« 郵政公社 システム障害 | Main | 公認会計士協会 監査・保証実務委員会研究報告第19号「重要な虚偽表示のリスクの評価手法」を公表 »

2007.01.16

経済産業省 不二家に対するISOの臨時審査を要請?

 こんにちは、丸山満彦です。「不二家が認証を受けている品質・環境管理の国際規格「ISO」に関し、経済産業省が認証機関の関連団体に対して臨時の審査を要請していることが、13日分かった。」(読売新聞)のようですね。。。
 不二家の審査をした審査機関に臨時の調査を求めたようですね。

 
■読売新聞
・2007.01.13 不二家ISO、経産省が臨時審査を要請…取り消しも

 経済産業省は、財団法人「日本適合性認定協会」を通じて、不二家の認証取得を担当した民間の認証機関に臨時審査を求めた。これを受け、認証機関が事実関係の調査に乗り出したようです。その結果、問題があると判断されれば
〈1〉是正措置の要求
〈2〉認証登録の一時停止
〈3〉認証取り消し
のいずれかになるようですね。
 過去には、
(2)神戸製鋼所やJFEスチールが工場の排出物のデータを改ざんし、6か月の登録停止
(3)三菱ふそうトラック・バスが大型車の欠陥・不具合を隠していた問題で、認証登録を失効した
という事例があるようですね。

・消費期限切れの原材料を使った洋菓子を出荷していた時期が、品質規格の取得直後である
・問題が判明して以降、埼玉工場で牛乳の在庫記録を残していなかった
・札幌工場では原材料の仕入れ時期などを製造記録台帳に記載していない
などの問題があったようです。

=====
不二家は11日の会見で、「埼玉工場はISO認証を受けており、廃棄物が一定量を超えると、是正報告書を書かなくてはいけないため、(消費期限切れの牛乳を)捨てづらかった面もあったようだ」と釈明した。この点についても、協会は「ISOは、品質管理や環境への配慮を目的としているのに、体裁を整えることを優先しては本末転倒」と事態を重く見ている。
=====
 という発言もあったようです。

 ISOの認証は形骸ですから経営者の倫理観や意識が重要なんですよね。。。統制環境。だから、財務報告に係る内部統制の評価と監査の制度では、これも評価の対象となります。

【参考】このブログ
・2005.01.25 ISMSの形骸化

 


【過去の今日】

・2006.01.16 米軍 情報セキュリティ監査 多数の不要アカウントが存在?
・2005.01.16 コンピュータウイルス 2004年は2003年の3倍


|

« 郵政公社 システム障害 | Main | 公認会計士協会 監査・保証実務委員会研究報告第19号「重要な虚偽表示のリスクの評価手法」を公表 »

Comments

質問なのですが、今回の不二家の問題は極めて基本的なところで「会社のやることか?」的レベルで問題なのだと思います。

その証明の一つが、ISO14000認定工場のはずなのに廃棄手続きに穴があったなんてのが代表かと思います。

そこで、認証を取ってはいるけど実質的に無視していた、というケースの場合に取引先も資本市場も欺されたわけで、それも内部統制が出来ていなかった分けですよね。
内部統制は機能していたが抜け穴はありました、と言うのはあり得ないでしょう。

そこで、認証を無視あるいは破っていた、内部統制がダメじゃないか。
というところまで、市場が決めつけるわけですが、それが日本版SOX法にすぐに抵触するモノなのでしょうか?
ここらの関係がどうなるのか?という良い実例かと思うので、ちょっとケーススタディーとしてご説明いただけませんか。

Posted by: 酔うぞ | 2007.01.17 21:57

酔うぞさん、コメントありがとうございます。
 ちょっと、ミスリードするような書き方をしてしまいましたが、、、
まぁ、今回の件は、日本版SOX法とは関係ないように思います。。。
 日本版SOX法は、
1)財務報告に係る内部統制に関することで、かつ
2)その評価と監査に関すること
なので。。。
 確かに内部統制の問題ではありますが。。。

 今回の問題は
1)会社側の倫理観という統制環境という問題と
2)審査機関側の審査の妥当性という問題
があると思っているんです。。。
 

Posted by: 丸山満彦 | 2007.01.18 01:47

どもども

SOX法に直結しないだろう、というのは分かるのですが、なんて言うかな・・・・。
屁理屈といいますか、強引に持って行くことが出来るのかな?
それとも、強引に持って行くことを、キッパリと断ち切れるのかな?
なんて興味ですね。

つまり、現実にSOX法に抵触して大騒ぎというよりも、例えばどこぞの弁護士が申立をするといったような事前の(?)展開の可能性などに興味があるのです。

Posted by: 酔うぞ | 2007.01.18 09:45

酔うぞさん、コメントありがとうございます。
なるほど、、、そういうことですか、、、

強引につなげようとすると、見積もりの内部統制とか・・・不可能ではないのですけど。。。


Posted by: 丸山満彦 | 2007.01.18 23:13

「不二家」の不祥事が次から次に出て来た為か、
「ISO」の再審査問題から、機関への不信まで・・・・。
色々とにぎやかですが、

業界の一部には、こんな動きもある様です。
こちらを・・・。(ISOの補完手段としては有効?)
↓↓↓↓
http://fsr.cocolog-nifty.com/blog/2007/01/post_b19c.html

「日本の食品業界で初の試み」の様ですので、
一度ご覧になられたらと、思います・・・。

TVニュースでの「映像」は、こちらです。
↓↓↓↓
http://www.youtube.com/watch?v=fa9BwUFMOXo

Posted by: tomy | 2007.02.02 01:41

tomyさん、コメントありがとうございます。仕事柄食品工場にいったこともありますが、ガラス越しに見学できるコースを作っている工場がありました。
 一つの方法で解決するわけではないのですが、例えば、いつでも見学できる状況にしておけば、ずさんな管理がへるかもしれませんね。。。

Posted by: 丸山満彦 | 2007.02.03 01:57

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 経済産業省 不二家に対するISOの臨時審査を要請?:

» 信用と信頼 [幸せの見つけ方]
こんにちは、管理人です。 今日は信用について考えたいと思います... [Read More]

Tracked on 2007.02.03 17:32

« 郵政公社 システム障害 | Main | 公認会計士協会 監査・保証実務委員会研究報告第19号「重要な虚偽表示のリスクの評価手法」を公表 »