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2007.02.08

データ捏造

 こんにちは、丸山満彦です。表題を「発掘!あるある大捏造。でも、人間!これでいいのだ?」としようかと思ったがやめました。あるある辞典の問題が出たときに、同じ問題は他の放送局も含めてたくさんあるだろうな・・・って話を仲間としていました。構造的には、粉飾決算とそんなに変わらないんでしょうね。内部統制の問題です。

【あるある関係】
■日経新聞
・2007.02.07 関テレが捏造問題で報告書、総務省は再調査求める方針
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千草社長は詳細を一切明かさなかったが「過去の放送分(の不正)も盛り込んだ」と説明。
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 報告を受け菅義偉総務相は「極めて不十分な内容」として、同社に再調査を要請する方針を決めた。総務省幹部は「皆が知りたい内容が入っていない」と指摘。
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 他人の取材ができるのに、社内の取材はできないということはないので、こういう話になるということは、「隠したい」という意思があると受け取られてしまいますね。事故後の対応がうまくなかった他社と同じ対応のように思えてしまいます。。。

・2007.02.05 関西テレビ、日曜夜9時の放送枠返上・捏造問題で
 不正が発見されて失うものは、不正により守るものの何倍にもなります。。。(見つからないかもしれないという心理が働くからそうなるのでしょうが・・・)

・2007.01.29 IT PLUS:納豆データと経理データ、捏造は同列だ【コラム】
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我々視聴者にできることはもっと冷静にテレビを見ることです。あそこに出ている人はとなりの人と同じです。あの番組を作っている人は会社の同僚と同じ人です。テレビ局の社長はあなたの会社の社長よりも優柔不断で責任をとらない人です。
 テレビから流れる情報は本当でもなく嘘でもなく、テレビ局のあるディレクターが流したい情報です。あなたがそれを利用しようとするならば、インターネットや口コミなどのテレビ以外の情報で検証してください。
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・2007.01.29 7回立ち会いでもプロデューサー見抜けず・「あるある」捏造
 たしかに、不正を見つけるのは難しいところがありますが、、、不正の兆候を感じたらモードを変えて調査をしていけば見つかる可能性は高まりますね。

■読売新聞
・2007.02.07 「あるある」出演研究者、多くが「無理」感じたと証言
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捏造自体は否定するものの、「実験が安易」「都合の良いコメントだけ使われた」などの不信感を持ち、「これを食べれば(試せば)効果がある、と結論付けるのが特徴」と口をそろえる。
 同番組と前身の「発掘!あるある大事典」に出演した経験のある研究者のうち約50人が取材に応じ、15人が番組の作り方に疑問を感じたという。
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 という意見があれば、プロデューサーも不正の兆候を感じてモードを変えるべきだったのかなぁ・・・。後で言うのは簡単な話なんでしょうが・・・

■毎日新聞
・2007.01.20 あるある大事典:「納豆ダイエット」はねつ造 関西テレビ
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「発掘!あるある大事典2」で、事実とは異なる内容が含まれていたと発表した。「納豆を食べるとダイエットができる」との内容だったが、研究者のコメントや被験者の検査データをねつ造していた。
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(1)被験者がやせたことを示すのに別人の写真を使用
(2)米の大学教授の発言の日本語訳の一部をねつ造
(3)被験者の一部の中性脂肪値が正常値になったとしたが、測定せず
(4)納豆を朝2パックまとめて食べた場合と、朝晩1パックずつ食べた場合の比較で、被験者の血中イソフラボン濃度の結果をねつ造
(5)被験者の血中のDHEA(ホルモンの一種)量検査のデータをねつ造、また、
許可を得ずグラフを引用
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 こちらはデータ自体をねつ造したということのようです。

