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2006.01.02

2006 デジタル事情

 こんにちは、丸山満彦です。元旦の新聞は、分厚い。日本経済新聞の第二部がIT・デジタル特集なので、ちょっと斜め読み。
 この元旦の新聞の購入できるのかなぁ・・・。本文を読んだほうがいいです。お勧めです。

 
1面:「デジタルワーク進展」 「時空超えて人と人結ぶ」  NTTコミュニケーション科学基礎研究所では、t-Roomと呼ばれる実験室が厚木と京都に有るらしい。t-Roomは上から見ると六角形の小さな部屋で、壁面に六台の大型液晶画面が埋め込まれ、中央を囲むようにビデオカメラも六台ならんでいて、等身大の映像と音声を厚木と京都で通信し、会議をするようです。一体型テレビ会議のようなものですかね・・・
 仕事がら、カンファレンスコールや(対面式)テレビ会議なども経験するわけですが、選択肢が広がるのはよいことですね。しかし、当然ながら完全に置き換わることはできないですね。
 いくつかの対立する意見があり、どれにするかについて決定的な判断基準や判断材料がない場合に、重要な決定をする局面というのは、やはり集まると言う選択肢になるのでしょうね。場の雰囲気、個人個人の気配、会議と会議の間の休憩時間での会話、そして通信+デジタル処理ことによるちょっとしたラグというのも感じるときがありますからね・・・デジタル通信の映像と音声だけでは伝えきれないというか・・・。

 

 日本テレコムでは、汐留への本社移転に伴いフリーアドレス性とペーパーレス化を採用したそうですね。気になる社員の評判ですが、「最初は戸惑いがあったが、今ではこの方が効率的に仕事ができる」と評判は上々とのことです。仕事の内容にもよりますが、やってできないことは無いでしょうね。コンサル系の会社ではホテリング・システムと言ってかなり前からやっていますからね・・・。
 日本テレワーク協会の調べによると、ITを活用し場所や時間にとらわれずに働く「テレワーク」の利用者は、2002年度で就業人口の約6%だそうです(どのようにして調べたかはよくわからない)。政府の「IT新改革戦略」では、テレワーカーを就業人口の2割にあたる1300万人に増やす計画だそうです。
 労働時間管理の問題がありそうですが・・・。

 

 ITを活用した協業が教育、医療の現場にも広がり始めたそうです。大学でも無料で学内無線LAN環境を提供した大学があるようですね。猫に小判(又は人に鰹節?)ではないですが、まぁ、道具を与えるので、それをどのように使うか・・・という人の問題が確実に問題となるでしょうね。
 医療分野でも、「プラメド」という、ネット上で診療や学術研究などの相談を非公開で行うネットを運営する会社が設立され、サービスも始まったようですね。
 
2面:「企業、不正防止へIT駆使」 「災害時に迅速復旧 工場間で補完態勢」
事業継続からみですね。この件については、単に意識されていなかっただけで、まったく目新しい話はないですね。

 

「銀行、融資先を名寄せ」
中小企業では、会社と社長が名寄せできないと過剰融資をしてしまう可能性があるので、それができるようにしたとか・・・、操作ログを残せるようにしたとか・・・

 

「不正防止へ内部統制」
絵で内部統制をわかりやすく説明しているのですが、「不正防止へ内部統制」という表題からしてわかっているのかなぁ・・・と不安を掻き立てますね。日経新聞の記者ですらこの状況ですから、社会における内部統制の理解度はかなり低いと見て考えていくしかないのでは・・・。内容を読む気を無くしたのでこの記事の紹介はパスです。

 

3面:ネットビジネス隆盛 「広告手法多彩極める」
 ネット広告の市場規模は2004年比53%増の2500億円以上だそうで、ラジオ広告を上回っているようですね。
検索キーワード連動広告をするサービスなども拡大しているようですね。成果報酬型(アフェリエイト)広告も多いようですね。ちょっとした小遣い稼ぎにする人もいるみたいですし・・・。で、注目をあびているのがブログですよね。
 社長のブログや企業や商品のプロモーションとして活用するパターン。(ちなみに、このプログは個人的に情報を整理し、人から意見を伺うためのものとしています・・・。)

