恵を受けている者)の政治的判断(高度な論理的判断かもしれないし、非論理的な単なる我田引水かもしれない)でことが決まっていくのであれば、データ活用なんて都合のように使われるだけで、世の中の課題解決には重要ではなくなってしまうと多くの人が考えてしまうようになるのかもしれません。。。で、「どうせ、、」ということで、国民全体が論理的な思考をしなくなるということにつながっていき、ますます、データ活用の世界から遠ざかっていっているのかもしれないなぁ。。。と思いました。
個人データの利活用についてのルールが厳しすぎるので、データ産業が起こらないという議論もあります。従来であれば、無理やり押し通していたのでしょうが、欧州でのルールが厳しいので、グローバルに活動している企業としては欧州に会わせざるを得ないし、国としても欧州のルールを意識しなければならなくなり、国内(つまり、決定者の身の回り)の都合だけで、色々と決められなくなり、その先が思考停止しているのではないかと思ったりもしています。。。
これを打破するためには、国民が賢くならなければ、、、と思うのですが、これも負のスパイラルに入っているような気がします。。。
データ活用でない、単なる感想ですが。。。
こういうところも含めて、意思決定に資するデータと、その分析が正しくできる環境というのが重要なんでしょうね。。。
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