公正取引委員会 官公庁における情報システム調達に関する実態調査について
こんにちは、丸山満彦です。
構成取引委員会が、「官公庁における情報システム調達に関する実態調査について」という報告書を公開していますね。。。
● 公正取引員会
・2022.02.08 官公庁における情報システム調達に関する実態調査について
1 調査の趣旨
現在,新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響等により,行政のデジタル化の推進が喫緊の課題となっているところ,政府は,国民の利便性の向上等に資するデジタル社会の実現に向け,デジタル庁を発足させるなどその実現に向けた改革に取り組んでいる。
公正取引委員会は,こうした政府全体の取組を踏まえつつ,競争政策の観点から,今後の情報システム調達について,ベンダーロックイン(注)が回避されることなどにより,多様なシステムベンダーが参入しやすい環境を整備することが重要であるとの認識の下,国の機関及び地方公共団体における情報システム調達の実態を把握するための調査を実施した。
(注) 「ベンダーロックイン」とは,ソフトウェアの機能改修やバージョンアップ,ハードウェアのメンテナンス等,情報システムを使い続けるために必要な作業を,それを導入した事業者以外が実施することができないために,特定のシステムベンダーを利用し続けなくてはならない状態のことをいう。
ベンダーロックインの防止について、本気で考えるのであれば、官公庁の組織制度と人事制度を見直さないといけないかもですね。。。
政府については、デジタル庁ができたので、組織制度については改善できるかもしれません。まぁ、もう少し様子をみないといけないと思いますが、、、人事制度についてはこれからでしょうかね。。。
自治体はどうなんでしょうかね。。。
まぁ、民間もいろいろとあるでしょうね。。。突然CIOが退任したり、責任者がかわると開発ベンダーに訴訟をしたり、、、
で、この報告書の最後のほうに
有識者からは,病院の情報システムについて,電子カルテのデータの標準化やその改修に際しての問題点など,病院とベンダーに係る取引についても指摘があった。
って、さらって書いていますね。。。
・[PDF] 報告書本体
・[PDF] (令和4年2月8日)官公庁における情報システム調達に関する実態調査について
・[PDF] 概要
・[PDF] 参考資料
報告書の目次
第1 調査趣旨等
1 調査趣旨
2 調査対象及び調査方法
(1) 官公庁向けアンケート調査
(2) ヒアリング調査(電話ヒアリングを含む。)
3 調査の視点等
(1) 官公庁の情報システム調達における競争政策上の検討事項
(2) 官公庁の情報システム調達における独占禁止法上の検討事項
第2 競争政策上望ましいと考えられる情報システムの在り方について
1 情報システムの疎結合化とAPI連携等による個々の情報システム間における円滑な連携について
(1) 調査結果等
(2) 競争政策上の考え方
2 オープンな仕様の設計と情報システムのオープンソース化について
(1) オープンな仕様の設計について
(2) 情報システムのオープンソース化について
3 その他ベンダーロックイン防止のための取組等について
(1) 調査結果
(2) 競争政策上の考え方
第3 情報システム調達に関する官公庁の組織・人員体制の整備及び研修体制・マニュアル等の整備について
1 情報システム調達に関する官公庁の組織・人員体制の整備について
(1) 調査結果
(2) 競争政策上の考え方
2 情報システムに関する官公庁の研修体制・マニュアル等の整備について
(1) 調査結果
(2) 競争政策上の考え方
第4 情報システム調達におけるベンダー等の行為について
1 仕様書の作成に際し,自社のみが対応できる機能を盛り込むことについて
(1) 調査結果
(2) 独占禁止法上の考え方
2 合理的理由の無い,仕様の開示の拒否,データの引継ぎの拒否等について
(1) 調査結果
(2) 独占禁止法上の考え方
3 既存ベンダーからの,別々の物品・役務を一括発注することなどの要求について
(1) 調査結果
(2) 独占禁止法上の考え方
4 安値応札について
(1) 調査結果
(2) 独占禁止法上及び競争政策上の考え方
5 ベンダー間等の受注調整について
(1) 調査結果
(2) 独占禁止法上の考え方
第5 公正取引委員会の今後の対応
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