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2007.07.26

PCAOB’s New Audit Standard for Internal Control Over Financial Reporting (AS No.5) is Approved by the SEC

 こんにちは、丸山満彦です。米国の内部統制監査の新しい基準となるAS5がSECに承認されたようですね。。。

 
■PCAOB
・2007.07.25 PCAOB’s New Audit Standard for Internal Control Over Financial Reporting is Approved by the SEC

"no later than for fiscal years ending on or after November 15, 2007"ということのようです。

これで米国では、経営者は経営者で内部統制の有効性評価をし、監査人は監査人で独立して内部統制の有効性評価をすることになります。従来は、監査人が経営者評価の適否を判断する必要があり、経営者評価が監査人の影響を受けるため、過剰反応となるケースがあったわけですが、両者を切り離すことにより経営者評価が監査人の監査の影響をあまり受けなくなり、経営者評価の効率性があがるということになりますね。。。

日本では、監査人の監査の効率性をあげようと、ダイレクトレポーティングを採用しない方針をとり、監査人の意見表明の対象を内部統制報告書の適否にしたわけですが、結局、監査人の作業はダイレクトレポーティングと同様の作業が実質的にかかる上に、経営者評価の効率性をあげることができず、成功したとはいえないようですね。監査人が理論よりも「ゆるふん内部統制監査」をすれば別ですが。。。(まぁ、これは制度の違いというよりも、保証水準の違いという話ですが・・・)

米国では、経営者評価の効率性をあげようと、監査人の意見表明の対象をダイレクトレポーティングのみにした結果、経営者評価が監査人の監査の影響をあまりうけないために効率的に実施できるように思いますね。。。

 PCAOBによる監査法人の検査は、このAS5に準拠して効率的に監査をしているかどうかということになるのでしょうね。。。


【参考】このブログ
・2007.07.13 現場感覚 ダイレクトレポーティングのほうが経営者の負担は少ないんじゃないの?
・2007.05.25 PCAOB 監査基準書第5号が承認されましたね。。。
・2007.05.24 SEC Approves New Guidance for Compliance with Section 404 of Sarbanes-Oxley
・2007.05.21 米国SOX法の状況 FEI Survey: Management Drives Sarbanes-Oxley Compliance Costs Down, But Auditor Fees Virtually Unchanged
・2007.05.07 内部統制の評価 やっぱりみんな心配なので過剰反応になるのかなぁ・・・
・2007.04.30 学者もわからない?内部統制監査の意見形成論(ダイレクトレポーティングの不採用)
・2007.04.29 SOX法に対する経営者の見解
・2007.04.22 SOX法 3年目は5%の企業に内部統制の欠陥


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