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2008.01.01

テクノロジー新世紀特集

 こんにちは、丸山満彦です。。。元旦の日経新聞の第二部ですが、ことしは「IT・デジタル特集」ではなく「テクノロジー新世紀特集」となっていますね。。。環境問題の記事が半分近くになっています。。。大学は農学部でしたので、どちらかというと会計やコンピュータより環境問題のほうに近い位置にいましたね。。。

 
 くわしくは新聞で・・・ということで、気になった部分だけ・・・


 
■01面 自ら育つ技術 自然の力生かし「剛」から「柔」へ
「ありがとう」ワカルョ
 日立製作所ガオフィス内での人間との共生を追及した「EMIEW(エミュー)2」というロボットを開発しているという話がありますね。。。
 【日立製作所 : 機械研究所】
  ・・日立のロボット EMIEW2
  ・・日立のロボット EMIEW
  ・・日立のロボット開発の歴史
 ロボットによる殺人、戦争がおこらないように・・・といつも思っています。。。すべてのロボットにアシモフの三原則が組み込まれることを期待しています。。。

感性に近く
 グーグルアースを例に、ウェブ2.0の可能性を書いていますね。。。

次は「環境」
 インターネットの次の有望な新産業分野として「クリーン技術」をあげていますね。。。最近は、環境問題といえば、人権や将来と現在の負荷分担という話を超えて金儲けにどうつなげるか・・・という話になってきています。もちろん、環境問題であってもビジネスとして成功する必要があるのですが、動機の部分がね。。。
 1.環境関連は消費者の心をつかんで金儲けの手段となりえる。
 2.金儲けをするためには市場の整備が必要だ
 3.市場の整備をするためにはルールが必要だ
 4.ルールをつくればそれにのっかってビジネスをすればよい
 5.ルール=アフター京都議定書
ということで、ルール作り、しかも自国や企業の利益につながるようなルール。環境問題を本当に解決できるかどうかは二の次。。。とりあえず、温暖化がわかりやすいぞ。。。
 って感じですかね。。。


 
■02面 環境関連ビジネスに熱
太陽電池 薄膜や非シリコン型
 太陽電池のエネルギー変換効率もかなり高まってきていていますね。。。技術進歩のおかげです。。。しかし、それでも石油による発電よりもトータルコストは高くなる。ドイツなどでも太陽電池で発電した電力を高く買い取る仕組みができているので、太陽電池が普及している。しかし、よく考えなければならないのは、太陽電池で発電した電力だけで太陽電池を作れないこと。。。太陽電池による電力のみならず電力というのはおよそエネルギーを伝達する手段であり貯蓄する手段ではないので、石油の完全代替品にはならないんですよね。。。太陽電池や原子力発電で得た電力は、石油の消費量を抑えることはできても完全に代替できるわけではない。。。そこが問題です。
石油が高くなれば、太陽電池が脚光を浴びるという話もそこにまやかしがあって、石油が高くなれば太陽電池を生産するコストも高くなり、結局太陽電池でエネルギーを得るコストに反映される、、、ということが起こりますね。。。 もちろん、石油の消費量を抑えるという意味で太陽電池を利用することは重要なんですけど、あまり期待を持たせないほうがよいように思いますね。。。

火力発電 CO2地下1000メートルに
 石炭は石油に比べると採掘可能埋蔵量がかなり多いので将来の有望なエネルギー源だと思います。で、問題はCO2を排出し、それが温暖化に影響を与えるということですね。温暖化の問題の根本は、温暖化すること自体ではなくて、温暖化のスピードに人間の生活が追いついていけないということです。まぁ、地球環境問題の根本は環境変化についていけない人間の問題ということもできますね。
 で火力発電ででるCO2を地下1000メートルの地層に貯蔵するという話。核廃棄物でもCO2でも人間にとってこまるものはすべて地下にいれてふたをしてしまえ・・・ということですな。。。
 星新一のショートショートに「おーい でてこーい」が参考になりますね。。。昭和40年代に書いた話だと思いますが、非常におもしろいです。。。
 「ガケ崩れで流された神社の社のあとにぽっかりとあいた大きな穴、それは深い深い穴。あなに向かって「おーいでてこーい」といって叫んでも反響がありません。科学者が調査しても穴の深さはわかりません。そこでその穴を埋めることになり、利権屋がその穴の使用権を買い取ることに。。。原子力発電所の廃棄物や都会のごみなどをどんどん廃棄していきます。。。すると。。。」

