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2008.09.17

食品偽装と内部統制と農水省の検査と信頼できる市場

 こんにちは、丸山満彦です。食品偽装の事件が次々と発覚しておりますね。財務諸表の粉飾と似たところがありますね。
 そもそも信頼できる市場の確保のために財務諸表監査が行われるわけですが、食品偽装も同じ構造で考えると分かりやすいかもしれませんね。

 
 粉飾を見逃すと会計士はえらい怒られますが、農水省も同じでしょうね。ただ、市場がどの程度期待しているのかは明確しておく必要があります。なぜなら、検査にもコストがかかるからです。どこまで社会的なコストを負担して食品の安全を確保するのかと言う問題ですね。

 内部統制報告制度が、そこまでコストをかけて市場の適正性を確保しなければならないのかという意見がありますが、それと同じで、検査を厳しくしろという議論をするよりも、どの程度のコストでどこまでの安全を確保すべきかを議論することが重要でしょうね。

 また、農水省の検査では、「まさか偽装しているとは思わなかった」というコメントがあるようにも思いますが、不正のトライアングルと言われている「動機、環境、正当化」の3つで考えると、食品偽装というのは起こりやすい状況ですよね。不正があるかもしれないことは十分に「想定」しながら検査をするのが、「専門家としての正当な注意」になると思いますね。。。

 財務諸表監査と同様に、農水省の検査も、リスクアプローチを取り入れたらどうでしょうかね。。。

 財務諸表監査で蓄積されたノウハウは、様々な局面で有効活用できると思います。

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Tracked on 2008.09.17 15:20

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