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2011.03.18

「福島第一原子力発電所三号機用MOX燃料集合体三二体を同発電所三号機に装荷してはならない。」という申し立ては却下された。。。

 こんにちは、丸山満彦です。奥村弁護士のブログからです。。。福島地方裁判所決定平成13年3月23日だそうです。
 そういえば、第三号機に二酸化ウランと二酸化プルトニウムを混合させたMOX燃料が使われていることはあまり報道されていませんね。。。

Wikipediaによると通常の燃料と比べてMOX燃料の問題が次のように指摘されていますね。。。
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・ウラン新燃料に比べ放射能が高い(特に中性子が著しく高い)ため、燃料の製造については遠隔操作化を行い、作業員の不要な被曝に十分配慮して行う必要がある。
・ウラン中にプルトニウムを混ぜることにより、燃料の融点が下がる。これにより燃料が溶けやすくなる。また熱伝導度等が、通常のウラン燃料よりも低下する。これにより燃料温度が高くなりやすくなる。
・核分裂生成物が貴金属側により、またプルトニウム自体もウランよりも硝酸に溶解しにくいため、再処理が難しい。
・FPガスとアルファ線(ヘリウム、ガス状)の放出が多いため、燃料棒内の圧力が高くなる。
・性質の違うウランとプルトニウムをできる限り均一に混ぜるべきであるが、どうしてもプルトニウムの塊(プルトニウムスポット)が生じてしまう(国は基準を設けて制限しているが、使用するペレット自体を検査して確認することはできない)。
=====

 
■奥村徹弁護士の見解
・2011.03.17 [その他]プルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(MOX燃料)を原子力発電所に装荷することの禁止を求めた住民らの仮処分命令の申立てが認められなかった事例

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Comments

丸山 様

夏井です。

米国では40年も前からMark 1型及びMark 2型の原子炉には構造上の問題があり,直ちに操業停止しなければならないとの指摘がありました。これは,当時から公開資料でした。

しかし,引用されている事件の債権者代理人もその支援団体も,その事実を知らなかったのだと思います。

もし知っていれば,別の結論になったかもしれず,少なくとも世論には大きな影響を与えたことでしょう。

なお,東電は,当然のことながら,上記指摘を知っていたはずです。知っていても,日本の施設では地震対応がしっかりできてきるから大丈夫だと考えていたのでしょう。しかし,津波対応についてはずいぶんと問題があります。都会の人は津波の恐ろしさを知りません。だから,都会の人間が都会じゃないところで危険施設を設置する場合の責任者になってはいけないと考えます。

逆に,都会ではないところの出身者は,都会の恐ろしさを知りません。だから,都会での危機管理について正しく判断できないことがあります。

では,経営者はどうでしょうか?

常に森羅万象について研究し考え続ける人がベストですね。

Posted by: 夏井高人 | 2011.03.18 08:19

夏井先生、コメントありがとうございます。

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東電は,当然のことながら,上記指摘を知っていたはずです。
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知らないという状況は想定しにくいですね。。。
http://www.nirs.org/factsheets/bwrfact.htm

Posted by: 丸山満彦 | 2011.03.18 19:54

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