PCAOB: Interim Analysis of Critical Audit Matter Requirements 重要な監査事項の要求に関する中間分析
こんにちは、丸山満彦です。
ときどき純粋な会計監査の話がでてきます。
以前(2020.10.15)に日本のKAM(監査上の主要な検討事項 )の早期適用についてのブログに書きましたが、今回は米国です。国際監査基準では、Key Audit Matterですが、米国はCritical Audit Matterとよびますね。
● PCAOB - Economic and Risk Analysis - Post-Implementation Review
・Interim Analysis of Critical Audit Matter Requirements
・[PDF] interim analysis report
・[XLS] CAMs dataset
データをエクセルで提供するのは良心的ですね。(日本公認会計士協会は、エクセルで作ったであろう資料をPDFにして提供しています・・・)
Office of Economic and Risk Analysis が効果分析をすることになっているのですが、その報告書も興味深いですね。
・[PDF] Staff White Paper: Stakeholder Outreach on the Initial Implementation of CAM Requirements
・[PDF] Staff White Paper: Econometric Analysis on the Initial Implementation of CAM Requirements
主な気付きとしては、次のことが挙げられていますね。。。
- 監査法人は、CAM の初期導入を支援するために多額の投資をした。
- CAMに対する投資家の認識はまだまであるが、一部の投資家はCAMを読んでいて有益な情報であると感じている。
- 早期適用による重大な意図しない結果を示す証拠はない
CAMを含む新しい監査報告書に事項については以下のページにまとめていますね。。。
■ 参考
● まるちゃんの情報セキュリティ気まぐれ日記
・2020.10.15 日本公認会計士協会 監査基準委員会研究資料第1号「「監査上の主要な検討事項」の早期適用事例分析レポート」
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