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2006.02.14

監査人による「経営者による評価プロセスに係る評定」 PCAOB 監査基準書第2号第40項

 こんにちは、丸山満彦です。PCAOB2号において、監査人が経営者評価をどのようにするのかの概要を説明している箇所があるので簡単にまとめておきます。

 
■PCAOBの第40項に記載しているので、簡単にまとめておきます。(翻訳ではありません。)

経営者による評価プロセスに係る評定
監査人は、財務報告に係る内部統制の有効性に関する経営者評価プロセスを理解し、評定する。
理解に当たり、監査人は、経営者が次の要素に対応していることを判断する。

●どのコントロールをテストすべきかの決定(財務諸表のすべての重要な科目と開示に関連するすべての統制上の要点に対するコントロールを含めて)

一般に、こうしたコントロールには、次のことが含まれる。
・・財務諸表において具体化された重要な科目と開示及びそれらに関係する統制上の要点の作成、承認、記録、処理および報告にに対するコントロール
・・一般に認められた会計原則に準拠している会計方針の選定と適用に対するコントロール
・・不正防止プログラム及びコントロール
・・IT全般統制を含む、他のコントロールが依存しているコントロール
・・判断や見積りが伴う科目など、重要な非定型的取引、システム的に処理されていない取引に関するコントロール
・・全社的な内部統制(第53項に詳細あり)
・・・統制環境
・・・期末財務報告プロセス に関するコントロール (以下のものが含まれる)
・・・・総勘定元帳への取引総額の記帳に用いられる手続に関するコントロール、
・・・・総勘定元帳の仕訳記入の発生、承認、記録、処理に用いられる手続に関するコントロール、
・・・・財務諸表に毎期生じる決算修正及び単発的な決算修正の記録に用いられる手続(例えば、連結修正、報告書の結合、表示上の修正など)に関するコントロール

●以下のこと
・・コントロールが機能しないことが記載誤りとなる可能性
・・そのような記載誤りの重要性、
・・他のコントロールが有効な場合には、同じコントロール目標をどの程度達成できるかの評定

●評定の対象とする事業所又は事業部門の決定(B1~B17参照)
・・コントロールに係るデザインの有効性の評定
・・運用の有効性を評価するのに十分な手続に基づいて、コントロールの運用の有効性についての評定
  こうした手続の例としては、以下の項目がある。
・・・内部監査によるコントロールのテスト、
・・・経営者の指示に基づいた人たちによるテスト、
・・・サービス機関の報告書の利用(B18~B29参照)(SAS70報告書のこと)、
・・・コントロールの適用に関するの証拠の査閲(inspection)、
・・・自己評価プロセスによるテスト

(注)自己評価プロセスに関する注意点
・自己評価プロセスは、経営者による定型的モニタリング活動の一環として行われるものもある。
・質問のみによって評価を終了させることは適切ではない。
・財務報告に関する内部統制の有効性を評価するため、経営者は、すべての重要な科目と開示に適合するすべての統制上の要点に対するコントロールを評価しなければならない。

●重要な不備又は重大な欠陥となるような、重要性と発生可能性のある財務報告に関する内部統制の不備の決定

●発見事項について監査人その他の必要な人たちへの伝達

●発見事項が合理的であり、経営者の評価を裏付けるものか否かの評定


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