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2010.02.13

内部統制の形骸化

 こんにちは、丸山満彦です。2005.01.25 ISMSの形骸化ということを書いていますが、ISMSだけではなく、内部統制でも同じです。
 そもそも内部統制は道具ですから、形骸化しようがないですね。初めから形骸です。。。

 
 また、価値中立で、いいものでも悪いものでもないですね。。。

 ということで、内部統制を整備、運用したから会社がよくなるとか悪くなるとかという議論は意味がないですね。。。

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Comments

コンピュータ屋です。おはようございます。

「内部統制の形骸化」公認会計士の方としては大胆ですね。

そもそも内部統制とは、
「経営に役立つ目的の実現」のための社内の日々の活動の中に組み込まれる手段ですよね。
現在行っている内部統制の目的に納得していないのであれば形骸化にもなるでしょう。なっていますね。

だからと言って
内部統制の目的を追加しましょう
複数目的のために統合的に内部統制をやりましょう
と言ってもなかなか難しい時期です。

Posted by: コンピュータ屋 | 2010.02.14 08:20

コンピュータ屋さん、コメントありがとうございます。
内部統制って手段である以上、やはり形骸なんですよね。。。

「経営に役立つ目的の実現」ではあると思うんですが、目的の中身が重要どすわな。。。目的設定自体は内部統制とちゃうさかい。。。

やっぱり、内部統制は形骸どす。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2010.02.16 00:52

偶然通りかかりました。

企業組織そのものが同じことかと思います。
企業財務を担当する者として、神話と考えているのは制度設計者や一部の学者さんではないかと思います。
企業組織に魂がこもっていなければ中で何を作っても形骸ではと思います。

その存在意義をかみしめて、日々心をこめて業務にのぞむ事こそが最も重要だと思います。
私は毎日の様に口すっぱくこれを発信しております。
そこに計量(測定?)の概念ってあるのでしょうか。。。ちょっと難しいですわたくしには。

監査法人の方って魂をこめて、その存在意義をいつもかみしめて業務をなさっておられますか?
企業不祥事だけではなく会計士さんの不祥事も多い様に思えますが(これも広い意味では企業なのでしょうか)。
パートナーさんって日々監査人の方々に魂をこめる事の必要性を伝えておられるのでしょうか?

通りすがりでした。

Posted by: 寛容が必要 | 2010.02.16 11:52

寛容が必要さん、コメントありがとうございます。

=====
監査法人の方って魂をこめて、その存在意義をいつもかみしめて業務をなさっておられますか?
=====

先日、本日と複数の企業の方とざっくばらんに話をする機会がございました。その際にまったく同じ話がでました。

おおむね次のような話です。

若い会計士は杓子定規に基準を当てはめてYES、NOを決めてくる。
経験豊かな会計士は基準の背景、企業活動の意図をよく読みとって、本質的なところを見て判断する。

経験が重要な部分もあろうかと思いますが、若い時こそきっちりと本質を考えて業務に臨むことが重要であろうかと思います。

知識だけではなく徳を積むような修身の重要性を業界全体で考えてもよいのかもしれません。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2010.02.19 20:11

やや時期遅れで恐縮ですが、関連の記事とコメントを含め刺激的で興味ある内容なのでコメントさせて頂きます。「内部統制は道具だから初めから形骸であり、それ自体は価値中立。従って内部統制を整備、運用したから会社がよくなるとか悪くなるとかという議論は意味がない」というご意見。こうした大胆で断定的な言明はどういう文脈に置くかで受け取り方が変りますが、大雑把な感想として半分は共感し、半分は違和感、危惧を感じます。

共感する点。①内部統制を金科玉条にする「内部統制原理主義者」とも言うべき潮流への批判として。会社の実情や費用対効果を軽視して一般的な公式を押し付ける傾向や内部統制統制の限界を事実上無視して意図的不正の防止も含め保証を求める傾向等々。行政や学者、監査人に少なくない。②「かたち」だけ整えれば良しとして肝心の「魂」や「本質」を軽視する潮流への批判として。基準や手続きに過度にこだわり、実質を見ない傾向等。経営者や監査人に少なくない。共に特にJ-SOXを巡って顕著な傾向です。

一方、違和感や危惧を感じる点。①あくまで手段だから価値中立と言い切ってしまっていいかどうか。現場でわざわざ手間隙掛けて内部統制を整備、運用するのは「内部統制の三つの目的」の達成を通じて健全な事業発展=企業価値の向上のために役立つという意義があるからです。統制環境を重視するのも一定のあるべき姿が前提となっているからのように思います。そこを道具と割り切り過ぎると意義が見失われ、現場の取組み意欲を阻害することになりはしないか。②「形式主義」の強調はそれがいい意味でのものであっても、非定型的なプロセスである内部統制を対象とする監査=保証と結びつくと、手続きへの偏執等の監査人の過度な保守的対応を正当化するものにならないか。③結局は経営者の心や姿勢、「修身」がすべてとなって、制度の具体的手直しも含めた形骸化の克服の努力の意味を低めてしまわないか。

「神話」からの脱却には大いに賛成ですが、バランスを欠いた一面的な強調は、予算削減、人員削減の圧力の中で進めている内部統制充実のための地道な努力に水を注すことになりかねないか危惧します。丸山先生や夏井先生の真意を取違えているかも知れませんが率直な感想です。

Posted by: いたさん | 2010.03.04 23:23

いたさん、コメントありがとうございます。


道具は価値中立的ということで、よいともわるいとも思っていないわけですね。。。

なので、問題は、それを運用する経営者の目的や意図にあるのだろうと思っています。

なので、内部統制をしたらダメとも内部統制をしたらヨイということではなく、内部統制をしたから大丈夫ということにならないようにすることが重要なのだと思っています。

心技体ということばがあるように、バランスをもって取り組むのが重要だと思っています。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2010.03.05 16:12

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