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2009.06.20

重要な欠陥がある場合の内部統制報告書

 こんにちは、丸山満彦です。ビジネスブレイン太田昭和が重要な欠陥があると内部統制報告書に記載しています。正直に意見表明しているという点では非常によいのではないでしょうか?重要な欠陥があるとしても、判断規準がグレーな部分もあり、「有効である」としている会社とすれば、そんな会社よりもよっぽどよいですね。。。
 現在、150数社が内部統制報告書を提出しているようですが、重要な欠陥があると意見表明したのは初めてのように思います。。。

 
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3【評価結果に関する事項】
 下記に記載した財務報告に係る内部統制の不備は、財務報告に重要な影響を及ぼす可能性が高く、重要な欠陥に該当すると判断した。したがって、当事業年度末日時点において、当社の財務報告に係る内部統制は有効でないと判断した。

 記

 当社は決算・財務報告プロセスでの子会社の繰延税金資産において、取崩しの検討、及び、認識が不十分であったため、当期の繰延税金資産について修正を行うことになった。

 事業年度の末日までに是正されなかった理由は、繰延税金資産の回収可能性の判断の適用を誤り、さらに、それに対する牽制が充分に機能しなかったためである。

 以 上
4【付記事項】
 評価結果に関する事項に記載された重要な欠陥を是正するために、事業年度の末日後、繰延税金資産の回収可能性の判断に関するマニュアル、新たな業務フローを整備及び運用し、内部統制報告書提出日までに当該是正後の内部統制の整備及び運用状況の評価を行った。評価の結果、内部統制報告書提出日において、繰延税金資産の回収可能性の判断に係る内部統制は有効であると判断した。
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ちなみに、監査報告書は、

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 当監査法人は、株式会社ビジネスブレイン太田昭和が平成21年3月31日現在の財務報告に係る内部統制は重要な欠陥があるため有効でないと表示した上記の内部統制報告書が、我が国において一般に公正妥当と認められる財務報告に係る内部統制の評価の基準に準拠して、財務報告に係る内部統制の評価について、すべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
 
 追記情報
 内部統制報告書に記載されている繰延税金資産の回収可能性の判断の適用を誤ったことにより、重要な欠陥として指摘した事実については、会社による検討が行われ、その結果の修正は連結財務諸表に反映されており、これによる財務諸表監査への影響はない。
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となっています。

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Comments

丸山先生
突然のコメント失礼致します。

いつも拝読させていただいております。

さて、内部統制のコンサルティングサービスを提供しているビジネスブレイン太田昭和が、重要な欠陥があると記載している内部統制報告書を提出しているとは、皮肉ですね。

Posted by: シャーク | 2009.06.21 23:27

シャークさん、コメントありがとうございます。正直に表明しているところが非常によいのではないでしょうかね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2009.06.25 21:41

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