仲間はずれニッポン (プライバシー保護)
こんにちは、丸山満彦です。なかなか勉強する時間がとれていません。。。さて、8月21日土曜日の堀場政男情報法研究会の第1回シンポジウムに参加してまいりました。
「共通番号制度と国民ID時代に向けたプライバシー・個人情報保護法制のあり方 <課題と提言>」という題目でしたが、話は主に海外と日本のプライバシー保護に関する状況について置かれている状況の違いの理解を進めるというところにあったのではないかと思います。ということで、歴史の振り返りが多かったのですが、これが非常によかったです。。。これからの議論は第三者機関の話になっていくものと想定されます。。。
なかなか聞きごたえありました。。。近年まれにみる、密度の濃いシンポジウムでした。。。
第二回が10月の初旬に計画されているようですので、調整をして参加してみたいと思います。。。
懇親会もなかなか盛況で楽しく盛り上がりました。。。
なお、タイトルは「これからのネット取引を考える ECネットワーク」の沢田さんの8月24日の投稿記事の表題から頂きましたです。。。
■共通番号制度と国民ID時代に向けたプライバシー・個人情報保護法制のあり方 <課題と提言>
●資料
1. 表紙・奥付
2. 目次・課題と提言
3. 情報法関係研究等と情報法学の提唱(堀部政男)
4. (1)プライバシー・個人情報保護の国際的整合性
-特に独立個人情報保護機関設置の提唱
(2)プライバシー・個人情報保護の国際的整合性と
沖縄個人情報保護特区化(仮称)の提案(堀部政男)
5. プライバシーガイドラインの改正動向と最新情報(新保史生)
(冒頭4頁のみ。その他は非公開。)
6. 英国におけるインフォメーション・コミッショナーの組織と権限
-わが国の第三者機関創設への示唆(石井夏生利)
■ツイッター
・information_law
・ハッシュタグ(#horibe)
■これからのネット取引を考える ECネットワーク
・2010.08.24 仲間はずれニッポン
Comments
丸山 様
夏井です。
そのままタイトルを頂戴して記事を書いてみました。良いキャッチだと思います。沢田さんのブログもリンクしました。
http://cyberlaw.cocolog-nifty.com/blog/2010/08/post-f52f.html
Posted by: 夏井高人 | 2010.08.26 10:01
第三者機関の必要性については堀部先生と夏井先生が一貫して主張されてきたところです。
例えば8年前(2003年6月)に夏井先生と雑誌対談をさせていただきましたが、個人情報保護法制定直後、運用状況を見る前から現状を見通した発言をいろいろされていたのだなぁと。さきほどしみじみと読み返しました。
http://www.rompal.com/taidan.html
Posted by: 鈴木正朝 | 2010.08.26 15:06
夏井先生、鈴木先生、コメントありがとうございます。
夏井先生と鈴木先生の対談記事、読みなおしました。。。ありました、ありました。記事を読みながら思い出しました。
「情報を新しい時代の一つの権力と捉えて,どこからも影響を受けない,裁判所からも影響を受けない独立機関としてつくって受け持たせるべきだろうと 思います。理想的にはこれからの憲法は,四権分立システムであるべきですね。」
という夏井先生の発言で、当時の私は「情報を権力と捉える」の意味がいまひとつ腹落ちしていなかったのですが、ジョージオーウェルの1984年を始め様々な書物をじっくりと読んでみて、また様々な経験をしてきて、最近少しはわかるようになってきました。
Posted by: 丸山満彦 | 2010.08.27 07:04