■産経新聞
・2007.01.23 【主張】番組捏造 問われるメディアの基本
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これでは報道機関としての看板をおろした方がよいのではないか。
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【人間!これでいいのだ関係】
■朝日新聞
・2007.02.08 TBS、「頭の良くなる音」でおわび 表現に行き過ぎ
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「バラエティー番組とはいえ、表現上行き過ぎていた」
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論文は00年に米国の学術誌に発表された。同部によると、昨秋、このコーナーを制作した制作会社がグループに紹介したいと申し出たが、「記憶力向上と結びつけることはできない」と断られたという。
 経緯に関し、同部は「研究者に直接了解を得ずに放送してしまったことについて、おわびします」とする一方、「個々の論文やコメントの趣旨を変えていないので捏造(ねつぞう)ではない。1人の研究者が行った研究ではないが、番組として仮説を立てた。手法に問題はない」としている。
 研究メンバーの一人の国立精神・神経センター神経研究所の本田学さんは「科学者のモラルとしてお断りしたのに、実験の体をなしていないような番組と私たちの研究が結びつけられ、研究の社会的信頼が著しく損なわれた」などと話し、TBSに抗議するという。
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 TBSとしては、「個々の論文やコメントの趣旨を変えていない」のでねつ造ではないとしていますが、特定のストーリーにそって必要となる情報の必要となる部分だけを組み合わせることは問題がないとはいえないように思います。多くの不正も、ここの取引などでは法律違反がないように見えても全体としてのストーリーが不正の意図で仕組まれているケースがあります。
 なんかそういうのと同じにおいを感じました。。。

■毎日新聞
・2007.02.07 TBS:週刊誌の「ねつ造番組」記事に反論
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週刊新潮(8日発売=一部地域を除く)が情報バラエティー番組「人間!これでいいのだ」を「ねつ造番組」と報道することについて、「論文や研究者の発言をねじ曲げて紹介したり、データをねつ造するなどの行為は一切なく遺憾」とのコメントを出した。しかし、仮説を紹介するのに断定表現を使ったことには、「表現上行き過ぎた点があった」とおわびした。
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 いつもは、情報を網羅的にならべているのですが、今回は情報を選択し、コメントをつけて見ました。



【過去の今日】
・2006.02.08 会社法施行規則 業務の適正を確保するための体制
・2005.02.08 UFJカード フィッシング被害
・       日薬連 個人情報保護ガイドライン

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Comments

こんばんわ、せろまるでございます。

フード界に次いで、放送界もこれで
「バレたらヤバイ」じゃなく、「隠したらヤバイ」が浸透してくれるといいですね。。。

Posted by: せろまる | 2007.02.08 23:53

せろまるさん、コメントありがとうございます。
経営者の倫理観ですよね。。。
誰でも、人ごとではないんですよね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2007.02.09 09:25

これらの問題を解釈するには、3つの事例へ分ける必要がありそうですよ。

1)番組中にて紹介した事例が元ネタとの整合性が取れていないとの話は、オーバーディスカッション的ですが、テレビ番組に限らず自身らにとって都合が良いように引用元への解釈を歪めるのはアカデミックな場でもよくありますよね。

2)納豆話では一見関連性がありそうに見える話を無理矢理繋いだ、論拠が無い話として非難されてますね。

3)私が最も違和感を感じているのは、番組中での再現実験です。
サンプル(人)が恣意的に選択されてたり、結果が容易に誘導できるように実験計画が誘導されていたり(一連の報道で明らかになってますが)。
あまり取り上げられていない論点ですが、わずか3人4人のサンプルサイズでは、統計的な有意差なんて出しようが無いでしょう。


もしも番組での実験にて独自に何らかの知見が得られたと放映するならば、最低レベルであっても無作為的に抽出された数十人規模の体験者が必要となります。

Posted by: Luca | 2007.02.10 21:35

Lucaさん、コメントありがとうございます。報道番組とエンターテイメント番組の境目がわかりにくいですよね。番組中ずーっと、「エンターテイメント番組」とか、「報道番組」って横に書いてくれるとわかりやすいですよね。。。「あ~。お笑い番組ね。。。」みたいな感じで、話半分に見れるのにね・・・

Posted by: 丸山満彦 | 2007.02.12 02:43

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Tracked on 2007.03.01 04:26

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