住基カードを不正取得し他人になりすましていたのは元警官
こんにちは、丸山満彦です。住基ネットに参加していたからこそ起こったことなのかどうなのかはわかりませんが、愛人と新しい人生をやり直そうと住基カードを不正取得し、他人に成りすましていた人がいるようですね。これも「末端での例外的な事例で、制度的欠陥を示すものでなく、(住基ネットに)具体的な危険性があるとはいえない」のでしょうか。。。ちなみに、私はよく吟味していません。すみません。
■朝日新聞
・2006.12.12 好きな女性と新人生 住基カード不正入手容疑者は元警官
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調べに対し、瀬戸容疑者は「このままの名字では自分であることがばれると思った。結婚しているが、好きになった女性と新しい人生を誰にも知られずに始めたかった」と供述しているという。
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■読売新聞
・2006.12.12 住基カード不正取得で逮捕の男、失跡中の元警官と判明
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大阪市西成区のあいりん地区の44平方メートルの宅地に約3300人が住民登録している問題で、この宅地を住所地とする別人になりすまし、住民基本台帳カードなどを不正取得したとして、有印私文書偽造容疑などで京都府警に逮捕された契約社員瀬戸浩二容疑者(33)が、失跡中の福岡県警の元警察官だったことがわかった。
動機について瀬戸容疑者は「別人になって新たな生活がしたかった」と供述。妻子がありながら、別人になりすまして結婚し、就職までしていた。
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で、他人に成りすますためにおいくら払ったかといいますと・・・
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インターネットの裏サイトを通じて、大阪市西成区内の無職男性(38)名義の住民票と保険証を約60万円で購入。この男性になりすまして昨年12月、京都市伏見区役所深草支所に転居届を提出し、住基カードなどを不正取得していた。
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ということで、住民票+保険証=60万円で売買されているわけですね。闇マーケットがありそうですね。。。(って2chとかでは、時々出てましたが。。。後、戸籍とかも・・・)
で、この方は、
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今年5月には別の女性と結婚、女性の籍に入って再び住基カードを取得していたほか、6月以降は派遣会社などに就職し社会保険も受けていたという。
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なるほど・・・
■時事通信
・2006.12.12 元警官、住基カード不正入手=別人に成り済まし「第二の人生」-京都
■京都新聞
・2006.12.07 45平方メートルに3300人登録 住民票不正取得の男逮捕
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京都府警伏見署が、住民基本台帳カードを不正に取得して他人に成り済ましたとして、有印私文書偽造などの疑いで逮捕した男の捜査過程で判明。大阪市は、この面積で数千人が居住することは不可能のため大半が架空の住民登録とみて実態を調査しており、担当者は「届け出があって書面審査で不備がなければ受け付けてきた。長期間住んでいないことが分かれば職権で登録を削除する」と話している。
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この場合の登録の削除はあっさりできるような感じですね。。。
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調べでは、瀬戸容疑者はインターネット上で不正に売買されていた西成区の無職男性(38)の住民票や保険証を60万円で購入し転出届を取得。昨年12月5日、伏見区から男性名義の住基カードなどの交付を受けた疑い。
瀬戸容疑者は既婚者だが、離婚しないまま、今年5月に男性名で女性と結婚。「別人になって不倫していた女性と結婚し、新たな生活をしたかった」と容疑を認めているという。
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インターネット上で売買されているわけですね。。。
・2006.12.07 他人住基カード入手の男逮捕 容疑で伏見署
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西成区の男性が今年8月末に住民票を取ろうとした際、住所が移っていることに気付き、同署に相談していた。男性と瀬戸容疑者は面識がないという。
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被害にあった男性が住民票を取ろうとした時に気づいたわけですね。
なんとも気持ち悪い話ですね。
【参考】このブログ
・2005.01.19 住民基本台帳カード不正取得後絶たず
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