 

「成長する競売 携帯版が台頭」
 社会のインフラとなるには、詐欺や違法行為を防止するための対策を競売で稼ぐ企業が用意する必要がありますね。まさに社会的責任。コンビニエンスストアの店頭で落札品の受け渡しや代金回収を代行するサービスの検討が始まったようです。

 

「玄関サイト、ブログ閲覧囲い込み」
 ネットの利用が検索からコミュニティーへ広がったこともあり、ブログを中心に利用者を集める方法も考えているようですね。ブログ閲覧者はサイト内の滞在時間も長く広告をクリックする回数も増える(広告収入も増える?)ようです。
 それから、ソーシャルネットワークサービス(SNS)も注目のようです。
 これからは、無料映像配信(インターネットテレビとか言われていますけど・・・)も注目?。音楽の有料ダウンロードや、CDのネット通販拡大の呼び水としても期待しているそうです。

 

5面:社長も子供も気軽にネット 「ブログ」
 ブログは個人の情報発信から、社内での情報共有ツールとしても活用されつつあるようですね。気軽ですからね・・・。社員ブログや、業務グループ毎にブログをつくり、会議の議事録や商談の進行状況などを共有しているそうです。そのほか、会社近くの飲食店や、読んだ本の紹介もしたり・・・と社内コミュニケーションにも利用されているそうです。
 メーリングリストに載せるほどの情報でもないけど、ブログであれば気軽に情報をだせるということで、新しいビジネスチャンスの種を探したり、業務改善のヒントといったことも社内ブログから生まれるかもしれませんね。
 メールなら埋もれるけど、ブログなら検索も楽(私がブログをしているのは、情報の蓄積があったりする。社内ではなく、社会と共有しちゃってるかも知れないけど・・・)

 

「ポッドキャスティング」
 iPodなどで聞くインターネットラジオの利用が拡大しているそうです。英語のリスニング学習などの番組の配信なども始まっているようです。

 

「オンラインゲーム」
 子供でも気軽に使える初心者に優しいオンラインゲームなども開発され、全国の玩具販売店や小売店などにネット接続拠点を設置し、気軽にネット対応ゲームが利用できるようですね。
 こどもは、やっぱりバーチャルでなく、リアルの世界で一緒に野球やサッカーをしたり、喧嘩をしたり仲直りをしたりしてほしいなぁ・・・。自分が人から叩かれたり、いやな思いをさせられたかという記憶がなければ、人づきあいがうまくいかないような気がするなぁ・・・。ネットでは伝わらない何か大切なもののつながりが消えていくようで不安です。

 

7面:ネット猛威、流通を変革 「通販、集客装置を強化」
 通販業界では、品揃えや情報発信力に勝るネット企業が、既存のカタログ大手を飲み込む勢いだそうです。買うものが決まっている、失敗してもいいや・・・と思えるものを書くときは通販って便利なんですよね・・・。で、本が増えていくわけです。

 

「商品調達のコスト削減」
逆オークションなど従来の商慣習に縛られないネット調達が拡大しているようですね。大量に購入する物で、その仕様が明確に決まっている場合は、ネット調達って効率的で透明性がかなり得られますよね・・・。

 

9面:電子デバイス、夢追う技術 「薄型ディスプレー」「3Dや電子ペーパーも」
 立体ディスプレーを見てみたいのですが、立体に見えるようです。

 

「半導体」「競う集積度 進化は加速」
 フラッシュメモリーの容量の話が書いている。確かに容量の増加は著しいね・・・。iPodナノがフラッシュメモリーを使っていますが、ほしーいと思いながら買っていません。

 

「記録メディア」「大容量化めぐりHDDが先行」
 3.5インチ型HDDでテラも近い!という話を聞いたことがあるのですが、すごい容量アップです。ホログラムディスクで200ギガとからしい・・・。高性能な道具や材料があるからといって、良いものができるとは限らないのですが、良いものができる可能性は高くなるのかも知れませんね。

 

11面:企業・技術、変転する主役 「グーグル王国の予感」「検索広告を支えに無料サービス拡充」
 グーグルが最初に登場したときに、速い、シンプルということで、検索ポータルをグーグルに変更しました。あっという間に大きな会社となりましたね。
 グーグルといえば、アース・・・以前米国に住んでいたアパートメントやいつも行っていてモールもバッチし見れますね。面白い会社です。大会社になった時にどのように変わるのか?

