米国のNISTがNational Strategy for Trusted Identities in Cyberspaceを公表していますね。。。
この文書は日本で議論が進んでいる、国民ID制度の話や、社会保障・税に関わる番号制度についても参考になるのではないでしょうか?
Identity Ecosystemという言葉がなかなか面白いですね。。。
=====
Guiding Principles
Identity Solutions will be Privacy-Enhancing and Voluntary
Identity Solutions will be Secure and Resilient
Identity Solutions will be Interoperable
Identity Solutions will be Cost-Effective and Easy To Use
=====
ネット上での本人認証については、登録段階での本人確認、利用段階での同一性の確認(例えば、パスワードやカードなど)の2つは区別して考える必要がありますね。
登録段階での本人確認が確実するための手法、利用段階での同一性の確認、それぞれがどの程度確実に行われるのか、ということは重要なポイントだと思います。
ネット上を考えると、
利用段階での同一性の確認というのは、
・(強力であるが)少数の情報を使って、本人をデジタルに認証しなければならないという点、
・一度認証されてしまうと、その認証が正当なものでるという前提で(連携されたシステムで)すべての取引が行われていくという点
に課題があるのではないかと思っています。
また、様々なシステムと自動的に連携されていくと、その影響範囲は大きくなっていきますよね。。。
Aさんという人が、ネット上では完全にBさんによって成りすまされている。。。というようなことが起こることはないのか、起こったときにはどのようにしてAさんは救済されるのか。。。
このような制度を本人の選択性にするとした場合でも、Aさんという人が、利用する前に、リスクを正しく認識して、正しく判断できるのか。。。
いろいろな問題がまだまだ残っているのではないかと思っていますが、
このあたりは、「国民ID制度の話や、社会保障・税に関わる番号制度」の中で議論されていくのでしょうね。。。
Recent Comments