粉飾決算防止マニュアルは飲酒運転防止マニュアルと同じ?
こんにちは、丸山満彦です。まぁ、酒の席の話ですが、ある会計士と話をしていると「飲酒運転をしないようにするマニュアルをいくら作っても飲酒運転なんてそうそうなくならない。厳罰にしたほうがいい。。。」。そんな話になりました。「J-SOXだって、金をかけて分厚いマニュアルつくっても粉飾決算がそれほどなくなるわけではない。。。」
酒の席の話ですから、誇張等があるわけですが、いいところをついているように思いました。今回のいわゆるJ-SOXの効果がまったくないといいたいわけではないのです。
●社会的なコストの割りに社会的な効果が少ないのではないか・・・
というところが論点なわけですね。
米国以外ではない制度ですし、米国での新規上場が減少し、欧州の証券市場に上場する企業も増えてきているようにも聞きます。
アジアに目を転じてみると、中国やアジアの企業は東京証券市場ではなくて、シンガポールや上海の証券市場への上場を目指すだろうと思うし、日本企業も場合によってはシンガポール証券市場のみの上場ということがあるかもしれませんね。。。
飲酒運転防止マニュアルを作った場合の費用対効果はどうでしょうかね。。。
Comments
つまらぬ「てにおは」にまで口を出す行政指導に用いているエネルギーを、本当に悪いやつを摘発するエネルギーに転換すれば、自ずと粉飾は減りますよ。
脱税に喩えれば、巨額脱税を1件摘発することと、個人事業者の申告漏れを指摘することと、どちらがより大事かという問題です。
国家レベル統制こそ、トップダウン=リスクベースアプローチが必要な世界では・・・
Posted by: 閑人 | 2007.12.08 14:58
閑人さん、コメントありががとうございます。
> 国家レベル統制
あまり強くなってほしくなかったりして・・・
Posted by: 丸山満彦 | 2007.12.11 06:48