経済産業省、IPA 第20回コラボレーション・プラットフォームに出演して
こんにちは、丸山満彦です。
経済産業省とIPAが2018年から始めたコラボレーション・プラットフォームですが、今回で第20回目となりますね。。。その第20回コラボレーション・プラットフォームは、ESG投資とサイバーセキュリティの話でした。
私の説明の趣旨は、経営者(特に大企業)の中でもサイバーセキュリティは重要な経営上のリスクと認識されている(WEFの調査結果)のだから、利害関係者に対するリスク開示を積極的にすべきなのではないかという話をしました。(そのための政府側の取り組みは、過去から経済産業省、内閣官房、総務省等ですでにおこなわれていて、サイバーセキュリティ戦略でもテーマとしてあがっています。また、11月30日は、IT団体連盟がサイバーインデックス企業調査の発表をしています。。。)
次は、投資家がサイバーセキュリティリスクがどのようなものかより深い理解をし、経営者に対してサイバーセキュリティリスクに対する備えを確認していく順番だろうという話をしました。。。
後半のディスカッションは藤本先生のリスクに対する幅広い知見もあって、とても興味深い話となりました。また、投資家と多くの対話をしている三井さんの目線でのコメントは、新鮮な面も多かったです。富士フィルムの神林さんのリスク開示側のコメントも実務を踏まえた意義のある意見でした。JASAの永宮さん(ほぼ戦友的な関係ですが)の意見は、いつもながら物事の本質を捉えていて参考になりました。。。
大企業から始まるサイバーセキュリティというリスクについてのコミュニケーションは、サプライチェーン全体に広がるのではないだろうか、という話もでました。
社会を変えるという意味では金融の力というのは大きいですよね(資本主義社会では特に...)
● IPA
参考
■ ESG投資関係
● 責任投資原則 (Principal for Responsible Invenstment)
■ セキュリティ開示
● IT団体連盟
・2021.11.30 日本IT団体連盟によるサイバーインデックス企業調査2021に関する公開について
● 総務省
・2019.06.28「サイバーセキュリティ対策情報開示の手引き(案)」に対する意見募集の結果及び「サイバーセキュリティ対策情報開示の手引き」の公表
● 内閣官房
・[PDF] 平成 28 年度 企業のサイバーセキュリティ対策に関する調査報告書
● 経済産業省
■ 経営者の意識
● World Economic Forum
・2021.01.19 グローバルリスク報告書2021年版:世界は長期的リスクへの対応に目覚めるべきである
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