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2010.02.17

総務省 パブコメ 「スマート・クラウド研究会中間取りまとめ(案)-スマート・クラウド戦略-」

 こんにちは、丸山満彦です。バタバタしているので遅れがちどす。。。総務省が「スマート・クラウド研究会中間取りまとめ(案)-スマート・クラウド戦略-」に対する意見の募集をしていますね。。。
 クラウドサービス普及に向けた基本三原則があります。

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4.クラウドサービスの普及に向けた基本三原則
クラウドサービスの普及を図る際には、あくまでクラウドサービスの持つ多様性を確保しつつ、利用者の視点に立ち、以下の基本原則の下で推進していくことが適当である。
➢原則1:先ずは多様なクラウドサービスの利活用を促進する。
 クラウドサービスに関する環境整備を前提条件とするのではなく、先ずは多様なクラウドサービスの利活用(普及)を促進し、クラウドサービスに対する利用者のリテラシー(正しい理解と使いこなす能力)の向上を図ることを政策目的の最優先順位に置くことが適当である。
 これを達成するためには、多様なユーザ群(例えば、一般世帯、中小企業等、公的機関)ごとにクラウドサービスの普及に向けた施策展開を検討することが必要である。このため、クラウドサービスに関する利用者の意向・意識を定期的に把握し、客観的なデータに基づき、所要の環境整備を並行して進めることが望ましい。
➢原則2:クラウド関連技術の開発は、利用者ニーズを踏まえて展開すると同時に、イノベーションを生み出すための戦略的な取り組みを推進する。
 クラウド関連技術の開発は、あくまで利用者に使い勝手の良いサービス提供を実現するという観点から、利用者ニーズを踏まえて優先順位の高いものから展開するSLAの多様性ことを基本とする必要がある。同時に、国としての将来の技術戦略を構築し、我が国が真に強みを有しているクラウド関連技術を見極め、資源を集中的に投入する等の取り組みが求められる。
➢原則3:クラウドサービスの普及に向け、政府は、「環境整備」、「公的支援」、「調達主体」の3つの観点から公的役割を果たす。クラウドサービスの普及に向けて、政府は以下の公的役割を果たすことが求められる。
(a)クラウドサービスの普及支援のための環境整備 : 政府は、クラウドサービスの普及促進の支援とこれを阻む制度的要因の除去、利用者が安心・安全にクラウドサービスを利用することを可能とする環境整備、国際的なコンセンサス作り等の公的役割を果たすことが求められる。
(b)民間部門の研究開発等に対する公的支援 : 政府は、民間部門だけでは十分な展開が行えない基礎的な研究開発の支援、標準化等の推進、中小企業等によるクラウドサービスの開発支援などの公的役割を果たすとともに、クラウドサービスを活用した社会システム全体の効率化等、個別企業では対応が困難な技術開発の支援を行うことが適当である。
(c)クラウドサービスの調達 : 政府は、クラウドサービスを調達する公的主体として、自らが率先してクラウド基盤を構築するとともに、積極的に外部のクラウドサービスを調達することにより、業務の効率化、住民サービスの向上、関連技術のボトムアップ等を実現することが求められる。
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だそうです。。。