 

「デジタルシネマ元年」「配給システム一気に効率化」
 フィルムがなくなるんですね。映画館でもデジタル専用映写機が導入されるようです。映画もインターネットやDVDとの競争が激しくなるのでしょうか。映画館で映画を見てきた世代というのは、映画館でみる映画の良さというのがわかるけど、テレビやインターネットでしか映画を見なくなった人には映画館でみる映画の良さというのはわからないでしょうね。
 高校時代には、今はなき大阪肥後橋近くの大毎地下という映画館で3本立てとか観てました。

 

「液晶パネル、第7世代へ」「日台韓で「三国志」」
 私はもっぱらニュースを見るだけなので、小さいテレビがいいです。大きいのは邪魔だし、ニュースキャスターの顔が大写しになっても気持ち悪いし・・・。

 

13面:ネットできっと地域開ける 「ベンチャー支援へ 東商主導で研究会」
東京商工会議所が経済産業省の補助金を受けてIT系ベンチャー企業を支援する研究会を立ち上げているそうです。ちょっと良くわからない話です。勉強しておこうっと・・・

 

「仏具・古木材・・・探る商機」
日本の伝統的な産業もITを活用し、さらに利用者や購買者を広げようという話のようですね。

 

「ユニーク事業が続々と」「アクセス元の特性分析/子供向けの玄関サイト」
HPを閲覧した人が、どこからアクセスしたか分析してマーケティングに活かせるようにサービスを提供しているようですね。アクセス元のIPアドレスがどの都道府県にあるのか・・・そういうサービスを地方で始めているらしい。
ITを活用すれば、地方のビジネスが発展する、と言いすぎだけど(人材が東京に集中しているので、むしろ東京でビジネスが発展する)、地方でもキラリと光る企業がでてくるとよいですね。でも、発展の時に東京に移っちゃうんですよね・・・。結局、ヒト、カネ、情報が集まる東京の一極集中ですね。特にITは・・・。地方にどうやって広げるか・・・

 

14面:ケータイのサービス拡大 「無線規格」「高速化、近づく「第四世代」」
 携帯電話回線が最終的には無線LAN並に高速回線化する。

 

「ワンセグ」「TVとネット同時に楽しむ」
 デジタルテレビ対応の電話器やGPS機能のついたもの、お財布携帯など、様々な機能がつくということです・・・。そろそろ携帯買おうかなぁ・・・。

 

「FMC」「固定通信と融合注目」
 一つの電話番号で家の中では固定電話、外では携帯電話、そして切れ目無く使えるらしい。

 

15面:音楽や書籍、コンテンツ充実
「音楽」「最新曲ダウンロード」
iチューンズ・ミュージックストア(ITMS)が本格開始され、音楽が1曲1曲買えるようになりましたね。米国では1曲1ドルですから、日本では1曲120円程度になってほしいものですね。今後はアルバムという概念がなくなってしまうかもしれませんね。でも、アルバムはそれで一つのアーティストの世界なんですけどね・・・

 

「書籍 コミック」「携帯電話に書き下ろし」
会費を払えば作品が読み放題になるサービスを提供し始めているようですね。使い分けなんでしょうね。携帯で読む本(コミック)、買って読む本(コミック)・・・。しかし、資本主義の原理で、本当は買って読みたいと思っている本を売らなくなるとつらいなぁ・・・

 

「アニメ 映画」「版権活用へ逸材を発掘」
版権ビジネスですね・・・。作品を作った人とは違う人がそれを活用する・・・。

 

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昨年は
・2005.01.01 2005年 ITデジタル事情

 

 

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