メタバースのシステム構成論(佐藤一郎教授の資料 at 総務省 情報通信法学研究会AI分科会(令和4年度第1回会合))
こんにちは、丸山満彦です。
昨日は、欧州議会のThink Tankによるメタバース:機会、リスク、政策への影響について載せましたが、今日は総務省情報通信法学研究会AI分科会(令和4年度第1回会合)の佐藤一郎教授(構成員)のメタバースのシステム構成論です。。。
技術進歩とともに、できることが増えることにより、その結果は良い面にも悪い面にも影響を及ぼす、だからどのような政策が必要かというのが昨日の話ですが、そもそも技術の限界はどのようなものかというのが、今回の佐藤先生の資料から見えてくる部分もあるように思います。
これは読む価値があると思います。。。
個人的には、技術進歩により変わってきている一つの要素に没入感があると思います。演算速度、通信速度が高まり、現実に近い画像解像度、音質を3D的に表現しつつ他人とインタラクティブにコミュニケーションができるようになったきたということですね。。。(と言っても、視覚と聴覚だけですが。。。)
それ以外は既に歴史を振り返って検証すればわかることが多いのではないかと思っています。。。(それも佐藤先生の資料にありますが、、、)
そういう意味では、健康や心理的な側面の検討をより進める必要があるのかもしれません。。。
そして当面は、仮想社会ができても、現実社会との紐付けからは逃れられないようにする必要があるようのではないかと思います。つまり、KYC的なものは必要ということになると思います。。。(人類が仮想空間で過ごす時間が現実空間で過ごす時間より増えても、KYC的なものが必要なのは変わらないのであれば、常に必要ということかもしれない。)
ということで、当面の利用は、少人数による管理された環境下(例えば企業内でのコミュニケーション、会員間でのゲームやシミュレーション等)で使われるのが現実的なのかもしれません。。。
とはいえ、プラットフォーマの手数料も含めたシステム開発費、運用費の負担に比した利用のメリットがどれだけあるのか???ということを現実的に突き詰めていく頃には、どのようなものが残っているのかというのは興味があります。。。(もちろん、技術進歩により、同じ性能における開発費や運用費も下がっていくでしょうし。。。)
・2022.06.29 情報通信法学研究会AI分科会(令和4年度第1回会合)
[PDF] 資料1 佐藤構成員発表資料
[PDF] 資料2 成原構成員解説資料
[PDF] 参考資料1 情報通信法学研究会開催要綱
[PDF] 参考資料2 情報通信法学研究会分科会構成
[PDF] 参考資料3 学術雑誌『情報通信政策研究』第6巻第1号の特集について
● まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記
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・2022.06.09 新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画 経済財政運営と改革の基本方針2022
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