防衛省防衛研究所 サイバー国際規範をめぐる規範起業家と規範守護者の角逐(安全保障戦略研究 第2巻 第2号)
こんにちは、丸山満彦です。
防衛省防衛研究所が発行している安全保障戦略研究 第2巻 第2号が発行されているわけですが、、、原田有研究員の[PDF]「サイバー国際規範をめぐる規範起業家と規範守護者の角逐」が少し興味深いので紹介です。。。
内容としては、
・サイバー空間の規範形成プロセスが多様化し、複雑化してきた過程とその要因についての話です。
その要因としては、
・国家によるサイバー空間の統制に資する新たな規範を求める主にロシアの規範起業家としての試みを、情報の自由な流通や表現の自由等を含む既存の国際法の適用を重視する米国等の規範守護者が阻むという構造があるということを説明していますね。(まぁ、そうですね。。。)
また、それを解消する点について、
・フランスが非国家主体と連携し、複雑さの解消に向けた役割を果たしつつある
とも指摘していますね。
参考文献が参考になりますね。。。
・2022.03.29 『安全保障戦略研究』第2巻 第2号を掲載しました
・[PDF] サイバー国際規範をめぐる規範起業家と規範守護者の角逐
目次的なもの。。。
<要旨>
はじめに
1.規範形成プロセスを捉える分析視角
(1)規範起業家
(2)規範守護者
(3)調整者
2.サイバー空間の規範形成プロセスの多様化
3.サイバー空間の規範形成プロセスの複雑化
4.規範形成プロセスの複雑化の要因分析
おわりに
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