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2007.07.14

総務省 「地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド」を公表

 こんにちは、丸山満彦です。総務省が、「地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド」を公表していますね。。。
 各地方公共団体がITガバナンスを強化する際の参考となるよう、新電子自治体推進指針の趣旨を補足して、ITガバナンスの意義、6分野9項目の取組項目、4段階の段階的取組、23項目の強化のポイントについて、先進自治体の事例、参考文献とともに取りまとめたもののようですね。。。

 
【総務省】
・2007.07.13 「地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド」の公表

●地方公共団体におけるITガバナンスの強化ガイド
・・概要
・・本文
・・別紙
・・参考資料
 
■6分野9項目の取り組み項目

6分野

9項目

23の強化ポイント

1 基本戦略

1-1 IT 利用の基本方針策定

1-2 全体最適化の取組

ITを政策達成の手段と位置づけて方針を策定する

形式にこだわらず、質を高める

情報資産を一元的に把握する

技術基準の統一や共通基盤の整備を行う

業務とシステム双方について、最適化を進める

2 推進体制

2-1 組織体制の確立

2-2 人材の確保・配置

CIOを支える体制を強化する

CIO等の権限・責任を明確化する

情報担当部門と業務担当部門の協力体制を整える

人事担当部門と連携して内部人材を確保する

外部人材の選択肢も活用する

3 予算・実施計画・評価

3-1 予算・実施計画の策定

3-2 評価の実施

重要案件は、首長や幹部を含めて政策判断を行う

予算編成過程に情報担当部門等が関与する

評価と予算をリンクさせる

4 調達・開発・運用

4 調達・開発・運用の管理

仕様書・要件定義書の内容を明確化する

積算方法を向上させる

調達改革を推進する

5 情報セキュリティ

5 情報セキュリティの確保

PDCAサイクルを確立・継続する

一般職員を含め、情報漏えい対策を徹底する

6 標準化・知識共有・人材育成

6-1 標準化・知識共有

6-2 人材の育成

ガイドライン等を策定・更新する

・ 知識・経験の情報共有化を進める

・ 求められるスキル・知識を明確化する

OJTと専門的研修等により人材を育成する


●4つの段階

レベル

段階

説明

レベル1

未整備段階

IT ガバナンスの必要性が意識されず、IT ガバナンスに向けた取組が全く実施されていません。

レベル2

導入段階

IT ガバナンスの必要性を団体が認識し、IT 利用の基本方針の策定や、CIO2の設置など外形的な枠組みは整備されています

が、IT ガバナンスは十分機能していません。

レベル3

機能段階

IT ガバナンスの枠組みが有効に働いています。さらにその実施状況が把握されています。

レベル4

発展段階

IT ガバナンスの枠組みの実施状況について評価し、かつ、評価結果を受けて、IT ガバナンスの枠組み自体の見直しが定期的に実施され、IT ガバナンスがさらに高い次元に発展しています。

 

【参考】総務省
・2007.03.20 「新電子自治体推進指針」の公表(平成19年3月20日)


【参考】このブログ
・2007.03.21 総務省 新電子自治体推進指針


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