公認会計士協会 パブコメ IT委員会研究報告「ITに対応した監査手続事例~事例で学ぶよくわかるITに対応した監査~」
こんにちは、丸山満彦です。公認会計士協会が、IT委員会研究報告「ITに対応した監査手続事例~事例で学ぶよくわかるITに対応した監査~」についての意見募集をしていますね。。。
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・・・、ITを利用した内部統制及び電子的監査証拠並びに情報サービス産業に関する監査アプローチのヒントとなる研究報告を検討してまいりましたが、このたび一応の検討を終えたため、草案として公表し、広く意見を募集することといたしました。
本研究報告では、会員の方々が容易に、一部を理解すること、あるいは読み進めてすべてを理解することのいずれも可能なように、ITに関係した重要で興味深いと思われる内容を、事例の形を借りて検討解説しています。
その内容は、従来から存在する業種、業態についてITに関わった監査人の対応が十分でない事例、新興するITビジネスへの監査人の理解が及ばなかった事例など、5件のケースを取り上げ、いずれも不正・誤謬の発見につながる着眼点や改善に向けた方向性などを例示しています。
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ITの利用は当たり前なので特殊なものではないという雰囲気にならないといけないよね。。。
■日本公認会計士協会
・2011.07.08 IT委員会研究報告「ITに対応した監査手続事例~事例で学ぶよくわかるITに対応した監査~」(公開草案)の公表について
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1.製品売上早期計上と完成工事高架空計上
ITを活用した業務プロセスについての監査人の理解が不十分だったために発見できなかった事例
2.仕訳データの操作
仕訳テストを実施しなかったために、架空循環取引に関わる不正な会計データを発見できなかった事例
3.外部倉庫における滞留在庫に対する評価損の未計上
在庫管理システムのプログラムミスが原因で監査人が利用する管理資料が誤っていたために、滞留在庫や評価損を計上すべき在庫を発見できなかった事例
4.ITサービス(クラウドコンピューティング)に係る早期売上の計上
新規のITサービスについての理解が足りなかったために入手すべき監査証拠が不足して、売上の早期計上の発見ができなかった事例
5.架空売上の計上
バナー広告の配信などのネットビジネスについての監査人の理解が不十分だったために架空売上の計上を発見できなかった事例
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Comments
はじめまして。
いつも興味深くHPを拝見させていただいております。
私も監査法人でIT監査をしているのですが、
ようやっと法人全体でもっとCAATを充実させねば!!という目が
組織目標として出てきたように思います。
こういった事例がJICPAから出るのは良い傾向ですね。
ただ、いかんせんCAATに関する文献・書籍等が少なく、
啓蒙をする者として教育が難しいのが難点です。。。
Posted by: りーやん | 2011.07.10 10:57
りーやんさん、コメントありがとうございます。CAATを充実せなあかんとか、そんなこと言うてる場合やないと思うんだけどなぁ。。。
CAATは教科書で学ぶより、実地で訓練するのが早いのですが、なかなか現場で教えるのが難しいんですよね。。。
Posted by: 丸山満彦 | 2011.07.12 05:05