総務省 「地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド」を公表
こんにちは、丸山満彦です。総務省が、「地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド」を公表していますね。。。
各地方公共団体がITガバナンスを強化する際の参考となるよう、新電子自治体推進指針の趣旨を補足して、ITガバナンスの意義、6分野9項目の取組項目、4段階の段階的取組、23項目の強化のポイントについて、先進自治体の事例、参考文献とともに取りまとめたもののようですね。。。
【総務省】
・2007.07.13 「地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド」の公表
●地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド
・・概要
・・本文
・・別紙
・・参考資料
■6分野9項目の取り組み項目
6分野 |
9項目 |
23の強化ポイント |
1 基本戦略 |
1-1 IT 利用の基本方針策定 1-2 全体最適化の取組 |
ITを政策達成の手段と位置づけて方針を策定する ・ 形式にこだわらず、質を高める ・ 情報資産を一元的に把握する ・ 技術基準の統一や共通基盤の整備を行う ・ 業務とシステム双方について、最適化を進める |
2 推進体制 |
2-1 組織体制の確立 2-2 人材の確保・配置 |
・ CIOを支える体制を強化する ・ CIO等の権限・責任を明確化する ・ 情報担当部門と業務担当部門の協力体制を整える ・ 人事担当部門と連携して内部人材を確保する ・ 外部人材の選択肢も活用する |
3 予算・実施計画・評価 |
3-1 予算・実施計画の策定 3-2 評価の実施 |
・ 重要案件は、首長や幹部を含めて政策判断を行う ・ 予算編成過程に情報担当部門等が関与する ・ 評価と予算をリンクさせる |
4 調達・開発・運用 |
4 調達・開発・運用の管理 |
・ 仕様書・要件定義書の内容を明確化する ・ 積算方法を向上させる ・ 調達改革を推進する |
5 情報セキュリティ |
5 情報セキュリティの確保 |
・ PDCAサイクルを確立・継続する ・ 一般職員を含め、情報漏えい対策を徹底する |
6 標準化・知識共有・人材育成 |
6-1 標準化・知識共有 6-2 人材の育成 |
ガイドライン等を策定・更新する ・ 知識・経験の情報共有化を進める ・ 求められるスキル・知識を明確化する ・ OJTと専門的研修等により人材を育成する |
●4つの段階
段階 |
説明 |
|
レベル1 |
未整備段階 |
IT ガバナンスの必要性が意識されず、IT ガバナンスに向けた取組が全く実施されていません。 |
レベル2 |
導入段階 |
IT ガバナンスの必要性を団体が認識し、IT 利用の基本方針の策定や、CIO2の設置など外形的な枠組みは整備されています が、IT ガバナンスは十分機能していません。 |
レベル3 |
機能段階 |
IT ガバナンスの枠組みが有効に働いています。さらにその実施状況が把握されています。 |
レベル4 |
発展段階 |
IT ガバナンスの枠組みの実施状況について評価し、かつ、評価結果を受けて、IT ガバナンスの枠組み自体の見直しが定期的に実施され、IT ガバナンスがさらに高い次元に発展しています。 |
【参考】総務省
・2007.03.20 「新電子自治体推進指針」の公表(平成19年3月20日)
【参考】このブログ
・2007.03.21 総務省 新電子自治体推進指針
【過去の今日】
・2006.07.14 日本とはレベルが違う?SECの報告書・・・パブコメも募集しています
・ 電子申請旅券の1枚あたりの発給コストは1600万円!通常の発給コスト
・2005.07.14 内部統制監査、文書化の対象範囲縮小 企業に配慮?
・ 旧ワールドコムの元CEO、禁固25年の実刑判決
Comments