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2008.09.25

経営者の不正を内部統制で防止することは難しいけど、そもそも経営者による不正がありそれをなんとかしなければならないと思ったからこそCOSOができたんですよね。。。

 こんにちは、丸山満彦です。表題が長いなぁ。。。昨今、食品の産地偽装等、経営者の不正が相次いでいますが、COSOの内部統制報告書ってそもそも経営者の不正をなんとかしなければならないという問題意識のもとに作成されたものだと思っています。。。
 だからこそ、精神論的かもしれませんが、Tone at the Topが強調されているんですよ。。。
 大きな不正は担当者がするよりも経営者がするほうが圧倒的に多いですからね。。。

 山口先生、だから
=====
これだけ内部統制システムを充実させていたとしても、切羽詰まった状況における経営トップの行動に誰もストップをかけることができず、多くの一般投資家に迷惑をかけてしまった現実には、正直、内部統制の無力感を抱かざるをえません。
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 とあきらめずに 

 
 もう少し内部統制の重要性を社会に認知してもらえるように活動していきましょうよ。。。

 法律による外部統制は最後の最後で。。。

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Comments

そもそも米SOXはエンロン、ワールドコムなどの大規模な不正事件を防げなかった、
それをそのまま放置すれば金融不安を引き起こし国際的に破壊的な影響を与えかねなかったゆえ、
作られた制度でしたよね。

別にワタクシは「それ見たことか!役立たずの制度だったじゃないの(大嘲笑)」と、
企業側の内部統制関係者の多くが、いま本音では思っているようなことを
繰り返し申し上げるつもりはありません。

ただ、経営者(の暴走、或いは不作為)をチェックする、という役割は
J-SOXには無いということが(当初からそんなことはよく分かってましたけど)
はっきりしたことは却ってよかったような気がします。
これは皮肉ではありません。

制度の限界と費用対効果を考えながら、慎重に進めていくだけのことであります。

Posted by: 機野 | 2008.09.26 00:28

申し訳ございません。
上記、一か所訂正いたします。


×チェックする、という役割
○チェックする、という機能


Posted by: 機野 | 2008.09.26 00:31

>法律による外部統制は最後の最後で。。。

湯沢で丸山さんの講演を聴いていて「なんじゃらほい」と思っていたのでありますが、米の偽装とか、教員採用のインチキとか出てくると「こりゃ刑事罰を思い切り重くするしかないだろう」と思うようになっています。

先日、消費者被害救済で有名な某弁護士と居酒屋でお話ししたのですが「詐欺なんて、被害者数を掛け算して懲役300年とかにしろ」などと過激なことをおっしゃってました。

こんなのは、いずれも組織を犯罪のために積極的に活用(?)しているわけで、個人がたまたまとは言いがたいです。

現在の法律の根本は、社会は常識の範囲内あるが根本で、明らかに逸脱した結果について責任を追及するとなっているのでしょうが、犯罪行為のために積極的に組織を使ったとなると、どこまで個人が関わっているのか、を追求するのはムダなのではないか?と思うわけです。

そんなことを考えると、内部統制が言われ出した時に、現状のようなことを見抜いていた方がいたのだろう、と今になって思うところです。

しかしながら、公益通報制度や内部統制が社会に根付く前に、重大な事件が続々と起きているとも感じられるところで、外部統制もセットで進めないとダメじゃないでしょうか?

もっと言えば、社会の目を厳しくする方が重要なのでしょうが、そこはバランスの悪さも含めてうまく行っていない(マスコミが分かっていない)ところですね。

Posted by: 酔うぞ | 2008.09.26 09:58

機野さん、コメントありがとうございます。。。

経営者の暴走をとめるというのは、統制環境の問題なんですよね。。。だから、COSOでは統制環境が重視されているんですね。。。

でも、J-SOXになると統制環境の評価は、チェックリストでとりあえずですよね。。。

で、業務プロセスにえらいエネルギーかけますよね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2008.09.26 21:04

酔うぞさん、コメントありがとうございます。

最後は外部統制なんですよ。それはわかっていて、結構いろいろな分野でそろそろ外部統制が必要か・・・というのがあるのもわかっているんですよ。だからこそ、企業の自助努力である内部統制がちゃんと普及して欲しいのですね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2008.09.26 21:09

