日本的な、又は日本の実情にあった内部統制?
こんにちは、丸山満彦です。日本的な内部統制、日本の実情にあった内部統制といった言い方がされることがありますね。
内部統制だけでなく、日本的経営、日本の実情にあった経営、日本の実情にあった情報セキュリティ対策とかいろいろと言い方があるわけです。このような表現は欧米的経営、欧米的な内部統制、欧米的なセキュリティ対策と対比するような文脈で使われることが多いようです。
しかし、この手の議論、何が日本的で何が欧米的かの説明がないままに進められる傾向にありますね・・・。
1)制度としての特徴なのか
2)社会構造としての特徴なのか
3)個人の価値観についての特徴なのか
そして、それらのどのような特徴なのか、
は説明してから議論を進めてほしいところですね。
情報セキュリティに関しても、欧米=性悪説、日本=性善説という単純化した議論を何の根拠も示さずに展開されることが多かったのですが、内部統制についても同じで、日本的な内部統制とか、日本の実情にあった内部統制などという話が出てきたときには、その根拠を明確にさせるべきですね。。。
Comments
「日本的」の説明も必要ですが、当局は「内部統制」の説明もきちんとした方がいいと思います。
Posted by: 森亮二 | 2006.07.13 22:39
森先生、コメントありがとうございます。
人材不足なのかもしれません。
Posted by: 丸山満彦 | 2006.07.15 19:15