個人情報保護で同意をとることはそんなに大変なのか?
こんにちは、丸山満彦です。個人情報保護法の改正の背景に個人情報の利活用の促進があるようです。それはそれでよいことだと思います。
気になるのは、匿名加工情報なるものを作って、同意を取らなくても利用目的の変更や第三者提供ができるようにしようという話である。
匿名加工情報というのは、個人特定性低減データであって、個人を特定できない情報になっていることを100%保証するものではない。そういう意味では、法律上のあきらめが入っている。そいういうこともあるからだろうか、それなりに規制がはいっている。
すなわち、利用目的の変更や第三者提供を同意なくしてできるようにしているように見える。それほど、同意をとることは大変なのかと思う。100%の人から同意をとることは難しいとは思う。しかし、例えば80%から同意がとれた情報の利用価値(-同意を取るコスト)と匿名加工情報の利用価値(-匿名加工処理に係るコスト)を比較したらどうなんだろうか・・・
と考えると、利用目的の変更や第三者提供についての同意を取ろうとするとかなり反対される個人情報の場合が匿名加工情報としての利用しがいがあるということになり、それって、そもそも本人が望んでいないことやん。って思ってしますわけです。
なんか、匿名加工情報にしたということが、後ろめたさを感じないわけでもないですね・・・
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