国際監査・保証基準審議会 「デジタル時代の保証」 (2022.07.01)
こんにちは、丸山満彦です。
国際会計士連盟 (International Federation of Accountants: IFAC) の中に設置されている国際監査・保証基準を設定する機関である国際監査・保証基準審議会 (International Auditing and Assurance Standards Board: IAASB) に議長及びフェローによる「デジタル時代の保証 (Assurance in the Digital Age) という記事が載っているので紹介。。。
● International Auditing and Assurance Standards Board: IAASB
・2022.07.01 ASSURANCE IN THE DIGITAL AGE by IAASB Chair Tom Seidenstein and IAASB Fellow Danielle Davies
日本語(上にある言語選択タブで選べます...)
・2022.07.01 デジタル時代の保証
2020年に100社以上の技術革新企業を調査し、監査実務者、基準設定主体、規制当局、会計専門機関、テクノロジーベンチャーの創業者・経営者にインタビューをし、監査手続き(内部統制の評価を含む)に影響を与えるものを調査したようですね。
その結果、4つのテーマを特定したということのようです。
・Audits and assurance procedures performed on a more continuous and real time basis. | ・より継続的かつリアルタイムに実行される監査および保証手順。 |
・An audit or assurance engagement that is increasingly analytics based, including making use of artificial intelligence and machine learning in performing analytics. | ・分析の実行に人工知能や機械学習を利用するなど、ますます分析に基づく監査または保証業務。 |
・An audit and assurance engagement that is increasingly performed remotely. | ・リモートで実施されることが増えている監査および保証業務。 |
・Audit and assurance becoming a more technology-enabled profession, where more professionals can understand, use, and leverage advancements in technology in their day-to-day work. | ・監査と保証は、より多くの専門家が日常業務でテクノロジーの進歩を理解し、使用し、活用できるようになる、よりテクノロジー対応の専門職になります。 |
・リアルタイム・継続監査
・AI・機械学習の活用による分析的監査手法
・リモート監査
・業界として技術をより活用できるようになること
という感じですかね。。。会計監査だけでなく、保証業務全般(つまりセキュリティ監査等も含む)ことに言えることなのだろうと思います。
ちょうど、情報セキュリティ大学院大学で保証業務についての講義をしているので、方向性を理解するということで参考になります。。。
・2022.07.13 【IAASB】デジタル時代の保証(記事紹介)
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