水素で動く車 走行距離や性能アップ
 水素を燃やしても二酸化炭素はでません。しかし、水素をつくるのに大量のエネルギーが必要です。水素をつくるために必要なエネルギーや二酸化炭素の消費量が、水素を利用して得られるエネルギーや二酸化炭素よりも少なければ有望なエネルギー源といえますね。。。どうなんでしょうか?


 
■03面 バイオ燃料に期待高まる
バイオマス 重油から転換進む
 学生時代に研究していたのは木材。木材はおそらく地球上でも有数のバイオマス資源といえそうです。木材を燃やしても木材がもともと地球上にあった二酸化炭素を吸収しているので、二酸化炭素の量は変わらないということになりそうなんですね。。。でも、それは違うでしょうね。。。森林がへれば二酸化炭素を吸収する量が減るので地球上の二酸化炭素の量は一時的に増えます。。。で、もっと問題なのが森林が減少することによる生態系の変化や水資源の枯渇なんですね。。。もちろん、製造過程で生じるごみとして燃やされていたものを燃料にして発電するというのはいいことなんですが、、、石油の消費量をへらすためにわざわざ森林を伐採するというのはだめです。。。

エタノール車 ブラジルで快走中
 エタノールはとうもろこしなどの穀類を発酵させてつくることが主流のようです。でんぷんを発酵させればエタノールになるわけですからでんぷんの多いものを使うことになります。ところが、それは食料なわけです。先進国が豊かな生活をするために消費するエタノールのために、発展途上国で餓死者が増えるというのは問題だと思います。やはり、地球上で食料が足りているのであればともかく、食料不足がある以上、食料を自動車のガソリン代わりに使うというのは、個人的には抵抗がありますね。。。ブラジルでこのエタノール車が盛んなわけですが、それはブラジルが石油の輸入により外貨不足になるのを防ぐために、国で豊かにあった穀物を利用して石油代替品にしようとした結果ですから、それを世界ルールにするのはちょっと違うような気がしますね。。。

和製バイオ 米からエタノール
 日本酒や泡盛で車を走らせるという話ですかね。。。わかっていないからこういう発想が生まれるわけです。余った米は輸出すればよいのです、捨てるよりも海外への食料として寄付をすればよいのだろうと思いますよ。米をたべないのであれば、米粉に加工するとか。。。そういうところでODAのお金を使えばよいのだろうと思います。もちろん、現在利権を得ている人には何のメリットもないので、利権団体も商売替をする必要があると思いますが。。。


  
■05面 家まるごとエコ計画
白物家電 省エネと快適さ両立
 実家も液晶テレビを2台購入しました。40型以上の大型のものです。画面面積あたりの消費電量は大幅に減っていても画面が大きくなるとね。。。あとは、細かく気温をコントロールするエアコンや冷蔵庫ですかね。。。この分野では仕事率はあがっているけど、量が増えているのが問題なんなのだろうと思いますね。。。

燃料電池 2015年度に「50万円以下」
 燃料電池は、電気分解のちょうど反対のことをすることによって電力を得るしくみですね。。。今は400万円~500万円するらしいですが、量産効果により50万円になりそうだと。。。もちろん量産効果がでるまでにどのように政策誘導するのか?とかいろいろ問題はありそうですが。。。50万円ならCO2の排出量が少ない(水素を作り出すために都市ガス(メタン)等を利用するのでまったくCO2がでないわけではない)燃料電池というのもありえるかと思うのですが。。。コンピュータの集中処理と分散処理のような感じですかね。。。状況に応じた使い分けが必要で完全に代替するという話ではないように思います。。。


