書籍紹介 堀江正之著 IT保証の概念フレームワーク
こんにちは、丸山満彦です。著者の堀江先生は、経済産業省の情報セキュリティ監査研究会の時の委員で、金融庁の企業会計審議会内部統制部会の臨時委員もされている方で、システム監査、セキュリティ監査について造詣が深いです。ということで、。システム監査人、情報セキュリティ監査人必読の書ですね・・・特に、(保証型)監査を考える上では・・・。
■IT保証の概念フレームワーク -ITリスクからのアプローチ-
堀江正之著、森山書店、2006年3月31日発行
はしがきから・・・
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本書は、ITを対象とした保証の概念フレームワークの確立を目的として書かれたものである。
(中略)
ひるがえって、保証という概念について見当を加えようとするとき、さまざまなスタンスの取り方がありうる。法的な意味に限定した保証概念(もっとも狭い意味の保証)についての議論が一方の極にあるとすれば、モノやコトを信じて自らを任せるという信頼構築としての保証(もっとも広い意味の保証)についての議論が他方の局にありそうである。その意味で間口はとてつもなく広い。本書がとったのは、信頼構築の手段としての保証概念を監査概念との関係でつかまえてみる、というスタンスである。
(中略)
本書では、これまで理論的な立場からほとんど検討がくわえられることがなかった「IT保証」という新しい括りをつくってみた。その本質部分に迫り、全体像を明らかにするためには、まずもって概念枠をしっかりとしたものとする必要があるだろう。
(後略)
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・bk1
・紀伊国屋
・アマゾン
・セブンアンドアイ
・ジュンク堂
・ヤフーブックス
ちなみに、堀江先生の「システム監査の理論」も良書なのですが、入手が難しいかもしれません。
システム監査関係でその他お勧めの本は、吉田先生の「情報システム監査 税務経理協会、2002年 」ですね。
このブログの中の意見は私見であり、所属・関係する組織の意見ではないことをご了承ください。
Comments
E-Bookでネットで購入してダウンロードできるといいのですが、森山書店さん、考えてみてください。
Posted by: koneko04 | 2006.04.14 12:41
koneko04さん、この本、すごくいいです。E-bookができると本当によいのにね。。。
Posted by: 丸山満彦 | 2006.04.14 12:59
地元の三省堂に取り寄せてもらえるか聞いてみます。すぐ取り寄せることができないと言われたら、同じく地元の紀伊国屋にも聞いてみます。それでも手に入らないということでしたら、丸山さんのブログの切り番ゲットの賞品として、アタシに送ってください~。
Posted by: koneko04 | 2006.04.14 13:38
koneko04さん、コメントありがとうごあいます。
切番チェックしてないのでわかりませ~ん。
Posted by: 丸山満彦 | 2006.04.14 18:09