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2007.07.30

同程度の事業所が多数ある場合の拠点の選定方法って・・・

 こんにちは、丸山満彦です。ある人から質問があったのですが、「同程度の営業所が多数ある場合の拠点の選定方法ってやっぱり2/3ですかね。。。たとえば、全国を1つのブロックとして、全国で50の営業所があるとしますね。。。各営業所の売上高はほとんど一緒だとしますね。その場合、全社統制が有効だとすれば、重要な拠点は2/3程度を選ぶとすると、34ヶ所になるのですが・・・」

 
 まぁ、営業所を各地に配置している会社などでは、こういうことはあるわけですが。。。同じ全社的な統制の元でおこなわれていて、リスク等も同様で、業務プロセスも同様であれば全体でひとつの拠点と考えて、たとえば全体からサンプルを選ぶという方法が考えられますよね。。。
 次に、こんな方法は認められるでしょうか・・・

ひとつの事業所を代表的な事業所として選び、そこですべてのサンプルを選ぶ。。。そこで問題がなければ、全体としても問題はない。
 こういうロジックってありですかね・・・

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Comments

『まぁ、営業所を各地に配置している会社などでは、こういうことはあるわけですが。。。同じ全社的な統制の元でおこなわれていて、リスク等も同様で、業務プロセスも同様であれば全体でひとつの拠点と考えて、たとえば全体からサンプルを選ぶという方法が考えられますよね。。。
 次に、こんな方法は認められるでしょうか・・・
ひとつの事業所を代表的な事業所として選び、そこですべてのサンプルを選ぶ。。。そこで問題がなければ、全体としても問題はない。
 こういうロジックってありですかね・・・』

ないと思うのですが、どのように考えられますか?
前半と後半で刊上げ方が不一致なように考えますがいかがですか?
全体から、すべてのサンプルを無作為に抽出するのではないですか?
結果として、ある事業所だけがサンプルとして選ばれているのならまだしも、あるひとつの事業所を代表的な事業所をしてまず選ぶというのは、もし、私が会計士で会社側からそのような話をされたら、正直不純な動機を感じぜずにはいられなくなってしまいます。
残念ながら。。。


Posted by: HISAEMON | 2007.07.30 01:03

HISAEMONさん、コメントありがとうございます。

標本抽出法に、多段抽出法っていう方法があります。
選挙の出口調査などをするときに行っていると思われる方法です。(もちろん、実際の出口調査では、ほかの方法も組み合わせたりして単純な多段抽出法ではないでしょうが・・・)

たとえば、全国の選挙区ですべて誰に投票をしたかをすることは大変なので、市町村別にまず、いくつか選ぶ標本を選ぶ。次に、選ばれたそれぞれの市町村の中からいくつかの投票所を選ぶ。という方法ですね。。。

全国50箇所の営業所の中から、数箇所(1箇所はさすがにだめですかねぇ・・・)の営業所を選び、その営業所の中から、サンプルを選択する。
このようにして選ばれたサンプルから母集団全体の属性を推定する。。。

こんなことするくらいなら、全体を均一な母集団として一挙にランダムサンプルするほうが楽ですかね。。。

選挙速報を見ながら、ふと思ったわけです。


ちなみに、
【トーマツ企業リスク研究所のウェブページ】
●キーワード ; サンプリング
に多段抽出法の説明がありますね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2007.07.30 08:00

おはようございます、せろまるです。

『ひとつの事業所を代表的な事業所として選び、そこですべてのサンプルを選ぶ。。。そこで問題がなければ、全体としても問題はない。
 こういうロジックってありですかね・・・』

私はこれはあり得るのではないかと思いました。
例えば、同程度の事業所が複数あったとしても、
所在地(都道府県など)が違えば、今後の戦略等も
違ってくるでしょうから、その上で、どの拠点が今後、重要度が高いか、売り上げに占める割合が大きくなるかを経営者判断で行い、そこを代表とする。

というのはどうでしょう?
今現在が同程度とはいえ、今後の戦略構想次第では現在における重要度に違いはでるのですから、
そこを鑑みて、代表を決めると。
重要でなく、代表事業所が不備なしだった結果を受けて不備なしと判断された事業所で今後、内部統制の不備が発覚し、問題がおきても被害は微少であるでしょうし。方針転換で重要度があがれば、その時に、適宜監査を行えばいいのではないでしょうか?