 
■07面 デジタル家電より鮮明に 
●デジタル家電 高画質極める
テレビ 30ミリ台、薄さを競う
 日本では、ミリ単位の競争もわからないわけではないが、欧米や発展途上国では関係ないかもですね。車、家電製品、携帯電話・・・日本マーケットが縮小し、それ以外のマーケットで勝負をしないといけないときに日本特有の要求事項にどれほど応えなければならないのかは難しい判断なのだろうと思います。もちろん先端の家電製品の購買層は日本マーケットがそれでも大きいのでそれなりに意味があると思うのですが、、、中国や米国の金持ちの家って、ミリ単位のテレビの薄さにはこだわらないようにも思うし。。。

ビデオカメラ ブルーレイ搭載型も
 実家では、ビデオカメラはいらんやろ、ビデオを借りてまで見ないし・・・ということでブルーレイは買わなかったようです。。。規格争いが激しいようですが、最後はVHS対βのようにコンテンツで決まるのかもしれませんが、、、一消費者としては、「はよ決めてっか」って感じです。

ゲーム 水や砂の動きリアル
 ゲームはしませんな。。。誰かが考えたコンピュータプログラムに自分があわせていくというのがどうにも気に入りません。もちろん、実社会だった誰かが考えたストーリーの上で踊らされているだけかもしれませんが。。。


 
■09面 通信、新ステージへ
次世代ネットワーク NTTvsKDDI覇権争い激化
 12月21日に2.5GHz帯の開設でKDDI系とウィルコムが事業免許を得たわけですが、、、インフラという固定費を抱えることと、主導的な立場を維持できるメリットのバランスがよくわからなかったりするのですが、どうなんでしょうね。。。

携帯・PHS ワンセグは「標準機能」
 テレビね。。。小学校時代の夢がかなえられていっているという感じですかね。。。壁掛けテレビ、テレビつき電話。。。私が小学校4年生の時に書いた将来の夢の絵は、「各家にダストシュートがあって、ごみ収集所の電気炉ですべてをガスと固形分に分解する装置」でしたね。。。

映画・音楽配信サービス 受信より簡単に
 インターネットでさまざまな映像や音楽のコンテンツがダウンロードできるようになってきていますが、日本は高いですね。。。間に入っている仲介業者がたくさんピンはねしているのでしょうかね。。。本当の著作権者の保護か著作権の管理という利権で金儲けをしようとする人の保護なのかを明確にして著作権の問題をクリアしていかないと、これからの日本は文化面で出遅れるでしょうね。。。日本が力を入れるべき分野なのに危うい分野だと思います。。。


 
■11面 ネット、双方向を駆使
広告、精度高く
行動や位置にも連動
会話に即し広告
 行動履歴等からその人の好みや購買意識に影響を与える言葉等を推測して購買に結びつける・・・だおこまでが社会科学でどこからが宗教かわからない部分もありますが、、、大数の法則である程度の傾向と標準的な思考をする人にはフィットするのかもしれませんね。。。私の場合は、そうされていることが気持ち悪いので入り口で拒絶反応をしてしまいますね。。。
 広告効果は効果測定がそれほど簡単ではないので、他社追従傾向もあり本当に効果がなくてもどっと流れがそうなる場合もありそうに思います。。。まぁ、いずれなんとなくわかってきて廃れていくのでしょうが。。。

ブログ・SNS 賢く利用 実名で正確な情報
 SNSにしろ、ブログにしろ、場なんですよね。なんか、つくられた場というのを盛り上げる(意見交換が活発に行われる)のは難しいですよね。。。場に参加するメリットが享受できないと場に参加しません。実名ならば正確な情報が場に提供されやすい。正確な情報が多ければその情報を活用して情報を求める人が多く集まりやすい。情報を求める人の中には一定割合で情報を提供してくれる人もでてくる。。。かなりたくさんの仮説が成立しないとだめなようですね。。。


 
■13面 安全、安心技術ここまで
生体認証、空港でATMで 指紋や静脈、虹彩も

>生体情報は特定の個人との結びつきが明確で、権力者と個人の関係で微妙な緊張関係を生む
>生体情報は変更ができない
>一定の割合で利用できない人がいて、それが差別的な取り扱いに感じる場合もありえる
って感じで問題がありますよね。特に権力者が個人の生体情報を管理することについては非常に危機感を感じることももっともな感じがします。

