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2007.06.06

「文化庁は、もはや公平公正な著作権行政を運営する適切な省庁とは言い難く、速やかに著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む」という意見もありますね。

 こんにちは、丸山満彦です。知的財産戦略本部から「知的財産推進計画2007」が公表されましたね。。。内容ももちろん注目されるわけですが、その募集された意見についてもかなり注目があつまっているようです。。。

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知的財産戦略本部

●2007.05.31 知的財産推進計画2007
 
知的財産推進計画2007(H19.5.31)
 ・別冊参考資料(H19.5.31)

○「知的財産推進計画2006」の見直しに関する意見募集の結果について
  ・結果概要
  ・団体からの意見
  ・個人からの意見

○有識者本部員会合議事要旨
 ・2007年度 有識者本部員会合(第1回)議事要旨(H19.4.17)
 ・2007年度 有識者本部員会合(第2回)議事要旨(H19.5.22)
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 下のブログや記事も参考にしていただきたいのですが、まずは、生のパブリックコメントを見ていただきたいのです。
 こんなに激しいコメントが書かれているのも珍しいなぁ・・・と思うわけです。ただ、そのまま要約せずに公表しているのは素敵です。。。

団体からの意見の例

(略)
文化庁著作権課に依る一方的な行政運営には理解不能である。徒に著作権者団体の意見のみを汲取り消費者、機器メーカーの立場は無視し続けている。アップル社を私的録音録画小委員会から閉め出し、欠席裁判で物事も決める閉鎖的な体質を持つ文化庁の典型的な隠蔽体質を良く表している。平成19年3月27 日、文化審議会 著作権分科会私的録音録画小委員会にても多くの小委員会委員が補償金制度の必要性の根幹の議論提示をしたにも関わらず、作為的に「私的録音録画問題に関する検討の進め方(案)」から削除するなど鼻から「結論ありき」の審議会運営をする著作権事務局には真摯な姿勢は微塵も感じられず、もはや公平公正な著作権行政を運営する適切な省庁とは言い難く、速やかに著作権行政を他の省庁に移管することを強く望む

個人からの意見の例

著作権延長反対
どこまで欲の皮つっぱってんだ
反吐が出る

最後に、著作権保護期間の延長(死後70年)は反対です。著作者本人が著作の恩恵を受けるのは当然だと思いますが、その子々孫々まで~という感覚はおかしいと思います。今の50 年でも、著作者の子供までは十分に恩恵を受けます。それ以上はもはや必要ないと思います。文化の停滞を招きます。
70年延長を主張する漫画家松本零士氏が「クリエイターは年金もなく~」と仰っておられましたが、それはクリエイターだけに限りません。多くの自営業者がそうですし、まじめに企業に勤めている者も今の日本の現状では将来の年金に大きな不安を抱いています(そもそも、クリエイターだとて国民年金をちゃんと払っていれば、松本氏の年代ならば年金はあるはず)。
特許権はもっと期間が短いですし、著作権だけ死後70年(ただの70年ではなく、「死後」の70年!)に延長は断固として納得できません。ただの利権狙いにしか思えない主張です。

著作権保護期間延長に反対します。
JASRAC 主導による動きのようですが、現状のJASRAC は著作権徴収料の行き先の不透明さや視野の狭いお役所体質、著作者にまで料金を請求するなど様々な問題が指摘されています。
そのような状態の機関に著作物の管理を従来以上に長い期間任せたりするのは著作者や消費者にとっては更なる不利益をもたらすのではないかと私は考えます。