>機野様
時系列的には「エンロン、ワールドコム」を防ぐ為にUS-SOX(企業改革法)が法制化されたものと思いますが・・・。

いずれにしてもエンロンやワールドコムと、昨今の食品の産地偽装等や経営者の不正と同レベルで同一視して語ることには無理があると思います。日本で起こっている事件は、財務報告に係る内部統制の観点から見て「重大な事件」なのでしょうか?少なくとも国家を揺るがすような「エンロンやワールドコム」とは、事象の規模や質が違いすぎます。

肝心のJ-SOXは実施基準が発表され、本番年度に入ったばかりです。各企業に定着しつつある段階に過ぎません。その段階で、無用論や効果を疑問視するのは、些か早いのでは無いでは無いでしょうか?。

第一、J-SOXでも企業の内部監査でもそうですが、効果(抑止・防止)は目に見えない、あるいは公表されないものです。極論すれば、当事者でも効果を認識できないものです。それなのに効果等を調べて論ずる前に、限界論や無用論を展開するのは、短慮に過ぎると考えます。

業務プロセスにえらいエネルギーを掛けても、重大な事件の全てを防止できないのは、当然のことであり、企業が内部統制を“フルスペック”で保守的に実行しても同じことでしょう。今の段階でJ-SOXが万能薬では無いのは事実でしょう。

ただ企業内部では、J-SOXに限らず、これを契機として会社法の内部統制、内部監査、あるいは監査役監査などと連携し、広くモニタリング機能を充実していき、実施可能な企業はリスクマネジメントなどを行う事が、「重大な事件」の防止に繋がるのだと思います。

Posted by: 本音 | 2008.09.27 22:23

あのですねえ、
J-SOX対応なんかやってても「つまらん」のですよ。
ここ、ちゃんと深読みしてくださいよ(笑)。
労多くして効果乏しき…

だからこそ、これをきっかけとしてということにして、企業の体質改善やらコンプライアンス強化やらを
セットとして考えて、この「つまらぬ」作業を少しでも有意義にしようと
各企業はたいへん苦労しているわけです。しなくてもいいかもしれない苦労をさせられているのです。

まあ、金融庁も財務省と一緒にされてしまう(大蔵の復活)ということにもしもなったら
(自民党が麻生体制のまま総選挙に勝利することがあったら、ありうる話です)、
もう金融商品取引法どころではないと庁内大騒ぎになるでしょうけどね(大笑)。

Posted by: 機野 | 2008.09.28 00:54

昨日(2008/09/27)教員志望の学生を対象に「働くとは」というテーマで話してきました。
その中で今後の会社員生活の中で必要なことの一つとしてコンプライアンスの重視といったことを取り上げたのですが、もう一人の講師は「コンプライアンスといったのは当然で」という触れ方をしていました。

これを聞いていて「必要なことを言わないことがあるのだ」と改めて思ったわけです。

大体「働くについて」なんて講演というのは、範囲が広すぎて、どういう方向でテーマをまとめるか迷うところですが、わたしは雇用統計データなどでいわば幅広く現状を説明しました。

もう一人の講師は、大企業を中心に心がけといったいわば奥深い話をしていました。

奥深い話の方が格好良いのですね。
格好良く、抽象的な話にまとめることが出来る。

広範囲の話をすると「あれもあればこれもある」とまとまりのない話になるし、どうしても現実の問題を取り上げることになるから、ある種の生臭い話になります。

この部分を避けて「説明」することが多いから「わが社には無縁だな」と解釈するといった展開が多くなりがちなのかもしれません。

説明自体の方針転換といったことも考えないといけないのかもしれません。

Posted by: 酔うぞ | 2008.09.28 09:40

本音さん、機野さん、コメントありがとうございます。
 効果費用分析って重要ですよね。。。本当はそういうことも研究対象として欲しいですよね。。。
 あと、モチベーションっていうのも重要ですよね。。。感謝されている感じがするとモチベーションってあがります。。。
 それから、投資家へのアンケートもして欲しいですよね。。。例えば、「営業利益のどの程度なら内部統制報告制度に利用しても合理的といえるかとか。。。」

Posted by: 丸山満彦 | 2008.09.30 00:26

酔うぞさん、コメントありがとうございます。コンプライアンスっていうのは当たり前といえば当たり前ですが、まじめにしようとするとこれまた大変なわけですよね。。。
 「当たり前のことができない」ということを想定しなければならないことが重要なんですよね。。
 

Posted by: 丸山満彦 | 2008.09.30 00:34

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