「機械で警備」広がる ロボットが顔判別
 警備技術が進歩するのもよいけどね。。。警備技術を進歩させなければならない社会というのも変な感じがするし。。。警備がいらないような社会というのもすべてを近所に知られている感じになるし。。。このあたりのバランスは微妙な感じがします。
 ただ、犯罪が起こせないようにする技術、起こしても確実に捕まえることができるようにする技術というのは、犯罪の抑止によいのではと思っています。技術は使い方しだいですからね。。。ただ、ロボットに泥棒と間違えられて追いかけられるのはいやだなぁ・・・

「あわや大事故」防ぐ車 自動でブレーキ、減速
 コンピュータが運転をアシストすると言う技術。赤信号なのに運転手がブレーキを踏まなければ、自動車が勝手にブレーキをかけて減速する。車間距離が縮まったらぶつかる前にブレーキをかけたり、シートベルトを引いたりする機能。。。問題は、コンピュータが誤作動を含めて誤らないという前提ではシステムをつくれないところ。。。こと人の命にかかわることですからね。。。
 飛行機で自動操縦が比較的導入されていますが、パイロットと機械の判断が分かれたときにどちらを優先するのか・・・とか問題がありますが、車でも同じで、運転手と機械の判断が異なるときにどちらを優先するのか。。。
 それは機械の出来次第だったりしますが、当面は人間の判断優先となるのでしょうね。。。


 
■14面 ネットで店ごと変わる買い方
仮想商店街 ブログから直接入店
 いろいろと選択肢が増えるとそれを理解するのに時間がかかるので、結局やすいのだろうかと。。。思うときもありますね。。。選択肢が増えすぎるとますます特定のお店で買う傾向が高まっているようにも思います。。。

電子マネー 郊外や地方のスーパーも
 カードが増えていますね。。。一枚ですべて利用可能になりませんかね。。。財布が膨らんでいくんですよね。。。膨らんだ財布はカッコワルイのでいやなんです。。。

セルフレジ 電子マネー型も登場
 アメリカに住んでいるときはセルフレジを使うのが当然だったのですが、日本でも導入が進んできているようですね。。。電子マネーで決済できると楽ですよね。。。


 
■15面 経営の進化、ITが左右
内部統制システム 業務改革のチャンス
 内部統制報告「制度の狙いは、意思決定の流れを明確にし、粉飾決算などの不祥事や事故を防ぐこと」と書いていますが、そうではありません。制度の狙いは「信頼できる資本市場の確保」です。一企業にとっての導入メリットとコストを比較すればコストが上回ります(たぶん)。IT業界での特需はこれからしばらくありそうに思います。
 制度であらたな仕事が増えるわけですが、その仕事をITを使って効率化することが企業には必要となってきますから。。。

サース方式ソフト 必要な時だけ借りる
 SaaSはこれから利用が増えていく可能性があると思います。問題はSaaS提供業者がSaaSが広がるまで固定費投資がもつかですね。。。結局、SaaS提供業者にとってみれば設備投資型ビジネスになると思うんですよね。。。なので、固定費が高くつく。それまでの資金負担に耐えれるか???ですかね。。。
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2008年度には経済産業省やそう無償がそれぞれサービスに関する施設や事業者の信頼性などを評価する制度を導入する計画だ。
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なるほどね。。。

データセンター 地下で大容量・省エネ・耐震
 サン・マイクロシステムズが地下に耐震性かつ地下水冷却方式のデータセンターを作るという話が紹介されていますね。。。コンピュータの処理能力あたりの消費電力は減少しても、処理するデータ量がそれ以上に増えているので、温暖化問題にもつながっていますね。。。
 しかしぬるくなった地下水ってどうなるんだろう。。。


 

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【過去の今日】
・2007.01.02 IT・デジタル特集 2007
・2006.01.02 2006 デジタル事情
・2005.01.01 2005年 ITデジタル事情

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