« 中国 国家サイバースペース管理局「個人情報の越境移転に関する標準契約条項(意見募集案)」 | Main | 米国 FBI-IC3が盗んだ個人情報とディープフェイクを利用してリモートワーク等に応募していると警告していますね。。。 »

2022.07.03

経済産業省 車載用半導体サプライチェーン検討WG 中間報告「自動車サプライチェーンの強靭化に向けた取組」

こんにちは、丸山満彦です。

経済産業省(製造産業局自動車課、商務情報政策局情報産業課)の車載用半導体サプライチェーン検討WGが、中間報告「自動車サプライチェーンの強靭化に向けた取組」を公表していますね。。。

製造においては特定部品の不足が産業全体に影響にするわけですから、それがその国の基幹産業の場合は重要となってきますね。。。

しかし、かつては産業のコメと言われて世界に半導体を供給していた国が、ファブレス、ファウンドリの領域では米国、台湾勢に抑えられてしまい、国としても根本的解決になるような方法を持てなくなってしまったのかもしれませんね。。。

見極めの悪さか、判断力の悪さか、経営の意思決定が遅れ、没落していったのかもしれませんね。。。

経済産業省

・2022.07.01 車載用半導体サプライチェーン検討WG 中間報告「自動車サプライチェーンの強靭化に向けた取組」を公表しました


中間報告「自動車サプライチェーンの強靭化に向けた取組」の概要

(1)車載用半導体の安定調達に向けた取組
〇生産計画の提示方法の改善
半導体メーカーの予見性向上を図るため、自動車メーカーからサプライヤーに提示する生産計画の改善を実施(期間の長期化、情報粒度・提示頻度の向上等)。

〇半導体の製品・工程変更手続の標準化
調達先の複線化や切替えを効率化するため、半導体の素材変更等の際に必要となる製品・工程変更手続において、自動車メーカーごとの品質評価プロセスを標準化し評価期間を短縮。

(2)自動車サプライチェーンの強靭化に向けた方向性
自動車メーカーが平時からサプライチェーンリスクを分析し、コストとリスクのバランスを考慮しつつ、柔軟かつ強固なサプライチェーンの構築を目指す。この際、個社で解決できない課題については、業界横断での取組や政府のサポートを得つつ、進めていく。

〇サプライチェーンリスク評価
・社内外のデータベース・分析ツールの活用を進めることで、サプライチェ-ンの構造把握を効率的に実施。
・一部のサプライヤーは自社の競争情報である等の理由で取引先情報を開示していないという現状を踏まえ、情報開示に理解を得られるよう平時から関係を強化。
・カーボンフットプリントの計算等の社会的要請を背景とした自動車産業の横断的なデータ連携基盤の構築も見据え、情報流通のあり方について検討。

〇サプライチェーンリスク対応
・リスクの高い部素材については、代替調達先の事前評価やコスト面も考慮しつつ在庫の積み増しを検討。
・車両電子プラットフォームの高度化や、旧世代の半導体の生産撤退リスク等を考慮し、中長期的な半導体戦略を構築。
・部素材産業のカーボンニュートラル実現に向けた支援によって国内生産基盤を維持。その上で撤退が避けられない場合には、特定国への依存を回避する形で調達先の複線化について検討。


 

・[PDF] 自動車サプライチェーンの強靱化に向けた取組

20220703-35736

 


 

参考

● 株式会社日立ハイテク - みんなの試作広場

半導体入門講座

|

« 中国 国家サイバースペース管理局「個人情報の越境移転に関する標準契約条項(意見募集案)」 | Main | 米国 FBI-IC3が盗んだ個人情報とディープフェイクを利用してリモートワーク等に応募していると警告していますね。。。 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 中国 国家サイバースペース管理局「個人情報の越境移転に関する標準契約条項(意見募集案)」 | Main | 米国 FBI-IC3が盗んだ個人情報とディープフェイクを利用してリモートワーク等に応募していると警告していますね。。。 »