制作者サイドの視点から、著作権の期間延長に反対させていただきます。小説、映画、音楽などに限らず、ほとんどの創作物は作者の寿命よりも流通・販売期間が短いのが通例です。たとえば、20年前に販売された書籍の中で、現在まで版を重ねて流通・販売されている作品は全体の何%程度になるのでしょうか? ましてや、作者の死後も数十年以上にわたって一定以上の販売数が見込める作品というものはごく少数に過ぎません。
ところが、クリエーターの多くは、自分の産みだした作品は素晴らしく、多数の人間に少なからぬ影響を与え、それは自分の死後も愛読者によって語り継がれていくはずだ………という妄想を抱えています。そして、この妄想が悪い方向に発展すると、死後になって自分の作品が大ヒットしたのに、著作権が消失しているばかりに販売者ばかりが利益丸儲け………という被害妄想にいたり、「著作権を延長せよ」と叫んでしまうわけです。
このような妄想にはつき合う必要はなく、作者の死後にそれなりの期間を経過した作品からは著作権を消失させ、公共のアイデア・プロットとして再利用した方が、後進が創作を行う際にも参考となり、かつ創作行為の活性化にも寄与するのではないでしょうか?

次に私的録音補償金問題。
これも多くの問題を秘めています。
まずCD などで徴収しているにも関わらず、これらのことを始めてしまうとそれこそ二重取り、三重取りとなってしまう結果になります。
またこれについては現状の音楽著作権団体である、JASRAC の問題についても触れなければなりません。
まず何が保障されるのかはっきりしないこと。
またそれによって得た金額はどこに流れるか不明瞭なこと。
これがあげられます。
またJASRAC 事態お金の流れに関して不明瞭な事も多く、文化庁の天下り組織であるために音楽著作権管理団体としては不適格です。
現状でもさっきあげたようにその利益により得た金額の流れが不明瞭であり、執拗なまでのとりためにより、音楽文化を衰退させたと言う前科も持ち合わせています。
現状の着メロなどを売るためだけに法律まで捻じ曲げ、midi 文化やflash などのパロディーを死滅させたことは記憶に新しいところでしょう。
またJASRAC の一般的な印象はこのflash ができるようにとても著作権管理団体と言えるものではなく、実態は単なる徴収団体であり、文化を執拗以上に衰退させてしまう害悪でしかありません。
http://iiaccess.net/upload/view.php/000901.swfまた日本の著作権料使用料金が高すぎる事も問題です。
アメリカなどではまだ一般的に使いやすいような金額であるのに対し、日本は余りにも高すぎるその金額とJASRAC のその利益で得た金額の使い方が不明瞭なことなども含めその使用がためらわれている事が多いのは世間をみればわかります。
昔は街角で歌手などの音楽が流れていたのに現在はJASRAC の執拗な取立てのためにすっかり聞く事もすくなくなりました。
10 年ほど昔はその歌手の歌は誰でも知っていたと言うこともあったのに今ではほんの一部だけしかしらないと言う事も多くなりました。
つまりは大衆から音楽を奪い衰退させているだけに過ぎないのです。
これらの事からも著作権の強化は決して文化を保護するものなどではなく、文化を衰退させ死滅させてしまうことになってしまうという結果につながります。
またJASRAC は音楽だけでは売り上げが伸びなくなったのか、著作権の一元化と称し漫画などについても管理しようとしている節があります。
もしこれらの事が進められてしまうとかつてのmidiのように二次創作自体が取り締まりの対象になってしまい、同人文化が死滅しかねない危険性が非常に高いです。
事実同人業界ではバーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会であげられていた二次元規制と同じくらい、そのような不安が広まっています。
(略)
ここ最近警察やJASRAC、ホットラインセンターなどの特定の権力をもった団体の暴走が非常に目につきますのでここは民主主義らしく一部の意見を大勢にみせるのではなく、本当に大勢の意見をみて政策を決めていただいてほしいです。
法律は貴方達の都合だけで決めていいものではありません。
規制を進めすぎるとただ文化などの衰退を招くことも忘れないでください。
それに余りに規制を進めすぎた結果、お隣の中国や北朝鮮のような言論の自由すら失われる事にもつながる事を忘れないでください。
どうかその辺の所の熟慮してできればこの案自体を廃案にしていただけることを祈っています。
それでは雑文失礼いたしました。

【参考】
BENLI 小倉秀夫弁護士
・2007.03.24 「知的財産推進計画2006」の見直しに関する意見募集

■CNET Japan
・2007.06.06 アップル、文化庁を激しく非難--「私的録音録画補償金制度は即時撤廃すべき」


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Tracked on 2007.06.06 22:12

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