デジタル庁 Web3.0研究会 第1回 (2022.10.05) + 第2回 (2022.10.12)
こんにちは、丸山満彦です。
デジタル庁でWeb3.0研究会の資料が公開されていますね。。。
第1回の資料から。。。
【資料3】事務局説明資料の冒頭部分...
Web3.0と呼ばれる新たなテクノロジーと将来の姿(仮説)
⚫ 経済社会の中核的要素である「金融」「資産・取引」「組織」等において、ブロックチェーン技術を活用した新しいサービス・ツールが出現しはじめており、これらは既存のサービス・ツールの役割を一部技術的に補完・代替する可能性があると考えられている。
⚫ それぞれのサービス・ツールによって便益やリスク、抱える問題点は様々であり、こうした動きが、将来の経済社会にどのような影響をもたらすかは不透明。
世間におけるWeb3.0への期待
組織の形(資金調達):資金・人材調達のフラット化とコーポレートガバナンスの在り方の変化
- Web3.0/DAOにより、誰もが世界中から同時に資金や優秀な人材を容易に調達することができるように
- 株主等のステークホルダーに限定されずプロジェクトにコミットするコミュニティ形成(インセンティブ/富の再分配の設計)が可能に
- これにより、多様性が確保されたフラットでイノベーションを生みやすい組織を生み出せる
- また、今まで実現が不可能であった社会課題解決の実施主体となりうる
ビジネスモデル:ビジネスモデルの変化と覇権のシフト
- Web3.0により、アプリケーションレイヤーからプロトコルレイヤーに比重がシフト
- 現在のGAFAのようなデータ集約的なビジネスモデルが大きな転換点を迎える
※ 全てが分散にシフトするというより、今まで集権的だったレイヤーが分散化し、別の集権的レイヤーが生まれ、その比重が大きくなる- また、Web3.0がxR技術と掛け合わされることにより、仮想空間/オンライン上で仮想通貨やトークンなどで何等かの価値交換を行えるメタバースが実現
- デジタル空間上でリアル空間と同レベルの活動を自由に行える新たな経済圏が出現する
ルールの在り方:ルールの在り方の変化
- デジタルやソフトウェア・アーキテクチャが社会や組織の構造を一定程度、規定する時代へ
- 現行の法律等をベースとした規制の在り方、法人の在り方を再考する必要性
さて、どんな議論になっていくのでしょうかね。。。
All or Nothing ではないという前提で、冷静になって考える必要があるでしょうね。。。
● デジタル庁
・2022.10.05 第1回Web3.0研究会
・2022.10.12 第2回Web3.0研究会
- 議事次第:
- 開会
- 議事
- ヒアリング1(株式会社 shiftbase)
- ヒアリング2(エンジニア)
- 閉会
(資料が公開されたら、追記しますね。。。)
あと、総務省でも、Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会が設置されていますよね。。。Web3とWeb3.0ややこしい...
● まるちゃんの情報セキュリティきまぐれ日記
・2022.10.06 BIS バーゼルIIIモニタリングレポート (暗号資産に対する銀行のエクスポージャー)(2022.09.30)
・2022.09.14 米国 MITRE Web3のセキュリティ確保とインターネットの未来への挑戦
・2022.08.02 米国 責任あるフィンテック政策を求める書簡 (1500人のコンピュータ科学者、ソフトウェアエンジニア、テクノロジストから米国議員への手紙)(2022.06.01)
・2022.07.27 米国 FBIによるNFT取引の留意事項... (2022.07.22)
・2022.07.19 インド データセキュリティ評議会 Web 3.0 - The Internet of the New Era (2022.07.06)
・2022.07.14 総務省 「Web3時代に向けたメタバース等の利活用に関する研究会」の開催
・2022.06.28 欧州議会 Think Tank メタバース:機会、リスク、政策への影響
・2022.06.13 デジタル庁 デジタル社会の実現に向けた重点計画 (2022.06.08)
・2022.06.09 新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 経済財政運営と改革の基本方針2022
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