鎌ヶ谷市交通事故半減プロジェクト
こんにちは、丸山満彦です。今朝のNHKのニュースで知りましたが、千葉県鎌ヶ谷市では「鎌ヶ谷市交通事故半減プロジェクト」を行っていて交通事故の減少に大きな成果をあげているようですね。ヒヤリ事例データベースを作ってそれを分析して、対策に活かしているようです。
すばらしいですね。平成13年からはじめているようですね。NHKのニュースによるとある交差点では事故が44%も減少したそうです。ニュースの画像では、タクシー会社の乗務員が勤務後にヒヤリ・ハットデータベースに入力していました。地道な作業の積み重ねがすばらしい成果につながっていますね。
医療機関でヒヤリ・ハット事例データベースをつくり医療ミスを防ぐ運動をしているという話は良く聞きますが、交通事故の防止にも確かに使えますね。
ヒヤリ・ハット事例データベースによるXXXXの防止は、ヒヤリ・ハットする内容がわかりやすい場合には有効なのだろうと思います。しかし、危ないことをしていてもそれに気づかないようなことには向いていないのかもしれません。そのような場合は、すでに起こってしまった、失敗データベースのほうが良いのかもしれません。
なぜ、こういうことを考えたかというと、企業における内部統制やコンプライアンスにおいて、ヒアリ・ハットデータベースや失敗データベースを使ってうまく仕組みづくりができないかなぁ・・・と思っているからです。
会社に実装する場合は、
・ヒヤリ・ハット事例や、失敗事例を集める仕組み、例えばいかに、良質の事例を積極的に報告してもらえるか等の動機付けなどをうまく作るかと言う問題や、
・集めた事例データベースをいかに効率的に分析し、活用するための仕組みを作るか
と言う問題もありますね。
参考までに、不正事例データベースとは言いませんが、会計検査院に不正の事例が載っています。ただし、これは結果についてのみで、その不正が起こった背景や過程が書かれていないので、対策に生かすにはちょっと難しいのかもしれませんね。
みなさん、良いアイデアがあったら教えてください。
【参考】このブログ
・2005.03.24 失敗知識データベース これはイイ
※このときは、情報セキュリティ事件・事故データベースを社会のために作ればよい・・・という話をしていましたね・・・。
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