・なぜ、そこを代表としたのか?
 →企業の戦略を加味し、検討した結果
・どうして、その事業所の結果を受けて、他の事業所も問題なしと判断したのか?
 →全社的な業務プロセスの整備状況、自社の内部監査の実施状況

を株主に対して、説明し、納得してもらえるだけの根拠があれば良いのだと思います。

内部統制報告書って、要は株主を納得させる資料の1つであり、その目的さえ果たせば良いのだと考えています。
完璧かつ潔癖なものは必要でなく、説明責任を果たすことが重要かと。

Posted by: せろまる | 2007.07.30 11:37

匿名にて失礼いたします。
サンプリングについては、いつも悩んでいますので、こちらで意見を述べさせていただき、ご意見を拝聴できればと思います。

サンプリングについては、会計士の方は金額的重要性の高い拠点、金額の高い取引がカバーできれば問題ない、という方が多いように感じます。

会計監査はそれでもいいと思いますが、内部統制監査はそこに着目するのではなく、取引の質やプロセスのリスクに応じた監査を求められるのでは、と思っています。

よく、監査で拠点を選ぶ際、会社の方と話し合い、重要度を決めますが、結果として出てくる不正は、その時外された拠点にあることが多いように感じます。

会社に負荷をかけるかどうかは、会社の体制の組み方に大きく依存するものであり、今年はしょうがないにしても、重要拠点のみ統制整備することをはじめから許容するような論議はどうかと思ってしまいます。

うまくご説明できず、もうしわけありません。

私は、すべての拠点からのランダムサンプリングで行い、拠点のサンプリングを中心に、その中でさらにサンプルを選ぶべきだと思います。そして、監査拠点は固定をしないこと。これらが果たされなければ、そもそも社内で行われている業務監査とあまり変わらないと思いますがいかがでしょうか。

つたない内容で申し訳ありません。
失礼いたします。

Posted by: A | 2007.07.30 12:21

 多段抽出法は「規模が同じ位の50の営業所」の場合、「なぜ、その営業所を選んだのか?」の理由付けが難しいように思います。
 均質な50の営業所から「無作為」に営業所を選んだとしても、選ぶ営業所数が「1つ」でよいのか、「n箇所」必要なのかが理屈がつかないように思います。理想的には50の営業所の取引をひとつの母集団とみなして、無作為でサンプルを抽出すべきでしょう。<母集団を集めるのが大変かもしれませんが。

 実際には、「規模が同じ位の50の営業所」となっている場合は少なく、規模に差がある場合がほとんどと思います。
 その場合は規模に応じてランクを付けして、ランク毎に、例えば「毎年対象となる」「1/3を対象」「1/5を対象」等の基準を作成することになると思います。
 この場合でも「ランク付け基準が何年も使えるものなのか?」とか、「新規営業所の扱い」とか、「ランク内無作為抽出だと、全く行かない営業所が出てくる」とか、色々問題はありそうですが。

 いっそ、「非統計的サンプリングを採用している」と宣言したほうが楽かも?

Posted by: Mulligan | 2007.07.30 21:05

せろまるさん、Aさん、Mulliganさん、コメントありがとうございます。。。

 サンプリングの方法ですが、統計的な手法を使わなければならないという話ではないので、合理的に説明できれば、どのような方法でもOKだと思います。
 ただ注意しなければならない点は、監査人がそれほど優秀ではなく、サンプリングの知識がない場合は、一般的なサンプリングの方法を採用していないと、監査人を納得させるのに骨がおれるということです。。。
 一般的に監査人には統計の知識はありませんので、サンプリング手法等を説明するのに骨がおれる可能性が高いです。

 統計的手法というのは、実は手間がかかります。たとえば、ランダムサンプリングをするのは母集団全体を電算処理できるデータ形式で持っていない限り大変だと思います。それでも、ソフトによっては本当の乱数ではなく擬似乱数で代用する場合が多いようです。
 なので、Mulliganさんのいうとおり、非統計的サンプリングをすることにしてしまうのも手でしょうね。ただ、不備が発見された場合の母集団全体に与える影響を見積もるのがちょっと大変かもしれませんが。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2007.07.31 05:49

はじめまして、匿名で失礼します。先日発表された「監査の実務指針」のP.30の②ウ.において、「複数の営業拠点や店舗を展開している場合において・・・・一定の複数会計期間ごと(例えば3年ごと)に運用状況の評価を実施することができる。」というくだりがあります。これによると、毎年3分の1の営業拠点や店舗を評価することを想定しているように思われます。

Posted by: sai | 2007.08.03 10:20

saiさん、コメントありがとうございます。実務指針案の考え方はローテーションを想定しているわけですよね。。。
 で、このローテーションというのは多段抽出法ともとれるのですが、営業所の選定はランダムサンプルではなくて、監査人の専門家としての判断に基づくものですよね。。。
 サンプリング方法は専門家としての判断に基づいていろいろとありえるわけですよね。。。
 実務指針案の方法等も含め統計的な手法に基づかない専門家としての判断に基づくサンプリング手法を利用して評価する場合に、発見された不備が与える影響額の見積もりってどうするんでしょうね。。。という問題が残りますよね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2007.08.04 16:42

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