金融庁 平成19検査事務年度検査基本方針及び検査基本計画
こんにちは、丸山満彦です。金融庁が「平成19検査事務年度検査基本方針及び検査基本計画」を公表していますね。。。今年はリスク管理が中心となるようですね。。。
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法令等遵守態勢及びリスクカテゴリー毎の主体的な内部管理態勢の整備状況に配意するとともに、金融機関全体を貫く経営管理(ガバナンス)態勢が有効に機能しているかという点に重点を置いて検証する。
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ということのようですね。。。
■金融庁 2007.08.10
・平成19検査事務年度検査基本方針及び検査基本計画
検査運営の基本的考え方は次の通りだそうで・・・
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1検査運営の基本的考え方
(1)銀行法等が求める金融機関の業務の健全性及び適切性を確保する観点から、本年2月に全面改訂された金融検査マニュアルをはじめとする各種マニュアルを適正に運用し、各金融機関の経営管理(ガバナンス)態勢、法令等遵守態勢、顧客保護等管理態勢、各種リスク管理態勢の的確な検証に努める。
(2)個々の金融機関の業務、リスク特性、財務内容、内部監査の有効性等に加え、内外の金融動向等を十分分析し、検証範囲、投入人員等に一層のメリハリをつけるなど、重点的・機動的な検査を推進する。
(3)金融機関の自主的・持続的な経営改善に向けての取組みを促進する観点から、来年1月に全面的な本格施行となる金融検査評定制度について、その趣旨・目的に沿った運用となるよう、適切な評価の確保等に引き続き取組む。
(4)金融検査の透明性、予測可能性を向上させるため、「改訂金融検査マニュアルに関するFAQ」「金融検査指摘事例集」の公表等の各種施策を充実する。また、オンサイト検査モニターを希望制から原則全件実施に改めるなど、金融機関との間の率直な意思疎通を図る。
(5)検査の実効性・有効性を高めるため、検査部局と監督部局、金融庁と財務局との間の緊密な連携を図るとともに、専門的・実践的な研修やe-ラーニング等を通じて検査能力の一層の向上に努める。
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検査重点項目は次の通りだそうで・・・
(1)リスク特性及び金融環境の変化を踏まえたリスク管理態勢等の構築
①貸出形態の複雑化等を踏まえた態勢の整備
②運用商品の多様化等を踏まえた態勢の整備
③業務委託先の適切な管理
(2)実効性のある利用者保護の実現
①説明責任の履行に向けた態勢の整備
②相談・苦情等への対応
③金融取引の安全確保への取組み
(3)金融取引のグローバル化への適切な対処
①コングロマリット及び国際化への対応
②反マネーローンダリングへの適切な取組み
(4)地域金融を巡る構造の変化への対応
①中小企業等の事業再生や地域再生への取組み
②不動産担保・個人保証に過度に依存しない融資への取組み
【参考】過去の検査事務年度検査基本方針及び検査基本計画
・2006.07.27 平成18検査事務年度検査基本方針及び検査基本計画について
・2005.07.08 平成17検査事務年度検査基本方針及び検査基本計画
・2004.07.28 平成16検査事務年度検査基本方針及び検査基本計画
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