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2008.01.26

八田先生説 「ダイレクト・レポーティングとは、抜き打ち検査、あるいは不正摘発型の視点に則った監査だといえる」

 こんにちは、丸山満彦です。土曜日も仕事なわけです。。。で、ちょっと息抜きに「これだけは知っておきたい内部統制の考え方と実務 評価・監査編」八田進二著を読んでいたわけです。帯には「よくある誤解をズバリ指摘」とあるわけです。。。
 八田先生の思いがこもっているはずですから、今回の制度で「?」と思うところについて、何か解決のヒントがあるかもしれずと思ったわけです。。。
 そのうちのひとつが解けました。。。なぜ、日本では、ダイレクト・レポーティング方式を採用しなかったか。。。

 
P129 
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 我が国の場合、むしろ、現行の税務調査のほうが、ダイレクト・レポーティングに近い考え方にあるといえるかもしれません。決算書の数値とは無関係に、売上高の計上漏れや経費の二重計上がないかどうかを個別の取引を抽出しながら見ていきます。あえていうなら、ダイレクト・レポーティングとは、こうした抜き打ち検査、あるいは不正摘発型の視点に則った監査だといえるでしょう。
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 八田先生、そういう理解だったわけですね。。。

 日本の監査学者は上記の考え方に対してどのような感想をもっているのか、聞いてみたいところです。。。

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Comments

ダイレクトレポーティングが抜き打ち検査と解釈されていたなんて信じられない。。。

英語圏のお仕事関係者の知り合いに話したら、みんなショックで言葉が出ないだろうな。。。

Posted by: koneko04 | 2008.01.27 05:02

監査論を研究する学者の発言とは思えませんね。
監査に対する社会の期待ギャップを解消することが、監査論の重要なテーマであるはずですのに、監査学者が監査と税務調査を同列に論じる誤りを世間に広めるような発言をするのはどうかと思います。
監査は保証行為です。税務調査は摘発行為です。税務調査は、会社の財務諸表が適正であったなどと意見を述べることが目的ではありません。税法に違反した会計処理を発見することが目的ですので、非違をなにも発見できなかったと納税者に表明することになる是認通知は、まず発行されることがありません。
ダイレクトレポーティングは、監査の範疇の話です。監査の主題が行為や業務そのものか、行為や業務の結果を表現した情報なのかといった場合における前者を意味するものです。
もし、ダイレクトレポーティングが、抜き打ち検査、あるいは不正摘発型の視点に則った監査(これは監査とは言えませんが)であるならば、ダイレクトレポーティングを採用した方が監査人は楽になりますね。欠陥を見つけて指摘さえすればいいのですから。
丸山さんの代わりに怒ってしまいました。激昂しすぎでしょうか。


Posted by: fujino | 2008.01.27 11:15

koneko04さん、fujinoさん、コメントありがとうございます。
実務会の方も、学者の方も意見を期待しています。
日本の大学の先生の世界って、師匠と異なる意見は言えない環境なんでしょうかね。。。もしそうであれば、どんな学会を作ってもだめでしょうね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2008.01.28 03:55

>ダイレクト・レポーティングとは、こうした抜き打ち検査、あるいは不正摘発型の視点に則った監査

この発言、21日の内部統制研究学会シンポジウムでもありました。多分、八田氏としては素人に分かりやすく話をしているつもりなのでしょう。

こういった発言からは、"素人さんは難しいことは分からないだろうから、専門家の発言におとなしく従っていれば良い"といった雰囲気がどことなく感じられてしまいます。穿った見方かも知れませんが。

Posted by: FN | 2008.01.28 18:50

FNさん、コメントありがとうございます。
学者ですから、専門家ですよね。。。分かりやすく説明するにしても、誤解を与えるような発言はよくないと思うんですけどね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2008.01.30 00:15

>誤解を与えるような発言はよくない

厳しい言い方をすると、八田氏の学者としての見識を疑うということになってしまいますね。学者である以上は、誤解を与えないような発言を心がけるのは、知的誠実さの点からも当然のことと思います。

さらに厳しいことを言えば、学会シンポジウムでそんな発言が普通に出てくる学会は、そもそも学会として本当に大丈夫なのだろうか、という余計な心配をしてしまいます。

Posted by: FN | 2008.02.02 01:52

FNさん、コメントありがとうございます。

この学会では、ぜひとも内部統制の評価や監査の意見形成論についての議論を深めて欲しいものです。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2008.02.02 11:38

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