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2006.05.30

防止的統制活動と発見的統制活動

 こんにちは、丸山満彦です。財務報告に係る内部統制の評価のための文書化を行う場合、識別した統制活動が「防止的統制活動、発見的統制活動のどちらかフラグをつけなさい」と言われたりしますよね・・・

 
 防止的統制活動は、あるプロセスでリスクの原因となる事象が発生することをあらかじめ防ぐことです。発見的統制活動は、あるプロセスでリスクの原因となる事象が発生したことを発見することです。

 では、どのよにその両者を使いこなせばよいのか・・・

 防止的統制活動は、プロセスのインプット側におかれます。発見的統制活動はプロセスのアウトプット側におかれます。リスクの原因となる事象が発生すると、それを是正する必要がありますので、通常は、防止的統制活動を整備することが重要となります。特に大量の処理をする場合は、防止的統制活動でリスクの原因となる事象が起こるのをあらかじめ防ぐことが効率的な内部統制となります。しかし、このような大量処理を裁くための防止的統制活動を効率的にするためには、プログラム化して定型的に処理する必要があります。プログラム化するためには、あらかじめ起こりうるリスクを考えて防止するように仕組みをつくるわけですから、想定外のことに対しては対応できません。
 想定外のことがおこった場合に備えて、つまり防止的統制活動で防げなかったものをアウトプット側で発見する、つまり発見的統制活動で発見して、是正していくことになります。

 そもそも処理が定型的でなく、処理の数も大量でない場合、定型的な予防的統制活動をインプット側におくことが非効率的になる場合もあります。そのような場合は、アウトプット側に発見的統制活動のみをおくこともありえます。

 処理が大量の場合、又はリスクの原因となる事象とその事象の防止方法が明確になっている場合は、できる限り防止的統制活動を導入するほうがよいです。

 処理が大量でない場合、又はリスク原因となる事象とその事象の防止方法が明確になっていない場合は、発見的統制活動の導入が向いているかもしれません。

 処理が大量の場合で、リスクの原因となる事象とその事象の防止方法の一部のみが明確になっている場合は、防止的統制活動と発見的統制活動を組み合わせる必要がありますね。

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