日本の情報セキュリティ産業はGDP 比に比して市場規模が小さく、情報セキュリティ産業振興施策が欠如している? <=IPA 情報セキュリティ産業の構造分析結果
こんにちは、丸山満彦です。IPAが「情報セキュリティ産業の構造分析結果」を公表していますね。。。調査は三菱総研が行ったようです。。。
この手の調査は結構難しかっただろうと想像します。。。なかなか興味深い調査結果です。。。
調査結果には含まれていませんが、米国の場合はDeloitte等のAudit firmがセキュリティ等のコンサルをしていると思います。。。日本も今後は増えていくのではないかと。。。
■IPA
・2010.01.28 情報セキュリティ産業の構造分析結果の公開について ~市場規模、日本は世界の13%~
・2010.01.28 情報セキュリティ産業の構造に関する基礎調査
・・調査報告書 (PDF 2.38MB)
・・調査結果概要 (PDF 1.60MB)
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4.1.日本の情報セキュリティ産業と情報セキュリティ政策
日本の情報セキュリティ産業の特徴は以下の通り(1.1 参照)。
1) 世界全体における日本の市場規模は約13%である
2) 日本と他国を比較した場合、機能構造には大きな差はないが、製品のシェアに関して米国製品のシェアが高い
3) 日本においては、製品メーカからユーザに至るパスが複雑であり流通事業者とシステムインテグレータの役割が大きい
4) 日本においては、大企業、中小企業、官公庁、個人により役割構造が異なる
日本の情報セキュリティ政策の特徴は以下の通り(2.1 参照)。
1) 企業向け情報セキュリティ対策が充実している
2) 個人向け情報セキュリティ対策を様々な方法で展開している
3) 包括的な情報セキュリティ対策を推進している
4) 情報セキュリティ産業振興策が欠如している
5) 電子政府の情報セキュリティ対策の法制度が不備である
これらから、
日本の情報セキュリティ産業はGDP 比に比して市場規模が小さいこと、
情報セキュリティ産業において製品メーカからユーザに至るパスが複雑であること、
情報セキュリティ産業振興施策が欠如していること、
電子政府の情報セキュリティ対策の法制度が不備であること等が代表的な特徴として挙げられる。
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だそうです。。。
目次です。。。
1. 情報セキュリティ産業の構造
1.1. 日本の情報セキュリティ産業の構造
1.2. 米国の情報セキュリティ産業の動向
1.3. 欧州の情報セキュリティ産業の動向
1.4. 韓国の情報セキュリティ産業の動向
1.5. 情報セキュリティ産業の国際比較
2. 情報セキュリティ政策の動向
2.1. 日本の情報セキュリティ政策
2.2. 米国の情報セキュリティ政策の動向
2.3. 欧州の情報セキュリティ政策
2.4. 韓国の情報セキュリティ政策
2.5. 国内外の情報セキュリティ政策の整理
2.6. まとめ
3. 情報セキュリティ技術の動向
3.1. IT の動向
3.2. 情報セキュリティ技術の動向
3.3. 今後注目される情報セキュリティ技術
3.4. 情報セキュリティ技術の標準化の動向
3.5. 標準化と情報セキュリティ産業
4. まとめ
4.1. 日本の情報セキュリティ産業と情報セキュリティ政策
4.2. 米欧韓の情報セキュリティ産業と情報セキュリティ政策
4.3. 今後の方向性
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