財務報告に係る内部統制 海外展開
こんにちは、丸山満彦です。財務報告に係る内部統制の評価及び監査の制度では、連結ベースですから当然海外子会社も対象となりますね。
・文化、社会習慣、言葉、法制度などが違うし、
・国内子会社の管理と海外子会社の管理状況が違うので、
国内の対応よりも海外の対応のほうが大変ですね。
製造業などは、海外での事業の割合が大きいので早めに対応するほうがよいでしょうね。ラインとスタッフ部門の職務分掌(役割分担)などが整理などのグローバル管理体制の見直しの話も途中で出てきてしまうかもしれませんしね・・・。
内部監査の問題もありますね。
Comments
丸山さん♪
ご本家SOXに対応すべく作成した業務プロセスの文書をJ-SOXに対応するにはどのような修正が必要なのかが気になります。
アメリカにある日本の会社の内部監査(主にアメリカ人)の間でもJ-SOXは話題になっているようです。J-SOX特有の資産の保全についての議論については、大昔にアメリカでも論争があったようなので、アンチ「資産の保全」派は納得がいかないまま業務プロセスの文書化のプロセスを修正するのかな。。。
Posted by: koneko04 | 2006.08.17 04:37
koneko04さん、コメントありがとうございます。米国のSOXと同じといってくれたほうが、海外展開は楽なのですけどね本当に・・・。違いを説明するのは大変だと思いますね。概念レベルの違いではなく、実務レベルでいったい何が違うのか。。。これが重要ですね。経営者も監査人も責任と直結してきますからね・・・。このあたり、金融庁や学者の人はどこまで実感があるのやら・・・と思うこともありますが、実施基準に期待しましょう。これが、だめだったら制度運営は厳しいでしょうね・・・。
なお、資産の保全を別にしたことは、財務報告に係る内部統制の評価上はあまり問題がないと思っています。
あくまでも、評価対象は財務報告の信頼性目的ですから・・・
それよりも、基本的要素とされ、「ITへの対応」というマネジメント・プロセスの一部に該当するのかしないのかよくわからない概念が持ち出されたことですね。論理的に整理する上では、曲者かもしれませんね
実務は、なんとでもするのですけどね、きっと・・・
Posted by: 丸山満彦 | 2006.08.18 14:33