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2007.08.28

氷殺ジェット

 こんにちは、丸山満彦です。ライオンの氷殺ジェットが自主回収されることになりましたね。。。事故が起こっているので不謹慎かもしれませんが、個人的にはなかなかのアイデア商品だなぁ・・・と思って関心していたのに残念です。
 テレビコマーシャル?だったかでも、可燃性のガスを使っているので火のあるところでは使わないようにと、丁寧に説明もしていたんですけどね。。。事故が続いたからですよね。。。他の殺虫剤も燃えるものはあるんですけどね。。。

 
【ライオン】
・2007.08.28 「バルサン氷殺ジェット」の自主回収について

・・・「バルサン 飛ぶ虫氷殺ジェット」及び「バルサン 這う虫氷殺ジェット」には、噴射剤として可燃性ガスを使用しており、火気に対しては充分な注意が必要です。当社はこれまで、引火事故防止の対策として、「火気と高温に注意」するよう表示を行ない、さらに、「火気を使う場所では使用しない」「充分に換気をする」旨のシールの貼付や、テレビ・新聞・ホームページでの告知による注意喚起を行なってまいりました。しかし、残念ながら当該製品による引火事故が、これまでに複数件報告されています。これらは、当該製品が火気の近くで使用されたこと、連続噴射により多量に使用され、換気が充分に行なわれなかった後に火気に接したことなどが原因となって発生したものと考えられます。
 当社は、お客様の安全を最優先し、事故の再発を防ぐため、当該製品の自主回収を行なうことと致しました。・・・

 消費者にどの程度の利用能力があるかも見極めないと、なかなか難しいわけですよね。。。

【経済産業省】
・2007.08.28 消費生活用製品の重大製品事故に係る公表について
・・・PDF


【報道】
■日経新聞
・2007.08.27 ライオン、殺虫剤の「氷殺ジェット」を自主回収

・・・ライオンには男性が顔に軽いヤケドを負ったり、三角コーナーやビニール製カーテンの一部を焼くなどの事故が報告された。・・・

■朝日新聞
・2007.08.27 ライオン自主回収の殺虫剤で火事 大阪・堺

・・・27日午後7時半ごろ、堺市中区の会社員(27)方の台所付近から出火、網戸1枚などが焼け、2歳の次女が足に軽いやけどをした。
 大阪府警堺南署や堺市高石市消防組合の調べでは、出火当時、妻(26)は夕食の準備をしており、コンロの火を使っていた。その際、台所の壁にクモを見つけたため、殺そうとライオンの殺虫剤「バルサン 這う虫氷殺ジェット」を噴射したところ、引火。そばにいた次女に熱風が当たったという。 ・・・

・2007.08.27 ライオン、殺虫剤「バルサン氷殺ジェット」を自主回収

■読売新聞
・2007.08.27 「氷殺ジェット」事故相次ぐ、ライオンが製造と販売を中止

・・・ただ、他の殺虫剤と同様に、噴射剤には可燃性ガスを使用している。このため、使用中にガスコンロの火に引火して顔に軽いやけどを負ったり、風呂釜の火に引火して網戸を焼く火災などが起こった。
 ライオンは製品の説明書きに「火気と高温に注意」と表示し、7月からはテレビや新聞広告などで、火を使う場所で使用しないよう呼びかけていた。同社では「殺虫成分を使用していないため安全という認識が利用者に広がり、火の気のある場所でも使用されたのだろう」と説明している。・・・

■毎日新聞
・2007.08.28 ライオン:氷殺スプレーを自主回収 引火の恐れ

・・・引火事故の報告は5月24日以降にあり、消費生活用製品安全法に基づく重大事故2件を経済産業省に届け出た。このうち6月24日には、東京都内の18歳男性が浴室で使用後、風呂釜に点火して引火し、網戸が焼ける火災で全身やけどを負い入院した。
 「氷殺ジェット」は冷却剤を害虫に吹き付けてマイナス40度に急速冷却し、凍らせて駆除する新タイプの殺虫スプレー。殺虫成分を使っておらず、乳幼児やペットのいる家庭、飲食店、食品工場で安心して使えると人気を呼び、発売2カ月で年間販売計画の2倍にあたる200万本を売った。
 噴射剤には可燃性のLPガスを使用。ヘアケア用品にも広く使われているガスだが、ライオンは「凍らせるスプレーなので火気に対する危険性の認識が薄く、連続使用で換気が不十分になる例があった」と説明している。製品には火気や換気についての注意書きがあったが、重大事故の発生で回収を決めた。・・・

【ブログ等】
■セキュリティホールmemo
2008.08.28

「安全、安心」を強調しすぎて、別のリスクが増えていることに気がつかなかった、というのもあるのかなあ。

2007.08.27
え゛……。火気厳禁なのはふつうの殺虫剤でも同じなのに。 利用者がバカすぎて回収ってことですか? 「氷殺」という言葉 (氷は燃えんやろ、という固定観念) が問題なのかな。

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Comments

私もこの商品はなかなかアイデア物だと感じていたので残念です。
むしろメーカはリスクをきちんと開示していたわけですし。

リスクのあるものは全て排除しようというのがいまの世の中の発想なのでしょうか。
ある程度のリスクとは共存しなければ、世は進歩しないと思いますが、逆にこれ以上進歩しなくてよいという意識(スロー化)の表れなのか・・。

Posted by: 閑人 | 2007.09.02 13:33

閑人さん、コメントありがとうございます。
どこに目線を合わせるか・・・という話なんだろうと思います。

昔、ため池に落ちた人がいて(命に別状はなかったのですが)その後、ため池の周りの柵が補強されて入れなくなったのは残念でしたね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2007.09.04 00:02

はじめまして。化学メーカーで開発研究をやっていた者です(ライオンではありませんが)。

画期的なアィディアだったし、危険性開示も充分なされていたはずです。

だから、まったくもって、残念です
自分のブログで思わず「悔しい」と叫んでしまいました。

負けずに、市場に戻ってくれることを願っています。

Posted by: ター子 | 2007.09.26 13:16

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