 
■電子政府
・2010.02.10 スマート・クラウド研究会中間取りまとめ(案)-スマート・クラウド戦略-」に対する意見の募集

スマート・クラウド研究会中間取りまとめ(案)―スマート・クラウド戦略-
参考資料

報道資料
構成員名簿
開催状況


目次どす。。。
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第1章 検討の視点
 1. クラウドサービスの特徴
 2. クラウドサービスの課題
 3. スマート・クラウドサービスの普及に向けて
第2章 クラウドサービスの普及に向けた基本的考え方
 1. 我が国のICT環境とクラウドサービス
 2. クラウドサービスの普及で期待される効果
 3. クラウドサービスの多様性の確保
 4. クラウドサービスの普及に向けた基本三原則
 5. クラウドサービスの普及に向けた環境整備
第3章 クラウドサービスを通じたICT利活用の徹底
 1. 電子行政クラウドの実現
 2. 医療、教育、農林水産業等におけるICT利活用の徹底
 3. スマート・クラウド基盤の構築による社会インフラの高度化
 4. 中小企業・ベンチャー企業等のICT利活用の促進
 5. クラウドサービスと消費者(利用者)権利の保障
 6. クラウドサービス導入に向けた政策支援
 7. クラウドサービスの国際展開と国際競争力強化
 8. クラウドサービスの市場規模
第4章 次世代クラウド技術の在り方
 1. スマート・クラウドサービスを実現するクラウド技術
 2. 安全性・信頼性の向上を実現するクラウド技術
 3. 環境負荷の軽減に貢献するクラウド技術
 4. 技術開発に関する政策支援
第5章 クラウド技術の標準化等
 1. SLAの在り方
 2. サービス品質やプライバシー確保の在り方
 3. 相互運用性の確保
 4. 標準化等を推進する上で留意すべき事項
第6章 クラウドサービスに関する国際的コンセンサス作り
 1. 国際的コンセンサスの必要性
 2. クラウドサービスの普及とネット中立性(オープンインターネット)
第7章 今後の検討に向けて
補論 クラウドサービス市場規模の推計について
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Comments

丸山 様

夏井です。

既に供給過剰になっているし,今後ますます供給過剰になるだろうと見込まれるので,先行き不透明な業界なのではないかと思います。

電子的なリソースを安価に拡張可能な時代になってしまったので,単なるリソースの提供だけだとどうしても供給過剰になってしまうんですよ。

また,早晩,私がブログで指摘しているような問題(懸念レベル)が次々と現実化し,収拾がつかないようなひどい状況になってしまうのではないかと危惧しています。

とりわけ,低コストでクラウドコンピューティングサービス提供をするためにはクラウド側の人件費がギリギリまで切り詰められる可能性がありますので,ありとあらゆるタイプの過誤が発生するおそれがあります。リソースの提供だけでもそうなんですが,アプリケーションやコンサルティングなども提供するとなると,ちょっと怖いです。

日本国の政府として投資するならもっと別のことがありそうな気がしますけどね。

Posted by: 夏井高人 | 2010.02.17 at 18:52

夏井先生、コメントありがとうございます。電車に乗り遅れないようにあわててみんなについて走って行ったら、間違った行き先の電車だったという経験をされた人も多いのではないかと思います。

安値競争が激化し、品質低下も甚だしく、よく考えたらだれも使わないクラウドサービスだらけ、、、ということにならないようにいろいろと考えているのだろうと思います。が、サービス提供者は日本だけではないので、1国の政府がするとしても限界がありますよね。。。で、逆に厳しくすると、乗り遅れるという批判もでて。。。
 利用者に対して厳しいことをいっても背に腹は代えられないということはよくあることです。

 ブログをしていますが、ネット社会というものについて、もう少し本質的な議論をする必要があるように思う今日この頃です。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2010.02.19 at 20:30

丸山 様

夏井です。

いろいろ考え,発言しているのですが,苦りきることが何度もありました。

それまで誰も言っていないことを思案の上で発表すると,「そんなこと誰でもわかる」と言われることがあります。でも,私が言わなければだれも気付かないことって結構たくさんあるんですよ。発明家の気持ちがよく判ります。真に価値のある発明ほど,言われてみればだれにでも気付きそうなものばかりです。でも,普通の人には思いつかないことなんですよ。

というわけで,本当に大事なことはほとんど言わなくなってきていますし,私のブログにも書きません。

言っても評価されないし,認めようとする人があまりいません。

みなさん自己愛が強すぎるのではないでしょうか。

真理は常に単純です。それを知ったとたんに,「誰でも考えつくだろ」と誰でも思ってしまうくらい極めて単純です。でも,言われるまでは誰も思い至らないものなんですよ。その価値を理解してほしいです。

Posted by: 夏井高人 | 2010.02.20 at 02:02

夏井先生、コメントありがとうございます。

真理は単純ですが、めがねが曇っているので良く見えません。

本質的な事柄とそうではない事柄が混在して存在しているのが普通です。生物や人類の歴史に刻まれ、今に残っているものには本質的な事柄が多いように思います。新しいことはほとんど本質的な事柄に化粧をしたようなもので、本質的には新しいことではないように思います。

Posted by: 丸山満彦 | 2010.02.20 at 03:17

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